間もなく閣僚になって一年になります。政治家としてなすべきことは何か、考えながらことにあたってきました。
数ある課題の中でも、新たな原子力規制組織の創設は、当初から私が目標とした大仕事でした。これだけの事故を経験した日本だからこそ、そして、私はその危機対応をど真ん中で経験したからこそ、危機に強い組織をつくらねばなりません。
衆議院では、原子力規制組織についての議論が進んでいます。各党の考え方の接点も見え、修正協議が山場を迎えています。気になるのは消費税を巡る政局ですが、既存の保安院・原子力安全委員会の体制を放置することはできないという認識は共有されていますので、あとは、国会の良識を信じたいと思います。
問題の原点は、「福島」にあります。昨日の福島での会議は、建設的な会議となりました。福島の知事、市町村長の皆さんは、日々、住民の皆さんからの厳しい声を聞いています。怒りや悲しみを押し殺して、我々に対して静かに語りかけて下さった首長の皆さんの言葉の重みを我々はしっかり受け止めなければなりません。
忘れてはならないのは、被災地のガレキ処理です。被災地域での処理も本格化し、青森県、秋田県、山形県、群馬県、東京都、静岡県と6都県での広域処理も始まりました。ペースに乗るまで、もうひとがんばりです。
多くの方々のがんばりがあったからこそ、ここまで来ました。感謝を忘れずに、結果を求めて前進したいと思います。