懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

昭和の遺物たち 日本通運 その1

2016年01月08日 | 昭和の遺物たち写真展
撮影場所 岡山県鴨方町 鴨方駅前

日本通運の建物も国鉄民営化で消えた風景のひとつだ。
日本通運は国鉄の貨物を専業的に請け負っていた。駅の近くに事務所や倉庫を持っていた。
建物は木造が多かった。
しかし、手荷物はクロネコヤマトなどの宅配業者に市場を奪われた。
民営化で貨物部門は縮小された。

岡山で昭和の遺物の写真展をしたときにある人が日本通運の写真を見て、岡山駅前の高島屋は日本通運の建物や倉庫だったと教えてくれた。
大阪駅の周辺の操車場も商業施設に変わった。

風が吹けば桶屋が儲かるではないが国鉄が民営化すれば高島屋が建ったである。

物事は過ぎ去ってしまうとその変化に気付く。
進行中には後々の姿は想像できないものだ。

日頃から消えてくなる物や変化するものをテレビやパソコンで見たらノートに書き留めたりスクラップブックに貼っておくといい。

国鉄の民営化は一大事業であったその変遷は記録写真の恰好のテーマであった。
私は民営化の時は鉄道にさえ興味はなかった。
鉄道マニアでそんな視点で鉄道を記録した人は少ないようにおもう。
目の前を走る列車しかみていないようにおもう。