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古澤健監督『オトシモノ』

2009-01-07 16:25:30 | ノンジャンル
 WOWOWで、古澤健監督の'06年作品「オトシモノ」を見ました。
 ホームに落ちていた定期券を拾った小学生の孝(たかし)は、見知らぬ黒衣の女から死ぬと言われたと、同級生のノリコとその姉のナナ(沢尻エリカ)に知らせた後、無人の電車の車内から車外にその女に引きずり出され、そのまま行方不明になります。ナナはノリコのランドセルから、ノリコが拾ったと言う定期券を見つけます。トンネルで黒衣の女を見て電車を停めた運転手(小栗旬)は、内勤に回されます。ノリコは拾った定期券を駅に届けますが、その後行方不明になります。孝の母は鬼の目をした孝の亡霊に襲われ、ノリコを探しに来たナナもその亡霊を見ます。ナナの同級生のカナエ(若槻千夏)は、恋人にもらった腕輪が取れなくなり、恋人は腕輪の力で線路に落ちて、電車に轢かれる間際に「ヤエコに気をつけろ」と言います。元運転手は深夜に監視モニターで駅構内を歩いているノリコを見つけ、ナナに連絡し、ナナはモニターに女の姿を見ますが、駅員たちは相手にしてくれません。元運転手は上司(板尾創路)から、女を見たトンネルが曲っているのは、掘っていた時にとんでもない物が出てきたので、あわてて埋めて迂回したせいだと教えられます。ナナは定期券と黒衣の女の関係に気付き、駅員に落とし物記録を見せてもらうと、青沼ヤエコ名義の定期券が何回も届けられているのを見つけます。カナエは女の亡霊に怯えて、ナナに助けを求めます。元運転手は青沼ヤエコの事故死写真を上司のロッカーから見つけます。カナエは恋人のことを思ってヤエコと対決する決心を固め、一人で恋人が死んだホームに行き、ヤエコに殺されそうになりますが、息子をヤエコに殺されたという片目の女(杉本彩)に助けられます。ナナは元運転手に協力を迫り、二人は元運転手の上司のところに向かうと、上司は首を吊られて殺されていました。カナエは女を説得し、再び現場に向かおうとしますが、ヤエコに殺されてしまいます。ナナと元運転手は、ヤエコにいた赤ん坊をヤエコに返せば、ヤエコは成仏するかもしれないと考え、元運転手の運転する電車で事故現場に向かい、そこで片目の女と合流しますが、現れたヤエコは、自分も妊娠中に亡霊によって殺され、腹から胎児が飛び出て死んだことをナナたちに教えます。そしてトンネルの壁が崩れてできた穴に入ったナナと女は、死体の山の上に横たわるノリコと女の息子を見つけますが、女は息子と抱き合った瞬間に死に、息子も消え、他の死体がナナとノリコに襲いかかります。逃げるナナは崖から落ちますが、カナエの亡霊に助けられ、結局ナナとノリコは元運転手の電車で脱出することに成功します。後日、元運転手は死体の山があった場所を爆破して自首し、ナナはカナエの思い出に浸るのでした。
 ノリコが貞子状態で現れるシーンや、死んだ人たちの写真がゆがむなど、「リング」からのパクリが目立ち、怖がらせ方も、おどろおどろしい音楽、突然の音・声といった古典的なものでした。ドラマは安っぽく、ここでもまた沢尻エリカは作品に恵まれてないなあと思いました。唯一の見物は、なぜか出て来ると笑ってしまう杉本彩の怪演ぶりでしょうか。杉本彩ファンの方にはオススメかも。