懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

日本茅葺紀行 NO,438 島根県斐川町の民家

2018年03月28日 | 日本茅葺紀行
撮影場所 島根県斐川町

出雲地方特有の反り棟の民家
民家と共に庭木や庭園も見せてもらうのも面白い。

10年程前に知り合いのホームページに岡山の庭の七木について記入していた。
庭木に興味がある人がその投稿を見て岡山の庭の七木の由来について教えてほしいと問い合わせがあった。世の中にはいろいろと興味を持っている人がいるものだ。
私も人の事は言えない。健康であればカメラを持ち各地に出向き撮影していたことであろう。

岡山で言われている庭の七木は松、くろがねモチ、モッコク、柊、南天、金木犀、ウバメカシと書いた。由来は家内安全、家内繁栄、健康長寿を願ったものだ。
葉を落とす事は一家断絶で嫌われ常緑樹が好まれた。
クロガネモチや金木犀は金が貯まるように柊は魔除け、南天は難が転じる、モッコクはいつも照り葉で輝き健康で松やウバメガシは幹膚が割れ時代が付くのが長寿につながると考えられた。

全国の庭の七木を調べているようだ。鳥取県ではタラヨウとナギノキを七木に入れるところもあるそうだ。各地の茅葺きを撮りに訪れるとタラヨウを植えているのも何軒か見た。
下を見ると種が落ちて沢山芽がでている。子宝に恵まれるようにの思いがあるのか
これを植えている人が教えてくれたのはタラヨウは葉の裏に字を書くと黒く残るので手紙や伝言に使われた。

庭の七木のうち金木犀以外は山に自生している。タラヨウやウバメガシは温かい海岸部しかないので地域性がでる。

全国各地の古い個人の庭や庭園、神社、寺院にどんな木が植えられているいるのかを調べるのも面白いのでは
個人の家は振込詐欺など警戒されているので見せてもらうのは難しいか
茅葺き民家は訪れても拒否されずにいままではやってこれた。・