gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

スティーヴン・キング『ダーク・タワー7 ダーク・タワー上中下巻』

2007-01-11 15:43:36 | ノンジャンル
 今日の朝刊にイタリアの大プロデューサー、カルロ・ポンティが亡くなったと出ていました。私の好きなデヴィッド・リーン監督の「ドクトル・ジバゴ」も彼の製作だったんですねえ。最後の奥さんは何とソフィア・ローレン! 彼女に看取られたのなら、彼も本望だったでしょう。

 そして引き続きスカパー708チャンネルで昨日は「日本侠客伝」の5、6作を見ました。第五作の「雷門の血斗」は見ていて胸が熱くなりました。このシリーズはこの5作目がピークかもしれません。

 さて、今日ご紹介する本は、スティーヴン・キングの「ダーク・タワー」シリーズ全14巻の最後を飾る、題名もシリーズ名そのまま「ダーク・タワー」上中下巻の三巻です。
 私達の暮らす世界とは別の世界「中間世界」の最後のガンスリンガー(拳銃使い)ローランドと、現代のニューヨークから不思議な扉を通って、彼の仲間になった元ジャンキーのエディ、事故で両足を失い二重人格者のスザンヌ、人の心を読める少年ジェイク、そして彼のペット・オイが、中間世界の秩序を守る暗黒の塔を破壊しようとするクリムゾン・キングを倒すため、旅をする、というシリーズ。今回は、妖魔のせいでクリムゾン・キングとローランドの合の子を妊娠させられ、その胎児の母マイアという新たな人格を得たスザンヌでしたが、出産時にマイアと肉体が別れ、出産した子はクモの化け物モルトランドと化し、マイアを食べてしまいます。そこに居合わせたジェイクはスザンヌを助け出しますが、敵に殺されてしまいます。その後、暗黒の塔を支えるビームを破壊する人々をやっつけた際、今度はエディも死んでしまいます。モルトランドはローランドの命を狙いますが、オイの活躍で、モルトランドをやっつけますが、オイまでもが死んでしまいます。結局、暗黒の塔に辿り着けたのは二人だけで、クリムゾン・キングをローランドとスザンヌがやっつけ、その後、スザンヌは直感を感じて、不思議な扉を通って別の世界へ、そしてローランドだけが暗黒の塔の入り口へ入っていくところで、この長大な物語りは終ります。
 読んでる私達は当然、塔に入ったローランドのその後が知りたくて、欲求不満に襲われましたが、作者はそのことについて、あとがきで弁解しています。クリント・イーストウッドのイメージでローランドを書いた、とキングは述べていますが、本当にイメージがぴったりです。いつかイーストウッドの主演で映画化、あるいはテレビ映画化することがあればいいな、と思ったりしています。それにしても長い時間楽しませてくれたシリーズでした。キングに感謝の言葉を贈ります。