細野豪志ブログ

衆議院議員 細野豪志の活動報告です

2005年体制

2005-11-06 21:45:22 | 国会活動
国会終了間際から新内閣に世間の関心は移ってしまいましたが、特別国会を振り返り、民主党の国会での闘い方について少々分析します。

対案路線を掲げてスタートした前原民主党は、42日間という短い期間に19本もの対案を提出しました。党内では、数で劣る民主党が対案を提出したところで国会審議すら保証されておらず、エネルギーの無駄遣いではないかとの批判的な意見もありました。

55年体制下の社会党には批判勢力としての存在意味がありました。自民党も国会運営をスムーズにするために、一定の譲歩を続けてきました。この数年間、民主党が牛歩や審議拒否などの物理的抵抗をしても何ら得るものはありませんでした。政権を脅かされている与党は、野党に対してより強硬になります。結局、民主党は審議拒否をしては世論の支持も得られず、腰砕けという最悪のパターンを繰り返してきました。

55年体制が崩れた1993年から2005年までは、二大政党制への長い過渡期であったと感じています。2005年体制では、民主党は国会でGood loserであること(多数決で潔く敗北すること)を恥じるべきではないと私は考えます。

民主党が国会でやるべきことは二つ。第一に、重要政策で国民に選択肢を示し、次の選挙の判断材料を提示することです。今後も、重要法案で対案(少なくとも考え方)を示すのは我々の責任です。もう一つは、国会論戦やメディアを通じて世論を喚起することです。議員年金や特別会計の問題では、世論が与党の地殻変動を誘発し、改革が前に進みました。改革競争では、与党に手柄を取れることを恐れてはなりません。

分析の詳細は両忘記と題したメルマガで出していますので、http://blog.mag2.com/m/log/0000058989よりご覧下さい。