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ソフィー・フーバー監督『ブルーノート・レコード ジャズを超えて』

2020-03-09 08:01:00 | ノンジャンル
 神奈川県厚木市のアミューあつぎの最上階にある映画館「k i k i」にて、ブルーノート・レコード創立80周年記念として作られた、ソフィー・フーバー監督の2019年作品『ブルーノート・レコード ジャズを超えて』を観ました。チラシに掲載されていた「ABOUT THE MOVIE」から引用させていただくと、

「第二次世界大戦前夜、ナチス統治下のドイツからアメリカに移住した二人の青年、アルフレッド・ライオンとフランシス・ウルフ。大のジャズ・ファンであった彼らは、1939年にニューヨークで小さなレコード会社「ブルーノート・レコード」を立ち上げた。
 レコーディングにあたって、アーティストに完全な自由を渡し、かつ新曲を書くように励ます━━理想を求め、妥協することのないライオンとウルフの信念は、ジャズのみならず、アート全般やヒップホップ等の音楽に消えることのない足跡を残してきた。

 映画はスタジオの風景から始まる。ロバート・クラスパーを中心に若手アーティスト達で結成されたスーパー・グループ、ブルーノート・オールスターズ。現在のブルーノートを代表する彼らのレコーディング・セッションに、2人のレジェンド、ハービー・ハンコックとウェイン・ショーターが現れる━━

のちに監督自身が「魔法のような時間だった」と振り返るスペシャル・セッションの映像やレアなアーカイヴ映像、そして歴代のブルーノートのアーティストたちや、レーベルに密接に関わった人々との対話を通じて、80年にわたり世界中の音楽ファンを魅了しつづけるジャズ・レーベルの真実に迫る、傑作ドキュメンタリー。」

 この映画で聞くことができる曲は、ブルーノート・オールスターズの『ベイエナ』、リー・モーガンの『アブソルーションズ』、シドニー・ベシェの『サマータイム』、ミード・ルクス・ルイスの『ブギウギ・プレイヤー』、ハービー・ハンコックの『サコタッシュ』、アイク・ケベックの『トプシー』、セロニアス・モンクの『リズマニング』『ラウンド・ミッドナイト』『クレプスキュール・ウィズ・ネリー』『イン・ウォーク・バド』、バド・パウエルの『ウン・ポコ・ロコ』、ハービー・ニコルスの『ダンス・ライン』、ジョン・コルトレーンの『ブルー・トレイン』、マイルス・デイヴィスの『アイ・ウェイテッド・フォー・ユー』、キャノン・ポール・アダレイの『サムシン・エルス』、ジョー・ヘンダーソンの『モード・フォー・ジョー』、フレディ・ハバードの『ブレイキング・ポイント』、アート・ブレイキーの『メイリー』、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの『チュニジアの夜』『モーニン』、ウェイン・ショーターの『フィー・フィ・フォ・ファム』、再びブルーノート・オールスターズの『マスカレロ』、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・オールスターズの『フリー・フォー・オール』、リー・モーガンの『ザ・サイドワインダー』、ホレス・シルヴァー・クインテットの『ソング・フォー・マイ・ファザー』、ロニー・スミスの『スピニング・ホイール』、ルー・ドナルドソンの『ビリー・ジョーの唄』、ハービー・ハンコックの『カンタロープ・アイランド』、Us3の『カンタループ』、ノラ・ジョーンズの『ドント・ノウ・ホワイ』、ロバート・グラスパーの『ブラック・レディオ』、そしてエンディングタイトルの間に流れるのは、コルトレーンの『モーメンツ・ノーティス』でした。

 私はノラ・ジョーンズが出演すると聞き、映画館に駆けつけたのですが、この映画を観ることによって、新たにセロニアス・モンクのファンになりました。ジャズ好きの方には垂涎の映画になると思います。

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