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michi のひとりごと

日々のつぶやき、あれこれ。

老々介護8年。 100歳になった母を見送りました。
こちらは重度の難聴。

人間の存在そのものに。『夜と霧』

2012-08-02 06:54:20 | TV

Eテレの『100分de名著』。

ゆうべから、フランクル『夜と霧』が始まりました。

「著者は、強制収容所から奇跡的な生還を果たしたユダヤ人のヴィクトール・フランクルです。精神科医だったフランクルは、冷静な視点で収容所での出来事を記録するとともに、過酷な環境の中、囚人たちが何に絶望したか、何に希望を見い出したかを克明に記しました。」(NHKのHPより)

  ――ふうむ。。

 

「著者は学者らしい観察眼で、極限におかれた人々の心理状態を分析する。なぜ監督官たちは人間を虫けらのように扱って平気でいられるのか、被収容者たちはどうやって精神の平衡を保ち、または崩壊させてゆくのか。こうした問いを突きつめてゆくうち、著者の思索は人間存在そのものにまで及ぶ。というよりも、むしろ人間を解き明かすために収容所という舞台を借りているとさえ思えるほど、その洞察は深遠にして哲学的である。」( Amazonより)

  ――あぁ。。

 

『アンネの日記』は2~3度読んだことがあり、とても考えさせられたんです。

アンネは、隠れ家では たいへんな辛さも乗り越えることが出来たけれど、収容所で「(心から愛し、尊敬していた)お父さんが亡くなった」という うわさが流れて信じてしまい、希望も気力も無くして息絶えてしまったそうなんですね・・・。(そのうわさは違っていたのに!)

そういう、心のありようが、生死をも分けてしまう――。

 

  この番組は、あと3回。じっくりと観てみたいです。

 

                

現代の私たちは辛いとか苦しいとかいっても、ここまでの極限ではない。

でも、ふと思い出したのは(かなり飛躍しますが)、

松森果林さん。

中学・高校の頃から聴力を失い、絶望した時期があったけれど(その著書を読むと、本当に辛い…)、

大学に入った頃からはとても前向きになられた。

そうして、町などで聴覚障がいに対して無理解な人に出会うと、

「知ってもらえる絶好のチャンス 」ととらえて、実行に移されるそうです。

そして、障がいとか関係なしに 共に豊かに生きる道を切り開いておられる。

  観方ひとつなんですね。

 

 

 

 

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水泳の解説、ひとっ言も聴き取れず…

2012-07-31 06:52:40 | TV

きのうTVをつけたら水泳をやってました。生です。

字幕は付いてなかったけど、水泳なら目でみたら分かるもんねー。

次々と選手が入場してきて、その解説は、

なんとなく 所々~半分程度 聴き取れる。

 

と、選手たちが泳ぎ始めると、応援の声やら歓声やらものすごい。

アナウンサー(もしかしたら、解説者も?)しゃべってるようだけど、

それにかき消されて

ひとっ言も聴き取れない。なーんにも。

あれで、健聴の方は聴き取れるんでしょうか?

ま、臨場感というか、それほどまでにすごく盛り上がってる感じ、

雰囲気は充分に伝わってくるんだけど。。

 プールのある建物って、反響がすごいみたいですね。

         

私が知る限りでは、

歌手の方が歌を吹き込む時のマイクや、

俳優さんやアナウンサーの方が、いろんな番組のナレーションを吹き込むときのマイクは、

格段に音質が良くて聴き取りやすくなるんです。

(防音設備バッチリで、雑音を遮断して周りが完璧に静かなこともあるでしょうけど。)

 

競技(特に水泳)でも、ああいうマイクを使ってみてもらえないかしら…?

そして、放送席の音環境も、工夫するとか…。

 

  ふつうに聴こえる皆さんには、そんな必要は無いんでしょうかね。

 

 

 

 

 

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『分かろうとする』気持ち   

2012-07-16 06:47:53 | TV

ゆうべのETV特集『復興を誓う 命のダンス』、とても心に沁みました。

→ http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2012/0715.html

番組内容は、

『震災の衝撃から感情を表に出せなくなった子どもたちに、ダンスで前向きにしたいと寄り添う京都のダンスチーム。6月の祭りに向けて変化していく子どもたちの心を見つめる。』

というもの。

 

私はこれまで、こういうダンスをいろんな機会に見せてもらったけど、、

「すっごい元気ね」

「若いわね、こんな風に思いっきり踊れたら気持ち良いでしょうねぇ~

とまぁ、こんな感じでした。

でも、この番組を見て、代表の今村さんの願い、

ダンスを通じて、なにが したいのかが、すごく伝わってきた。

『(京都の)メンバーの多くが、心に傷を受けた子どもたち。

これまでダンスを通じて子どもたちを前向きにさせる指導を行ってきた。』

『今村さんは(宮城の)彼らにダンスで悲しみや苦しみをはき出して、前向きになってもらおうと考えた。』

彼も手探り。

どこまで叱ったり、心に踏み込んだりして良いのか、

どんな声かけをしたら良いのか。

でも、ただ様子をみて手をこまねいているだけでは・・・。

 

震災や津波の体験も無いし、(心理学の専門家でもないし)、

その子が、どんな状態にあるか、どんな風に手を差し伸べたら良いのかわからない。

その、わからない、というのを、謙虚にそのまんま口に表しておれるのが、

良いな、と思ったんのです。

 

番組の中で彼が京都のメンバーに心から訴えるように言っていたのは強く心に残りました。

『センセ、わからへん。わからへんけど、分かろうとする

――これだと思うんです。

  分かろうとする気持ち

  言ってほしい、伝えたい、通じ合いたいという姿勢

その立ちどころが大切だと思う。

 

京都のメンバーも、今村さんの話を聞き、

宮城の子どもたちと関わっていくことで、

その子なりに何かを感じ、変わっていく。

 

それぞれが真剣に取り組み、心が成長している。

これは素晴らしいと思いました。

 

           

 

見終えて、自分の過去の辛い体験が思い出されてきました。

(記憶のなかの)あの人たちは、どんな考えや気持ちであんな風に押してきたのか、

その後、省みたりしたことはあるのかなど、

わかりません。

ただ私が未熟で、受けとめきれなかったということなのかもしれない。

  その辺りは、今も霧に包まれたままなのです――。

 

 

 

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やっぱりすごい☆プロの清掃、『仕事ハッケン伝』 

2012-07-13 06:27:44 | TV

NHKの『仕事ハッケン伝』、時々見てるんですが、

きのうは清掃がテーマ。

これは観なきゃ。

 

20歳の堀井新太クンという俳優さん、

スポーツマンだそうで、見るからに健康的。

ビルの清掃のプロに、基本から学んでいく。

も、真剣勝負、といった感じ。

そうして、 「はぁ、、疲れた~」とヘタる新太クンの横で、

70歳を越えた女性(元技能チャンピョン)は余裕で軽々とこなしておられる。

ポイントを押さえ、動きに無駄が無いんですね。

 

番組だけでも充実していたけど、

さらにHPをみると、新太クンを指導して下さったプロのお2人の話がありました。 ↓

http://www.nhk.or.jp/hakkenden/zukan/index.html

う~ん、これは深い。

 

例えば、

『探究心を持って仕事に臨むことが大切』とあり、

全く同感します。

 

              

自分のことをふりかえると、

昔、職場にきれいなロビーが出来たとき、日々自分たちで清掃していくんだけど、

最初だけプロに来てもらって指導してもらった。

そうしたら、例えば、

床のモップがけなど、ふつう隅までキッチリ拭きたくなる

(その方がチャンときれいにお掃除した気分になる)けど、

「きれいなモップでなければ、壁に触れた部分がだんだん黒ずんでくるので、

 壁には触れない程度にしておいた方が良い、

 人が歩くのは、そんなに壁際まで行かないので汚れないでしょ」、

って仰るんですよ。

で、「その前の掃除機かけは、キッチリ隅までやっておく」、と。

なるほどねぇ、と感心したんです。

              

 

私はその後も(他の仕事もしながら)職場内の清掃を自主的に担当したことが何度かあり、

気が入りました。

やり始めた頃は時間かかるし結構疲れるけど、

だんだんポイントが見えてくる。

「ここは、こんな感じでやったら良いんだ 」とポイントを見つけた気でやってたら、

いつのまにか季節や状況など変わっていて、

それではウマくないことに気付いてハッとしたり。

そんなことも含めて、おもしろいんですよね。

 

              

 

学生時代は全部自分たちでお掃除していたけれど、

短大ではその記憶が無いんですよね。

当番で交代でということだったらやっていたと思うんだけれど…。

  ということは、

 夜とか、講義の無い日曜日とかに、

 こういうプロの方がきれいにして下さってたのかしら――。

 

 

 

 

 

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