WEBマスターの読書日記

「木戸さんがこんなマメだったなんて」と大方の予想を裏切って続いているブログ。本、映画、感じたことなどをメモしています。

『人工知能の見る夢は』(著者:新井 素子、宮内 悠介ほか 人工知能学会編)

2018-05-01 20:36:45 | 本と雑誌

3月、4月と週末にお出かけする日が多く、疲れているのか、本を読むどころか読んだ本の感想を書こうと自分のMacBookを立ち上げる間もなく寝てしまう夜が続く。昨年の今ごろ不眠症に悩んでいたのが嘘のよう。寝まいと大きなマグカップにやたら濃いコーヒーを淹れても、アップテンポでドラムが響く音楽をかけていても、容赦なく睡魔がやってくる。この前など、足の爪に塗ったペディキュアを乾かしながら「進撃の巨人」最新刊を読んでいる途中にぐっすり寝落ちし(最近、世界が転換して複雑なストーリーなのだ)、友人に「あの一番いいところで寝るのはありえない」と呆れられた。

さらに寝落ち場所が自宅ベランダに出した折り畳み椅子の上だったため、午後急に冷たくなった風にあたって鼻風邪をひいてしまった。ここ数年、春から夏にかけてひいた風邪をこじらせて何か月も咳が続くパターンが恒例で、「今年もか」と身構えたところ、意外にあっさり2~3日で治る。睡眠が足りているせいか、目の下の濃くて今までどんな美容液でも治らなかったクマが薄れてくる。肌の調子が良くやたら褒められる。いいことずくめである。機嫌よく連休に入ったところで、半年ほど少しずつ読んでいた本を読了。

中学生のときにハマッていた星新一氏のショート・ショート、おもしろかったなあ。短いのに起承転結あり、人を突き放すような鋭いオチあり、そうかと思うとほろっとする人情味あり、一話読むとまた続けて次が読みたくなる。短いから限られた枚数に盛り込む工夫の多さと、着想や視点があっという間に読者にジャッジされてしまう怖さは、他の創作物にはちょっとないだろう。これは、人工知能が生きる社会における倫理から対話システム、インフラ、法規制まで、広範なテーマごとにまとめられたショート・ショート集と、そのテーマの最新状況をそれぞれに専門家が解説する扉との構成で、読みごたえあり、抜群のおもしろさ。さて、連休後半は久しぶりにたまった本を読むぞ。