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遠くなる映画館

2006-10-16 15:43:36 | ノンジャンル
 今日の夕刊にイランのアッバス・キアロスタミ監督とイタリアのエルマンノ・オルミ監督とイギリスのケン・ローチ監督の合作が公開される、という記事が載っていました。
 キアロスタミ監督は多くの作品が既に日本で公開されているので、ご存じの方も多いと思いますが、エルマンノ・オルミ監督は私が大学生の頃、彼の「木靴の木」という美しい映画を見た記憶があり、ケン・ローチ監督も私が大学生の頃、売り出し中の監督でした。(最近は、近作も日本で公開されているようですね。)
 東京に住んでいたころなら、間違いなく見に行っていたと思うこの映画も、厚木市に現在住む私は見に行こうという気力がさっぱり起きません。イーストウッドの硫黄島二部作も、多分行かないでしょう。ソクーロフの天皇を扱った映画は、かなり行く気が盛り上がったのですが、結局行きませんでした。
 このようなことになった大きな原因の一つに、WOWOWがあります。その年のヒット作、話題作は一年待てばテレビで、ノーカット字幕付きで見られます。イーストウッドの新作は間違いなく来年見られるでしょう。運が良ければ、ソクーロフもです。
 万が一WOWOWで見られなければ、DVDの中古を手に入れるという手もあります。画質は保証付き、おまけ映像も見られたり、ということで、ソクーロフはこれで確実に見られると思います。
 これは健全な映画の見方ではないことは分かっています。映画はやはりあのビロードのような闇の中で、見えない多くの観客と静かに息をしながら観る、というのが映画のだいご味だとは思います。
 が、ここで問題なのは観客の質です。最近の観客のマナーの悪さ(特に私語)は目に余るものがあります。私の最寄り駅から二つ目の駅に大規模なシネマコンプレックスがありますが、観客のことを考えると行く気がしません。東京に住んでいた時も、映画を見る時は必ず銀座に出てました。映画館も携帯だけでなく、私語や物音について注意する場内放送を流す時期に来ているのかも知れません。