鎌倉山の見事な高級住宅群

　今日、鎌倉ガイド協会主催の「古都鎌倉史跡めぐり『新春の鎌倉で招福、霊峰富士を仰ぐ』」と題するイベントに参加してきました。JR鎌倉駅を朝９時過ぎに出発し、かなりの急坂を登って、銭洗弁天神社に参拝。また住宅街の中の坂を登って、佐助稲荷神社へ。そして険しい山道を辿り、平地に一旦降り、そこからまた登って野球場やサッカー場がある笛田公園で昼食。その後、公園裏にあるしのぶ塚を見て、鎌倉山を通り、鎌倉山神社を経て、また山の尾根道を通り、平地に降り、日蓮袈裟掛松、十一人塚を経て、海岸沿いにある稲村ガ崎公園に午後２時に到着という行程でした。
　歩き始めてすぐに、鎌倉駅周辺の住宅は趣きがあるなあ、と思って見ていたのですが、鎌倉山に着いてビックリ！　これでもかこれでもかという豪邸だらけで、田園調布が山にど～んと引越してきたような街並です！　そしてその豪邸も、単に豪華というだけでなく、意匠をこらした家が多く、今まで見たこともないような、芸術品とも言うべき家をいろいろ見ることができました。
　そもそも、鎌倉山というのは山の名前ではなく、住宅地の名称で、小津安二郎の映画によく客演していた菅原通済が開発し、昭和４年に分譲した高級住宅街の名前なのでした。今までここに住んでいた人は近衛文磨、田中絹代など著名人がずらり。現在、みのもんた氏が新居を建設中だとか。街を歩いていて、こんなところに家を持つのは、成金趣味とは一線を画した、一つのステイタス・シンボルなんじゃないかなあ、と思いました。
　それ以外でも、私たちの20名からなる班を引率してくれた、ボランティア・ガイドのHさんの説明が楽しく、また班の人たちがとてもフレンドリーで、気軽に話もでき、すごく楽しい一日を過ごさせていただきました。Hさん、皆さん、本当にありがとうございました！
　さて、鎌倉ガイド協会は、今回私が参加させていただいたような「古都鎌倉史跡めぐり」と題するイベントを毎月行なっており（コースは何と37コースもあるとのこと。参加費は500円で事前予約必要。別途参拝料がかかる場合あり。）、私は今日チラシを見て、２月末の梅を見ながらの鎌倉古道を歩くコースと３月半ばのやぐら探訪の特別コース、そして４月始めの桜の名刹をめぐるコースをその場ですぐに申し込んでしまいました。今後の予定に関しての詳細は、鎌倉ガイド協会のサイトで見ることができるようです。鎌倉に興味のある方、初めての方と楽しく一日を過ごしてみたい方には、文句無しにオススメです！