波乱万丈 乳がん転移ライフ!

39歳で乳がん ステージⅢ告知。術後1年経たずに肝臓、骨に転移。そこから始まる長い転移ライフ!

診察室で涙が・・・皮膚転移の疑いも?

2011-05-14 22:15:02 | 診察

昨日の診察日。お題目の通りいろいろありましたので、本題に入りますね。
点滴が終わり、少し待たされて診察室へ。

主治医 「こんにちは。それで、どうですか、痛みの方は。そういえ石垣はキャンセルしたとか・・・。」
     いつもの癒しトーンではいる。

私   「えーと、CEA(マーカー)の結果は出てますか。」
    と電子カルテを覗きこむ。相変わらず罰当たりな患者。

主治医 「CEA あまり変化ないですよ。」

私(嫌な予感)「5.6・・・上がってる。先月5.1だったのに。ダメじゃん。」

主治医 「まあ、これは上がっているというより横ばいの範疇だと思いますよ。」

と慰めてくれるが、私の場合は、CEAの少しの動きも敏感に反応するので、誤差の範囲
とは思えない。早くも耐性が出たのか、そもそもあまり効いてくれないのか。抗がん剤
やりすぎて、素直に反してくれない癌細胞ばかり出てきてしまったか。

今日は気になる部分もあるので、触診もしてもらうぞ。
早速、全く何のためらいもはじらいもなく脱ぐ。

私  「この辺の脇とか胸のこことか、湿疹のようなできもののような、何でしょう。」

主治医 「脇のこれは皮膚の皺というか、それからこれも関係ないですね、胸のここは、
     (ぐりぐり触る)うーん、まだ小さいしわからないなあ、違うと思うけど・・・
     まだわからないなあ。」

  私、少し固まる。「これも違うでしょう」を期待していたので、私のカンとして、主治医の
  発言は、「ヤバそうだ」に聞こえる。

 私   「えーっ、皮膚転移てことですかあ。(軽く言ったつもりでも声が震えているぜィ。)、
     それだけは嫌なんですけど。ひどくなると出血したり潰瘍になったり匂いが出たり、という
     イメージで、ちょっとショックです。」・・・ショックと動揺を引きづりつつ・・・
 
 主治医 「もし皮膚転移でも、少し放射線当てたり、生検ついでに切り取ることもできますよ。                                              出ては切り取り出ては切り取りしている人もいますよ。しこりの方はどんな感じですか。」                                            

 
 私   「このへんはやわらかくなってる感じですが・・・わかりにくい部分もあります。
     それから骨の痛みの方は・・・。(ここ数日間の状況を説明)」

 主治医 「ジェムがまだまだ効いていて良い方向にいっていると思いますよ。」
      今の私には気休めとしか思えない発言。

 私   「それと朝方がつらいんです・・・・・。朝起きると、痛みもあるんですが、
      なんか気持ちが悪い方にリセットされて、家族の前で泣いてしまうんです。
      ここ4~5日のことなんですけど。子供の前でマズイなあと思いながらもがまんできなくて。
      子供もなんか悲しそうな顔してて。
    (話しながら、ここ数日の状況が頭をよぎり、子供の顔が浮かび、泣き出してしまった。
    鼻をぐしゅぐしゅかみながら、主治医に背を向けて話し出す。)
    冷静に考えれば、今そんなに悪い状況ではないのはわかってますけど、前回のCTも良かったし、
    でも先々の不安や、ここにきて急に出てきた激痛や、今日の悪い情報2つ、
    腫瘍マーカーの上昇と、そして何といっても皮膚転移の疑い。
    どうしても気持ちの方がコントロールできない状態で・・・。」

主治医  「うーん、辛いですね。ストレスは免疫下げちゃいますし。なんとか気持ちを
      ラクにしてあげたいのですが。抗不安剤のお薬の量を増やすなどしてみますか。
      外科医としては細かい処方はできませんが。そのへんご自分で調整してみて
      ください。あとは・・・、ご主人は何かおっしゃってますか。」

私(おー、主人の話に来たか)
     「私が不安定なので、やはり子どもへの影響を気にしていて、しばらく年休とるか
     とか言ってますが、まだその時期じゃない、と私が言いました。」

主治医  「年休とれるなら、一度一緒にここで説明を聞いてもらってもいいですね。」

  そうだ!その手があった。せっかくの年休を有効に使ってもらおう。
  なんせ、転移してから6年半、要所要所の治療を決める際にもほとんど全部自分が
  対処してきた。もちろん帰って報告はしているが、どこまで理解しているか。
  さすがにハーセプチンはわかるだろうが、タイケルブやアブラキサンやエリブリン
  なんてちんぷんかんぷんなんじゃない?いっしょに調べたり先生に突っ込んで聞い   
  たりしない性格だから、私もいつしか1人で対処するのが当たり前になっていた。
  でも今は、ひとりではいっぱいいっぱい。この状況を共有してほしい。

私   「はい、日にち聞いてきますので、早速お願いします!」

    しばらく、皮膚転移の不安や、気持ちの落ち込みなど話をし、今回は笑いもなく、
    診察室を後にする。

会計カウンターで、看護師助さんが声をかけてくれて、別室で話ができた。
皮膚転移と決まったわけではないけど、もしそうだとしても、コントロールや処置のやり方は
あるし、それらをうまくやりながら、元気にすごしている患者さんもたくさんいるから、大丈夫よ、とのこと。 
でも今の私にはなかなか素直に入ってこない話で・・・。皮膚転移自体が憂鬱なの!
でもそんなことも言ってられないのね。でもいろいろ話聞いてもらえて気持ちが少しラクになった。
吐き出せたことで、少し軽くなった気がする。またいつでも吐き出せるんだ、と。

家に帰り早速主人に相談し、来週の木曜日に、午後半休とってもらい、
午後の診察に同席してもらうことになった。看護師助さんももちろん同席してもらう。
3人もしかしたら初顔合わせかもしれない。信じられない。昨年の手術の時にちらっと挨拶したぐらいだから。
とにかくみなさん、よろしくお願いします。私をひとりにしないでください。


いつも読んでくださってありがとうございます。
もしよろしければコメントなんかいただけるとうれしいです。




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19 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (まこちゃんです。)
2011-05-15 08:15:47
お早うございます。

3月半ばから、胃の具合から、少し鬱状態になっています。
アッピアさんの気持ちは、判りますよ。
食事は取れていますか?
習い事もキャンセルして、孤独になり、そこから立ち上がろうとしています。

オンラインの仲間が支えてくださいますので
少しは、癒されています。
再発の私でも温かく会話してくださるので。

私も左の方に? 検査の結果を聞きに行きます。ベットに仰向けになり、触診されました。
アッピアさんは、子供だんの為にも、頑張らなきゃいけません。

来月から、カラオケに行く事にしました。

一人では、ありません、温かく見守っていますので、苦しくならないようにしてください。
夏休みは、ハンドルネームのイタリアに渡航されたら如何でしょうか?
又、気分が高揚しますよ。


一人では、ありませんよ、多くの仲間が
居ます。
Unknown (まこちゃんです。)
2011-05-15 08:36:46
再度登場。

誰かと会話したい時には、私で良ければ。

Fさんに聞いてくださると、判りますので。

宜しければ!!


泣いても (チョモ)
2011-05-15 10:56:01
はじめまして(*^-^*)
ワタシも再発転移性乳がん患者です。2001年に手術、2年半で骨転移、今10年目に入りましたが肝臓、卵巣、腹腔内播種でジェムザール&タキソールの治療始めました。

黙っておられず、コメントしてます。

この度、再再発が判明して画像を見て、1週間ほどたって腹痛もあり胸の痛みも出、どんよ~り暗くなり、あきらめようとホスピスの見学もいってきました。

暗い気持ちが覆ってるときは 本当にどうしようもありません。コップに水が満ちてる状態で少し揺れるとすぐ、涙が出てしまって…

ブログのお友だちにアドバイスもらいました。「いいのよ。だんなさんにも、ムスコさんにも泣いちゃっていいの。でも笑うときも大笑いして、泣くときも泣けばいい。」今はそうかな~って思います。

アッピアさんが旦那さまと状況を共有できそうでよかったです。

なんだか支離滅裂~~う~ん 
言いたいのは ひとりじゃないよってこと。アッピアさんがPCの向こうで泣いてても笑ってても、ここにいますから!
いつも読ませていただいてます (ルビリン)
2011-05-15 14:40:48
初めまして。乳ガン術後2年目のものです。ブログ記事からいつもパワーをもらっています。嬉しいことも辛いことも泣き言でも何でも全部ブログに吐き出して下さい。それが同病者にとっては何よりありがたいことです。うまく言えませんが、いつも応援してます。快方を祈っています。
はじめまして (hiro)
2011-05-15 15:30:44
初めてブログにコメントするのが、アッピアさんになります。

私も半年の抗がん剤を経て、先月手術しました。
乳がんと診断された時息子が6ヶ月で、アッピアさんと状況が一緒だな~って
よく覗きにきています。

私の乳癌はタチが悪くて、
悪性度も3だし、HERⅡも陽性だし、
若年性だしで再発高リスクにあてはまりますが、
アッピアさんみたいなママになって
息子が小学生になるまで、がんばりたいな~って思っています。
(もっと生きますけどね♪)

でも、息子が生きがいって思っていても
涙がとまらなくなってしまう時もあります。

やっぱり人間ですもん。
辛い時は泣いて当たり前だと思います。

なぁんて、文才がないので上手に書けませんが
これからも辛い事含めてアッピアさんを目標にしていますので、
一緒に乳がんを乗り越えていきましょうね☆

Unknown (もふぁもふぁ)
2011-05-15 19:20:56
あまり頑張り過ぎないで下さいね。家族の前でも、先生の前でも、素直に色々吐き出したらいいと思います。落ち込んでも、アッピアさんなら、きちんと浮上出来る・・・そんな風に勝手に思っています。焦らず焦らず。
 アッピアさん自身が持つ前向きさ、明るさ、強さを、信じて、待っていましょう。
 アッピアさんに、笑顔がもどりますように。
応援しています!!
まこちゃんさん (アッピア)
2011-05-15 21:15:55
胃の具合はまだ回復してないんですか、昨日も会えず、心配です。
体調すっきりしないと、気持ちまで萎えますよね。

まこちゃんさんの検査結果も気になりますが、いっしょに乗り越えていきましょう。

カラオケ、いいですね。私は80’です。
またたくさんおしゃべりしまようね。
チョモさん (アッピア)
2011-05-15 21:35:51
チョモさんも辛い再発の時期をくぐってきているんですね。ブログも読ませていただきましたが、抗がん剤の種類もまだまだあるし、肝臓・腹腔まとめてガツンと叩くこともありですよ、
まだまだ希望が持てそうです、と勝手に考えています。

「コップに水が満ちてる状態で少し揺れるとすぐ、涙が出てしまって…」
とてもイメージつきやすい表現ですね。まさに今の私の心の様子です。

見守ってくれてありがとう。心強く思います。

ルビリンさん (アッピア)
2011-05-15 21:38:41
応援ありがとうございます。
みなさんに甘えて、ブログに泣きごと吐き出してしまっています。
もう少し気持ち整理もしなきゃです。
hiroさん (アッピア)
2011-05-15 21:46:52
はじめまして。本当に、状況似ていますね。
息子さんが、これからの闘病や楽しい生活のパワーになること間違いなしですよ。
うんと楽しんでください。

HER-Ⅱ陽性なら、私の頃よりさらに選択肢が増えて、抗がん剤効きまくりですよ~。ハーセプチンは期待通りのくすりです。

とても治療環境が整っていますから、後は、息子さんとの楽しい生活を思い浮かべてください。
本当です。
私もまだまだご一緒に歩いて行きますよ。

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