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増村保造監督『「女の小箱」より 夫が見た』

2020-03-07 09:55:00 | ノンジャンル
 先日、角川シネマ有楽町にて、増村保造監督の1964年作品『「女の小箱」より 夫が見た』を再見しました。パンフレットの「物語」をもとにあらすじを書いてみると、

 敷島化工の株式課長・川代(川崎敬三)を夫に持つ那美子(若尾文子)は、毎日仕事から遅く帰ってくる夫に相手にされず、子どもも作れないまま29歳を迎えている。敷島の乗っ取りを企む、クラブオーナーの石塚(田宮次郎)は、独身の産婦人科に誘われて自分のクラブに来ていた那美子と出会い、彼女を誘惑する。
 一方、川代は石塚の情報を得るために、石塚の秘書・エミ(江波杏子)と関係を持つ。石塚は川代が株式名簿を家に持っているのを知って、巧みに那美子を誘導し、家に上がり、株式名簿を見ることに成功する。大株主(小沢栄太郎)の元を訪れた川代は、先代から敷島化工とは付き合っているという言葉を大株主から引き出し、上司に、大株主は株を石塚には売らないだろうと報告し、上司に褒められる。しかし石塚は大株主の家の前で、会えるまでずっとい続け、ついに大株主に会うことに成功する。石塚は、今の敷島化工の重役連中がいかに無能であるかを力説し、自分一代で現在の地位まで上りつめた点で大株主と自分が同じであることも加えて話し、株を売ってもらうことの同意を取り付ける。そのための資金は、もう十年越しで石塚の情婦であったクラブのママ(岸田今日子)に体を売らせて手にいれたものだった。
 ある日、那美子の元にママが匿名で川代がエミといる現場の住所を教えてくる。那美子は現場に踏み込み、裸でエミといる川代の姿を見て、部屋を飛び出す。川代がエミの部屋を出ると、エミの情夫だった男がエミの部屋を訪れ、嫉妬からエミを絞殺する。帰宅した川代は、仕事の上でやっていることだと言い訳するが、それを許さない那美子を殴りつける。那美子は「あなたとは離婚します」と言うが川代は那美子を無理やり犯す。
 翌日、刑事2人が川代の家を訪れ、昨晩どこにいたかを尋ねると、那美子は「夜の8時から川代は家に居ました」とウソをつく。嫌疑は石塚にかけられ、彼は警察で尋問されるが、証拠不十分で釈放される。石塚と一緒に警察を出る那美子を、陰から覗くクラブのママ。
 那美子は兄の夫婦の家に行くが、兄夫婦からは「結婚なんて、そんなもんだ」と言われ、追い出されてしまう。那美子は警察に行き、前言を翻し、夫が昨晩深夜に帰ってきたことを証言する。敷島化工にいる川代を訪ねる刑事。那美子は石塚の元を訪ね、「私を取るのか、仕事を取るのか、どちらかを選んでほしい」と言い、石塚は自分の人生の野望だった敷島化工の乗っ取りをあきらめ、那美子を選ぶと言う。那美子が帰宅すると、川代は殴ったことを懸命になって詫びるが、那美子の心は動かない。川代は、一度石塚と寝て、彼の乗っ取りを阻止してほしいと頼む。そうしないと、現在の会社での地位も名誉も失ってしまう、すべてはお前に贅沢な生活をさせたかったらだと言う川代。那美子は「離婚するなら、そうします。離婚しないなら、そうしません」と言い、離婚も株を失うのも嫌だという川代に、「じゃあ、わかったわ。石塚をだますために、この離婚届にサインして頂戴」という。「形の上だけだぞ」といいながらサインする川代。
 一方、石塚はクラブのママに自分の野望をあきらめ、那美子と一緒になると告げ、手切れ金として1億円を払う。ママは「だったら最後に抱いて」と言い、それに応じる石塚の腹をナイフで刺す。重傷を負った石塚は、医者に「動くと死ぬぞ。輸血も必要だから安静にして待て」と言われる。ママは石塚に「那美子さんを少しかわいがってあげなきゃね」と言い、暴力団に電話をかけ、那美子の顔に硫酸をかけてやってほしいと依頼する。そして那美子に電話をかけ、「石塚が交通事故に遭った。すぐに来てほしい」と言うが、石塚はそれを阻止するため、無理やり体を動かし、ママから電話を取り上げ、その場でママを絞殺する。那美子にすぐにここにきてほしいと言う石塚。かけつけた那美子は石塚の求めに従って、彼を抱きしめるが、石塚は息を引き取るのだった。

 強烈なパッションに満ちた映画で、音楽が効果的に使われていました。
 
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