徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

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ドイツの職場:勤務場所及び時間の自由度

2016年08月19日 | 社会

Indeedという職業斡旋大手の職場の自由度に関する調査が興味深いと思いましたので、ここに簡単にご紹介いたします。調査は2016年7月に1069人の被雇用者に対して行われました。

その調査によれば、フレックスタイムを導入している企業は全体の57.2%になります。もうちょっと多いような気がしていましたが、工場や販売店舗などその場に決まった時間に居ることを要求されるシフト性の職場に勤務する人も多いわけですから、これくらいなのかもしれません。

労働時間の自由度の内容ですが、最も多いのはコアタイムとその前後のフレックスタイムの設定で、74.2%を占めます。在宅勤務が許されているところは39.5%、在宅以外の信頼に基づく仕事場の選択あるいは労働時間の選択が認められているところは31.9%(うち勤務時間に関して完全な自由度がある所は24%、仕事場所に関して完全な自由度があるところは7.9%)。決められた日に早めに退社できるところは22.5%。サバティカル(一定期間の休職)が認められているところは更に少なく、10.4%。いわゆるジョブ・シェアリングが可能なところは約5%に留まっています。

なお、雇用主の選択に際して、フレックスタイムがあることが「非常に重要」と答えた人は35.5%、「重要」と答えた人は39.9%で、この制度が被雇用者にとっていかに重要であるかが浮き彫りになりました。