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音楽鑑賞 過去に聴いた指揮者・大野和士 Ⅱ

2005-09-16 | 大野和士・パーヴォ・・パッパーノ
指揮者・大野和士氏の 追っかけは15年以上になると思う・・東フィルのマーラー3番が 今も原初の感動が・・あれから数十回聴いていますが・・益々此れからが 楽しみな大野氏である・・当面 日本公演が 大注目であり・・23日からの演奏会 10月のオペラに 期待大である・・

過去の日本における 演奏会の感想です

22日 大野指揮 サイトウ・キネン
Aプロ     松本・文化会館 2F 13-509千円  交通費9千円 宿泊費 4,950円

ヴェルディ・運命の力   望月 京・ホメオボックス ピアノ・児玉 桃 ヴァイオリン・豊嶋泰嗣
ファリャ・バレエ音楽 三角帽子 メゾ・ソプラノ・寺谷千枝子

前半のホメオボックス・・地球上の生物が 種しゅ を超えて受け継いでいる共通世襲遺伝子グループのこと・・全種共通の祖先と考えられる地球上最古の生物から、長い時間をかけて蓄積された遺伝子情報伝達のエラーが今日、各生物の大きな見かけ上の違いを生み出していますが、DNAレベルでは、たとえば、蝿と人間との間では.実に80%もの遺伝子コードが共通である、と言われています・・
この自然界に事実の音楽的アナロジーで、冒頭舞台上の 全生物共通の祖先 として 単純な しかし特徴あるリズムと音色が ギロなどの打楽器で提示されます・・
地底から 湧き出るような・・お経を唱えるような音階・・神秘的なリズム感と・・ピアノとヴァイオリンが 不安定なリズム を 刻む・・
ある時は能動的に、ある時は受動的に、音楽を動かす曲の内部の論理を確立したり 軌道から外れたりしながら、それぞれの生命活動を展開します・・
地球星の根源的な広がり 地底からマグマが 湧き出す 力、生命を感じさせた

三角帽子は 何年に一度、毎年参加の奏者等 混成オケの特徴が オケ集団としての個々の技量を超えた オケ力を発揮させた
大野和士 指揮が大ブラヴォーとなる
一期一会の音楽家と 共有した時間に感謝である
特に ホルン・ステファン・ジェジエルスキ  ファゴット・マルテ・レファート  オーボエ・宮本文昭  フルート・白尾 彰 等 弦群と調和され最高のアンサンブルを聴かせた2004年08月25日 11時27分19秒


14日 大野和士 オペラ・レクチャー
話・ピアノ 大野和士          県立音楽堂 1-21   3,500円
緑川 まり 井上ゆかり 平尾憲嗣 泉 良平
アイーダより 勝ちて帰れ  緑川
椿 姫    ジェルモンとヴィオレッタの二重唱 井上・泉
ボエーム   冷たい手を・・私はミミ  平尾・緑川
3幕     平尾・緑川 井上・泉

2004年08月17日 10時52分06秒
モーツァルト 39・40・41番
31日 岐阜・サラマンカホール Q-22 9千円 
新日フィル 指揮 大野 和士
交響曲第40番 ト短調  川島素春 室内管弦楽のためのエチュード・・
                 (Spring・いずみホールに)
交響曲第41番 ハ長調 

5日            大阪・いずみホール Q-23 5千円
大阪フィル 指揮 大植 英次
交響曲第1番 変ホ長調 第39番変ホ長調 第41番

サントリーから中規模ホールへ贅沢な鑑賞日であった・・大野指揮は一音一音 音型が 丸み 煥発 精気を感じさせ 躍動感 陰影を醸し出し最高のモーツァルトを聴かせた 特に41番の二楽章 四楽章の対位法 フガート形式の高揚感に・・酔いしれる
音響は岐阜に
(大阪フィルは朝比奈亡き後 約7年振りに聴く大植就任1年間が経過した・・音楽に氣が?・・何か変 音型が?・・弦と木管のバランスの悪さが感じられ・・奏者との交流は?オケが悪い??指揮者が悪い?? )
(過去のミネソタ管・大植の日本公演が良かったのに・・7月のブル8番・大阪フを聞かなくては・・評価は?? )

 名古屋から岐阜へ新幹線内が偶然新日のメンバーが同車両にチラホラと・・・漫然と200年前の旅・・移動に籠や・・徒歩・・馬車・・岐阜へ・・超豪華な内装内部で パイプオルガン付・・大阪いずみホールと同規模内部もほぼ同じ800名前後でホール空間も同規模であった
素晴らしいホールは多数あれど・・年間にオルガンが何回弾かれるのか・・維持費が・・何かと雑念が・・
いずみホール 周辺が大阪城を遠景に高層ビル群が 400年前家康 秀吉 今の時 風 夕焼け 月明かり 神童の200年の時が流れ・・至福の時 今の時に感謝 

2004年02月07日 17時52分16秒
新日フィル  大野和士指揮
               29日・サントリー 2F C10-23・4千円
モーツァルト1756-91・交響曲第40番 ト短調1788
川島素晴・室内管弦楽のためのエチュード01-02
モーツァルト・交響曲第41番 ハ長調

プログラミングの妙が23日のピアノ26番も3大交響曲と同年の作・・当時は貧乏なモーツァルト家族がフランス革命の影響が・・ウィーンでの大規模演奏会の集客力が低下し・・求職活動が困難な時代・・に39・40・41番と作曲された・・三大交響曲は明確に演奏記録が存在しない・・
宮廷付き作曲家という立場を保証されていた・・祝祭的な舞踊曲ばかり書かされるような状況に満足するはずもなく・・自分のために作曲をすることは芸術家としての意志表示だった・・でも今日の生活は・・

大野指揮は対向配列とバロック奏法多様し当時の演奏形体を・・音響の良いホールでも広すぎを 感じさせた・・意図した・・解釈 音波動が・・一音一音を聞き逃さづ・・集中した鑑賞が・・聴きながら ラトル指揮者 の音楽解釈が浮ぶ・・欧州では大野 ラトルと 双璧では??2004年01月30日 12時34分12秒

大野和士・N響 第九      NHK 3F C-12-21
大野指揮者が 器の大きさ しなやかな感性
絶妙な第九を聴かせた BSと2日 最終日と聞き 特に1楽章の 繰返す主題の変奏と弦 特にバスの 弾き込みが素晴らしく それに織成す 木管の響 歌があり 約100名のオケと合唱が 一つの呼吸になり 雄大な人間讃歌を歌い上げた 大野ブラボー N響ブラボー 002年12月28日 08

大野和士・モネ劇場
初シーズンを大きな成功とともにスタートさせた エレクトラを 指揮

ギリシャ悲劇を題材にしたこのオペラで、演出のS・ブラウンシュヴァイクは舞台中央にアガメムノンの暗殺を暗示するバスタブを置いた。簡素にして極めて表出性の高い舞台と高密度の音楽に、客席からは、終演後熱いカーテンコールが延々と続いていた

ドイツのカールスルーエを拠点に海外での活躍ぶりが顕著だった大野は。この秋、ヨーロッパ有数のこの名門劇場のポストの就いた。これまでの東フィルなどとの国内活動にも増して、欧州の劇場で培ってきた経験が高い音楽性と結びついている
大野とモネのコンビは新作初演など意欲的なプログラムが目につく。メジャー・レーベルからCDを出す予定もあるという、日本のみならず、国際的にも大きな注目を集めていくこととなりそうだ。     日経より
2002年10月16日 07時33分02秒

音楽鑑賞 過去に聴いた 指揮者・大野和士 Ⅰ

2005-09-16 | 大野和士・パーヴォ・・パッパーノ
斎藤秀雄賞に大野氏・植木氏が 斎藤秀雄生誕百年記念として 02.8.10
メモリアル基金賞
第一回受賞者に指揮者大野和士 チェリスト植木昭雄 2氏に各五百万円を贈られた

優れた若手指揮者とチェリストを顕彰するのが目的 選考委員 大賀 小澤 堤 各氏が

2002年08月11日 12時28分50

大野和士氏 談     日経より
2002年九月にベルギーの王立モネ劇場の音楽監督に

音楽も社会の構造や仕組みの産物であり 現状の閉そく感や停滞感と密接に関係している
若い世代の方が 専門知識や情報の理解力に優れトップに立つ指導性を備えているにもかかわらず 
適材適所の人材を起用する 勇気に欠ける

文化も既存の体系が硬直している限り日本の外へ向かう才能は後を絶たないと

モネ劇場の前任者は三十二歳で抜擢され四十を待たずの英ロイヤルオペラへ・・

モネ劇場九月にエレクトラで開ける・・・子どものころから親しみ 究めてきた古典の基本に帰る
指揮者が作曲家の魂に触れる作業に打ち込み何かしようとの 意志が実感されれば どの国のオーケストラにも 機械的ではなく 人間の顔が見える 音に一変する 瞬間がある

18日19日 大野指揮・新日フィル
細川俊夫1955-:うつろひ・なぎ1955 笙:宮田まゆみ
笙、弦楽オーケストラ、ハープ、チェレスタ、打楽器のための
ショスタコーヴィチ1906-1975:交響曲第8番ハ短調1943

細川氏のリズムが 瞑想感 何かにぶつかり 無から有に 有から有へ 音のハネカエリ 幻想の世界へ 導く主題 2004年にザルツで細川オペラ新作が?指揮に大野氏が?国際的に大活躍の2氏

タコ8番 上等なタコ料理1、2、3楽章の木管、弦群の引き込みバス、ビオラの明確な響が厚みを増し、木管の各パートが自発性・主体性ある音楽創りを した 革命だ 戦争だ 絶望だ 茶化しだ 支配者への 抵抗だ

終局の第一ヴァイオリン、チェロの主題が 息が 命が 消える呼吸 この命は独裁者の死、おのれの魂の消滅なのか
                2002年01月19日 21時32分14秒
大野和士・新日フィル
11日すみだトリフォニー12日パルテノン多摩
モーツァルト1756-1791・ピアノ協奏曲第17番ト長調1784K.453 ピアノ・小山実稚恵
バルトーク1881-1945・管弦楽のための協奏曲1943
2日連続で聴く モーツァルトは聴けば聴くほど 何故 何故このような旋律がよどみなく 溢れて 新たな驚きと感動が 会場の大きさにより 心像の違いが ホールとあいまって 無理に音量を上げることもなく 絶妙なアンサンブルを聴かせた(多摩)

バルトーク ハンガリー人・ナチズムの台頭に苦慮 1940年10月にアメリカに亡命した  経済的精神的にも辛い生活が ボストン交響楽団により初演 
各パートの技量を問われる主題・リズムが多く 曲自体に内省・精神性は感じられない 弦群の分厚い響 オーボエが 良い演奏となった

大野指揮は しなやか 奥行き 深さと 立体的な音の創造を聴かせ 器の大きさを感じさせた 又 コンマス豊嶋が弾く時は 素晴らしいアンサンブルを創りだし 貴重な存在である   11日 朝比奈追悼 ベートーヴェン交響曲7番2楽章を   合掌



ソプラノカルメーラ・レミージョ ・・05・10 モネ劇場来日

オテロ・柳の歌~アヴェ・マリア
シチリア島の夕べの祈り・ありがとう愛する友よ
椿姫・ああ、そはかの人か~花から花へ

声の質が 何と透明感・透き通る高音から感情移入が素晴らしい 活躍が楽しみ

4.29 大野・東フィル 
新潟・長岡リリックホール、広大な 文化 発信 基地 素晴らしい文化、音楽 環境で

ヴェルディ・ガラ・コンサート緑川まり、寺谷千枝子、マルコ・ベルティ、グレコリ-・フランク、
ルイザ・ミラー・穏やかな夜には・テノール・マルコ・ベルティ 艶があり、張りのある高音 オペラは イタリアン 声楽の素晴らしさ

運命の力、心は静まり 緑川・フランク
無理の無い、声域で二重唱のアンサンブルと大野・オケのリズム感が良い・・・・スカラをおわすアンサンブル

2001年05月01日 05時46分33秒
4.26. ヴェルディ・レクイエム
大野・東フィル、緑川まり、寺谷千枝子、
マルコ・ベルティ、グレゴリ・フランク
1873年に死去した詩人、アレッサンドロ・マンゾーニの死を悼んで作曲された、
最初の弦群の響きの美しさよ、
合唱の祈り 祈り 
主よ、永遠の休息を かれの上に与え 
たえざる光を かれらの上に
照らし給え
いつもながら合唱の力が 素晴らしい   東京オペラシンガーズ

40代大野の指揮と 70代ベルティーニのレクイエムの 違いが 面白い その年齢の味わいが