ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

15年の営業に幕を下ろす洋館「新風館」。平成19年には、大型ホテルとしてリニューアルオープンの予定

2016-03-10 | 京都

烏丸御池の交差点の近くにあるクラシックな雰囲気を漂わす洋館の「新風館」。レストランやファッションショップなどの複合施設として、京都の文化やファッションの発信地として若い人を中心に人気があった場所です。
 レンガ造りの外壁
歴史ある洋館とモダンな現代的なファッションなどの融合が、斬新だったところ。

ミモロが訪れたのは、2月末。実は、3月27日をもって、再開発のためにその営業が中止されることになりました。


何度か訪れたことがあるミモロ。「へぇ~再開発されるんだ~」と名残惜し気に建物を見まわします。
 

ここは、もともと1926年に竣工された逓信省の建物で、1931年に増築され、「京都中央電話局」になった建物。そのため、土地建物は、「NTT西日本」が所有し、「新風館」の運営者も「NTT都市開発」です。
「そういえば隣にNTTがあるもんね~」とミモロ。

オリジナルの建物は、東京帝国大学の建築科を卒業し、当時逓信省の営繕課にいた吉田鉄郎が設計。彼は、東京丸の内の「東京中央郵便局」や「大阪中央郵便局」などの設計も手掛けてる通信関連建物のスペシャリストといえるかも。

モダニズム建築を得意とし、全国の電話・郵便局の建物をいろいろ設計しました。
「そういえば、昔の郵便局なんかの建物って、なんか洒落てたよね~」とミモロ。かつて町の中心的存在だった郵便局や電話局は、いろいろな地方で見ても、コンクリートやレンガ造りで、周囲の建物とは確かに異なり、どこか威厳を感じさせるものでした。おそらく、吉田鉄郎が設計した中央の郵便局などの建物のイメージをどこか踏襲したものと思われます。

鉄筋コンクリート造りの洋館である「新風館」。中央が広場のように周囲を建物が囲む構造です。
もともとの建物を商業施設として改装した際の設計は、イギリスの建築家 リチャード・ロジャースが担当し、オリジナルの建物同様、清水建設が施工し、2001年にオープンしました。
いっそうモダンに改装

建築家リチャード・ロジャースの作品は、フランスのポンビドゥーセンターなど世界中に…最近では、2012年に、今も話題になっている東京オリンピックの新国立競技場のデザインコンペの審査員にもその名を連ねていました。ただし最終審査にはかかわっていなかったよう。

その話は、ともかく…「新風館」は、1983年に京都市有形文化財第1号に登録された建物です。
「リニューアルしたら、有形文化財じゃなくなっちゃうのかなぁ~」とミモロ。前の改装でも大丈夫だったから、今度改装しても大丈夫なように設計されるじゃないの…。「そう…」洋館好きのミモロは、ちょっと心配そう…。

もうすぐ閉館を迎える「新風館」。広場では、さまざまなイベントが行わてきました。
「なくなっちゃうと思うと、なんか寂しいねえ~」とミモロ。

今、ここに入っていた店舗では、ファイナルセールなども…
 「ここはやってない…」

雨でも濡れないでお店が見て回れたアーケードのような構造。
 

「あ、いろんなイベントが閉館まで行われるみたいだよ~」と中庭の大型ビジョンを見上げて…。


そう、3月27日まで、いままでかかわったアーティストやショップなどが参加するイベントが連日行われる予定。

ぜひ、覗いてみてください。

「また閉館まで来よう~」とミモロは、名残惜しそうに「新風館」を後にしました。


2019年には、ホテルとしてリニューアルオープンする建物。
増え続ける観光客に対応して、京都にもホテルが次々に建設されます。

「それも楽しみだけど・・・・」交通の便がいい場所のホテルになります。

*「新風館」の詳しい情報はホームページで






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