存在感が際立っていた サルミネン マイヤー キーンリンサイドが 舞台を引き締めたソプラノ・アドリアンヌ・ピエチョンカの強靭な声量が 快い・・今後歌い込みして陰の声域に磨きがかかれば・・歌唱に引き込まれ魅力十分 ブラヴィーである
前奏曲で 色々な登場人物が・・踊り・・ドアーを担いで登場と・・奇抜・・何故 何故・・Ⅲ幕で理解が・・総じてオケ力 歌手陣 演出 満足 満足であった
男性歌手陣の3-5重唱になると・・交通整理が出来ず指揮者が?・・バラバラ感が・・割引して楽しく・・歌に酔いしれた一夜となる。
28日 3回公演の2回目 (10月1日も公演あり)
上野・文化 5FL2-30 2万4千円 安い
ミュンヘン・オペラ 指揮 ズービン・メーター◎ 演出 ディッド・オールデン
バイエルン国立管弦楽団◎ バイエルン国立歌劇場合唱◎
領主ヘルマン マッティ・サルミネン◎ タンホイザー ロバート・ギャンビル○
ヴォルフラム サイモン・キーンリサイド◎ ヴェーヌス ワルトラウル・マイヤー◎
エリーザベト アドリアンヌ・ピエチョンカ◎ ヴァルター ウルリッヒ・レス○
NBSから・・
ズービン・メータがバイエルン国立歌劇場の音楽監督に就任したのは1994年秋。それより一足早く同じ年の7月、メータ指揮『タンホイザー』のプレミエが行なわれました。この公演で、聴衆のすべてが、新監督メータのワーグナー指揮者としての手腕を認め、“新時代”到来の確信を得たのです。
ワーグナーの牙城”の異名をもつバイエルン国立歌劇場における『タンホイザー』の新制作は24年ぶり。当時もすでに、ワーグナー作品が大胆な演出で上演される傾向は世界的な風潮とはなっていましたが、それまで上演されてきたペーター・レーマンによる“伝統的”な舞台とはまったく違う演出に賛否両論が巻き起こりました。デヴィド・オールデンの演出は、タンホイザーの迷える心と絶望を前面に出して、理想があるゆえの絶望の大きさが、見るも無惨、痛々しいまでに描いています。そこには颯爽としたタンホイザーの姿はなく、彼は楽譜をつめた鞄を持って、身も心もよれよれになってさまようのです。この徹底した絶望感に満ちた演出は保守的な上演に慣れていたミュンヘンの観客にとって衝撃的なものでした。『タンホイザー』は、官能の世界と清純な愛の葛藤というテーマに真っ向から取り組んでいる作品。ワーグナーが題材としたのは13世紀の2つの物語ですが、愛をめぐる理想と現実、願望と理性による抑制など、愛の本質とはいったいどこにあるのかというテーマは、時代を超えた普遍の命題といえます。ホールデンは、大胆な演出手法をとりつつも、その普遍性を追求し、現代の観客に強く訴えかける舞台を創りあげたのです。