ロブ・エプスタイン&ジェフリー・フリードマン監督の2019年作品『リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』を「あつぎのえいがかんkiki」で観ました。
パンフレット「Rockumentary2022」の本作の「INTRODUCTION」の部分を一部修正加筆して転載させていただくと、
「1967年に音楽界にキラ星のごとく登場して以来、リンダ・ロンシュタットはその類い稀なる声域と野心でロック、ポップ、カントリー、フォークバラード、アメリカン・スタンダード、ソウル、メキシコの伝統民謡というジャンルを跨いで心に残る曲を創り続けてきた。ロンシュタットは「悪いあなた」「いつになったら愛されるのかしら」「ブルー・バイ・ユー」などの曲で1970年代に最も人気を博した女性レコーディング・アーティストとなり、大型アリーナを観客で埋め尽くし、プラチナ・アルバムをなんと10枚も制作したのだ。ポップ・カントリー・R&Bの各チャートで同時に1位を獲得したアーティストもロンシュタットであり、グラミー賞に26度ノミネートされ10度受賞した。ツーソンの街からやって来た少女は想像できぬほどのスターの地位を手にした。
本作ではツーソンで家族とメキシコのカンツオーネCDを歌いながら成長し、そして70年代および80年代前半に「カントリー・ロックの女王」として君臨する彼女の半生をロンシュタット自身がガイドしてくれる。男性が支配的立場にある音楽業界において彼女は女性のパイオニアかつチャンピオンであり、また人権問題に情熱を注ぎ、そしてカリフォルニア州知事ジェリー・ブラウンとの恋で有名人カップルとして浮名を流した。最終的にパーキンソン病により美しかった彼女の声は輝きを失い引退を余儀なくされたが、彼女の音楽とその影響は時空を超えて今なお生き続けている。感動を呼ぶパフォーマンス映像が含まれ、ドリー・パートン、エミル―・・ハリス、ボニー・レイット、ジャクソン・ブラウン、ハリー・ディーン・スタントンといった友人・共演者らが出演する本作は、愛する音楽を共有したいという情熱が世代を超えたファンに愛され続けるアーティスト、リンダ・ロンシュタットおよび彼女の歌声を祝福する作品である。」
『スージーQ』と同じく、この映画でも私は何度も号泣してしまいました。映画を観た後、リンダのCDを2枚、ハリー・ディーン・スタントンのCDを1枚、フランク・シナトラのスタンダードのCDも1枚、ゲットしました。それだけ喚起力のある映画だったと思います。