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懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

岡山の茅葺民家写真展 -10 山懐に抱かれて その1

2014年05月05日 | 岡山の茅葺民家写真展
撮影場所  岡山県長船町牛文(現在は瀬戸内市)

集落の形成を見ていると山裾に沿って家々が並んでいる光景を目にする。
道路も当然それに沿って発展している。今のように道路を造る時に直線的ではなく、人が生活するのに便利だったり地形に沿った道として発達している。
生活道路と呼ばれる狭くて曲がりくねった道である。

なぜ山裾に集落が発達したのであろうか、田や畑を宅地にしないように住宅地は山裾の傾斜地を利用した。風除けのため山を背後にした。
昔の生活は燃料の木が得やすかったし清潔な水も得やすかったのではないかと思う。
河口部の洪積平野はいくら土地が広くても暮らすのは不向きだったと思う。
川には満潮の都度、潮水がくるし燃料になる木は生えていないし第一飲料水が得られない。
洪水になれば家も命も失う恐れがあった。

洪積地に住めるようになったのは護岸工事と干拓がおこなわれ用水路が引かれた後である。
私の住んでいるところは江戸時代に干拓されたが水道が引かれたのは昭和30年代末
それまでは用水路の水を沸かして風呂に入っていたので湯船に藻が浮かぶのが厭だったと語っている。


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