年末年始にリフレッシュ休暇を組み合わせて、今年はなんと2週間という贅沢な冬休み。みんなから、休暇中は海外(それも遠方)ですか?と聞かれるのだが、引きこもりの私は喜々として自宅にこもる。できることなら2週間ずっと、海外どころか外に一歩も出ずにピアノと読書に没頭したいくらい。とはいえ休暇に入ってまずやることは、恒例の大掃除。うちはモノが少ない上に家事をマメにしているため、客観的にみて必要もないのだけれど、断捨離好きにとってこの大掃除というイベント、エンドルフィンが分泌される絶好の機会なのである(笑)。今回は3つある本棚に手をつけるのが目玉で、バッサバサ捨てる。
去年は大吉だったせいか良書にも恵まれた年で、読む本読む本どれもおもしろかった。中でもベストワンは、恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」。繰り返し読みたい、歳をとっても読み返したい本は、紙だとどうしても経年劣化するのでまとめてKindleに切り替える。時間をかけて整理、特に10代、20代に買った書籍は全部処分して、あーすっきり。片付いて大晦日からは家族と過ごし、今日は年始恒例の、松陰神社にお参り。おみくじをひいたら何と、今年も大吉だった!やったぁとニコニコしながら、お正月でも開いている頼もしいコロラドに寄って、コーヒーのいい香りに包まれながら読書タイム。
中堅どころの石鹸と入浴剤のメーカー、天天コーポレーション。企業活動のすべてが出納という形で集まってくるカナメの経理部を舞台に、横領あり、誤解あり、私物化ありの多種多様な経費トラブルが繰り広げられる。同僚の女子が婚活崖っぷち!と必死に焦るのを見て、独身社会人の恋人なし一人暮らしはこんなに完璧な生活なのに普通は違うのか!?と素でうろたえる主人公の森若沙名子、入社6年目。もし自分が大卒で経理に入っていたらきっとこんな感じ!と圧倒的に親近感がわく主人公のユニークなキャラクター設定、おもしろくてつい3巻一気にまとめ読み。