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エリック・ヴァレット監督『プレイ―獲物―』

2013-11-13 08:44:00 | ノンジャンル
 朝日新聞で山根貞男さんが紹介していた、エリック・ヴァレット監督の11年作品『プレイ―獲物―』をWOWOWシネマで見ました。
 刑務所の面接で妻と裸で抱き合うフランク。強盗仲間のノヴィックからは金の隠し場所を教えろと言われます。散歩の時間に、自分は狙われているので出たくないと言う同房のモレル。フランクはロシア人の囚人から、モレルはどうした?と聞かれます。その夜、ロシア語を話す3人は看守を買収してモレルの部屋に入り、フランクを部屋の外に出すと、モレルに暴行を働きます。途中で止めに入ったフランクは半年の刑期延長となります。また面接に来たアンナは言語障害の娘アメリのために払うお金もなくなったので、お金の在り処を教えてほしいと言います。一方、モレルは娘への暴行が狂言であることが判明し、出所することになります。
 刑務所の演奏会で、ノヴィックはフランクの耳に金属棒を差し込み、金の在り処を聞き出そうとしますが、フランクは答えず、ノヴィックはフランクの家族の写真を見せ、家族は自分たちの手のうちにあると言うと、フランクは金はマルコの家の床下にあると答え、意識を失います。
 4日後に目を覚ましたフランクは、モレルからノヴィックが買収で1週間だけの独房処分になったと言い、あと3日でノヴィックが自由の身になると知ったフランクは、モレルにアンナへ電話をし、フランクの父を頼れと言ってほしいと頼みます。フランクの父の墓が本当の金の隠し場所だったのでした。
 ノヴィックは移送され、フランクは憲兵大尉の訪問を受け、モレルについて尋ねられ、彼が少女失踪事件の真犯人であることを明かします。不安になったフランクは妻に電話をしますが、通じません。
 ある日、また看守を買収したロシア人3人はフランクの部屋に入ってきて、フランクを殺そうとしますが、フランクは逆襲し、看守もやっつけ、看守の服を着て脱走します。先日大物を上げた功績で、今回のフランクの件も担当してほしいとボスに言われる女刑事クレール。フランクはアンナの元へ行きますが、彼女の姿はなく、隠れているところをクレールに見つかり、窓を突き破って逃げ、車道を逆走する追跡劇の後、フランクは列車の屋根に落ちて、クレールの追跡をやり過ごします。列車を緊急停車させ、逃げるフランク。父の墓に着いたフランクは金がなくなっていて、妻の死体が入っているの見て、モレルの仕業だと認めます。モレルに電話すると、悪いのはアンナだったと言うモレルは、自分を探さなければアメリに危害は加えないと言います。
 娘の失踪事件の真犯人の拠点を見つけたクレールたちは、そこで遺体の場所を印す地図を見つけます。フランクは大尉と再会すると、大尉はモレルにハメラれ、免職処分を受けたと言い、またクレールからは遺体の遺留品からフランクのDNAが見つかったと教えられ、自分もハメラれたと知ります。クレールにまた捕まりかけたフランクは、大尉の運転する車で逃げ出しますが、検問で大尉は撃たれ、フランクだけ徒歩で逃げ出します。大尉は警察無線を盗聴し、モレルが南仏の別荘地にいることをフランクに知らせます。妻の協力を得て、また新たな娘を殺すモレル。別荘に侵入したフランクは、ちょうどクレールがモレルを訪ねてきたのに乗じて、アメリを連れ出そうとしますが、モレルに見つかってしまいます。射殺される直前、女の勘で戻ってきたクレールに助けられ、フランクはアメリを抱いて逃げ出します。しかし結局断崖絶壁に追いつめられ、モレルに撃たれたフランクは絶壁に生える樹に引っ掛かります。フランクにとどめを刺そうとしたモレルは、クレールに額を撃ち抜かれ、断崖を落ちていきます。そしてクレールから情状酌量になると言われたフランクも、娘をモレルに殺された親によって撃たれ、落ちていきます。翌日モレルの死体は見つかりますが、フランクの死体は見つかりません。
 「3ヶ月後」の字幕。施設で伸び伸び過ごすアメリの元へ、モロッコからアメリの絵そっくりの絵が送られてくるのでした。

 次から次へと事件が起こり、それを頭の中で追っていくだけでも大変でした。モレルの悪党ぶりは一見の価値ありだと思います。
 
 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto