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立山芽以子監督『ムクウェゲ 「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師』

2022-07-25 05:14:33 | 日記

 立山芽以子監督の2021年作品『ムクウェゲ 「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師』を「あつぎのえいがかんkiki」で観ました。

 パンフレットの「イントロダクション」を一部加筆修正して転載させていただくと、
「アフリカ大陸、コンゴ民主共和国・東部ブカブ。
この地は「女性にとって世界最悪の場所と呼ばれている。
20年以上の間、
ここでは40万人以上の女性たちがレイプの被害を受け続けている。
その年齢は6カ月の赤ん坊から72歳の老人まで及ぶ。

膣が裂けるのはまだマシで、ひどくなると腸が体外に飛び出す重傷を負う女性までいる。
その女性たちの多くを無償で治療してきたのが婦人科医、デニ・ムクウェゲである。
彼のパンジ病院には、肉体的、精神的な傷を負った女性たちが運び込まれてくる。
年間で2500人~3000人。なぜ、このような犯罪が後を絶たないのか。

この地にはレアメタル、スズなど豊かな鉱物資源が埋まっている。
武装勢力はその利権を得るために、性暴力という武器をつかい、
個人の欲求とは異なる、組織的な性暴力。
ある時、ムクウェゲ医師は
「レイプを受けた女性の娘がまたレイプを受けてきた。
その根源を断ち切らない限り、コンゴの女性たちに平和は訪れない」と気づいた。
そして、この地で起きていることを世界に訴え始めたのである。
しかし、その勇気ある行動によって、自身の命を狙われることになる。

2018年、長年の活動にたいしてノーべ、ル平和賞が授与された。
しかし、ムクウェゲ医師の闘いは終わることなく、今も続いている。
本作はその闘いの日々を追ったドキュメンタリーである。
私たちが生きる、同じ世界で起きていること。
決して他人事と思ってはいけない現実がここにはある。」

 ムクウェゲ医師はまた、コンゴで不法に採掘されているレアメタルやスズの8割が日本のスマートフォンに使われていることを指摘し、日本を訪れた際、そのことを訴えていました。また彼は「利他」という日本語を気に入り、日本人のその精神に期待するとラストで述べていました。そして何らかのアクションおw日本でも起こしてほしいと。
 私にできることは、ここに文章を書くことぐらいですが、一人でも多くの方がこの文章に触れ、それをきっかけに「Change . org」で署名活動を始めるほか、街に出てデモを行うなど、様々な運動が起こることを期待したいと思います。
 監督の立山芽以子さんはTBSに所属するディレクターのようです。やっぱりTBS、恐るべしです!!
 またパンフレットには先に紹介した「イントロダクション」以外にも、「監督のメッセージ」、「プロダクション・ノート」、ムクウェゲ氏によるノーベル平和賞受賞スピーチ、同じくムクウェゲ氏による東京大学基調講演スピーチの抜粋、コンゴ民主共和国の歴史、ムクウェゲ氏の略歴、現在認定NPO法人開発教育協会(DEAR)事業主任であり、MPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)理事である八木亜起子さんの寄稿、「語り」を担当した常盤貴子さんの感想が掲載され、800円という値段が信じられないほどの充実ぶりを見せていました。