【愛知杯】アートハウスが力強い伸び脚見せ快勝!春の大舞台へ弾みつく重賞2勝目:サンスポZBAT!
第60回愛知杯(G3、芝2000m、ハンデ、牝馬限定)は、川田将雅騎手の1番人気アートハウス(4歳、栗東・中内田充正厩舎)が道中は4番手を追走し、手応えよく直線を迎えると力強い伸び脚を見せて先頭でゴールを駆け抜けた。2走前のローズSで重賞初制覇を果たした舞台で、2つ目のタイトルを奪取。春の大舞台へ弾みのつく勝利となった。タイムは2分3秒1(重)。
1馬身3/4差の2着には2番手追走から粘りの走りを見せたアイコンテーラー(7番人気)、さらに1馬身1/4差遅れた3着に昨年2着のマリアエレーナ(2番人気)が入った。
愛知杯を勝ったアートハウスは、父スクリーンヒーロー、母パールコード、母の父ヴィクトワールピサという血統。通算成績は7戦4勝。重賞は2022年ローズSに次いで2勝目。中内田充正調教師、川田将雅騎手ともに愛知杯は初勝利。
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今年の愛知杯はアートハウスが1番人気に見事にこたえ、馬場の真ん中を堂々抜け出しての快勝でした。
牝馬限定のハンデ戦、例年1番人気馬が苦戦するイメージの愛知杯にしては比較的堅い決着だったと思いますが、まあ、斤量差がそれほど大きくならないのが最近の傾向ですし、ローズS勝ち、オークス7着、秋華賞5着の実力を存分に発揮できたことはもちろん、馬場が渋ったこともスクリーンヒーロー×ヴィクトワールピサの本馬にプラスだったかもしれません。
私が密かに注目していた馬としては、オークス6着後に休養を挟み、山中湖特別、ユートピアSを連勝しての出走だったルージュエヴァイユの12着大敗、これはだいぶ意外な結果でした。。そうですねぇ、血統的には重馬場をこなしても不思議はない気がしますし、63.9秒というスローの中で後方待機になってしまったとはいえ、見せ場が全くないカタチで負けてしまいましたので…。同じ負けるにせよ、54kgならもう少し何とかして欲しかったのが正直なところです。
しかし、こういうレースを見てしまうと、ハンデ戦であろうがなかろうが、やはり競馬はある程度前で勝負をする方が良いですね。。後方待機はハマると鮮やかに見えるし気持ちは良いのですが、力が接近しているほどスタートや位置取りが重要で…。そりゃあ、ディープインパクトみたいな馬なら話は別ですが、そんな馬滅多にいませんからねぇ…
と、当たり前の話はさて置いて、考えてみると、このところ私の出資馬はパンサラッサを筆頭に、バスラットレオンもキングエルメスもテラステラも、基本的に前で勝負をする馬が多くて助かります。期せずして後方待機になってしまう場合は仕方がないですが、応援している馬がある程度前にいてくれると、4角付近でのストレスはだいぶ違う気がします(^^;)
ちなみにアートハウスは三嶋牧場さんの生産馬ですから(ホントに三嶋牧場さん凄いっすね)、この勢いがバスラットレオンに乗り移ってくれたらラッキーです!(次走がどこになるか不明な状況ですけれど…)
**2023/1/14中京11R 愛知杯(G3/芝2000m)・重**
愛知杯【2023年1月14日中京11R】出馬表、予想:競馬ラボ
ファンタストクラブ在厩のフォーエヴァーユアーズ’21は、現在は、おもにダート周回コースでハッキングキャンター1600~2400mを消化。週1回、屋根付き坂路でハロン17~18秒ペースのキャンター1本を乗られています。1/10の馬体重は457kgです。
◇佐久間調教補佐のコメント 「先月の27日に併せ馬で15-15を登坂。年末年始は4日間ウォーキングマシンのみでリフレッシュを促し、周回コースでの調整を経て、今週から再び坂路入りして乗り進めています。シャープな体つきで疲れにくい印象ですし、走りに対して前向きな馬。これまでも行きたい気持ちをスッと控えながら乗っていましたので、初めての15-15でも軽々と駆け上がってくれました。この調子で徐々にペースを上げ、心肺機能を高めていきたいですね」
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いやぁ、どうなんでしょうか。。佐久間調教補佐のコメントを鵜呑みにすれば、相当に期待できるんじゃないかと思いますが、疑い深く考えれば、今どき15-15試走をすんなり通過する馬が珍しいってわけでもないですし、リアルスティール産駒や母フォーエヴァーユアーズに詳しくない私としては、どこまで期待値を上げれば良いか迷ってしまいます(^^ゞ
とは言え、「シャープな体つきで疲れにくい印象、走りに対して前向き、初めての15-15でも軽々と駆け上がった」と言われることは、少なくとも悪いことではないですから、今のところは(佐久間さんがコメントを大幅に盛るタイプではないと信じて)今年2歳戦のリアルスティール代表産駒が狙えるかも…ぐらいの感覚で見守りたいと思います。
あ、それって意外に高いハードルかな?? でも、2歳のうちにひとつ勝ってしまえば充分にチャンスが出てくる目標ですからね。そのためにも、今は寒さに負けずしっかり動き、体力・気力の充実を図って欲しいと思います!
【ファンタストクラブ在厩のフォーエヴァーユアーズ’22:公式HP(2023/1/13更新)より】
チャンピオンヒルズ在厩のデプロマトウショウ’21は、おもにウッドチップ坂路でハロン16~20秒ペース、またはフェルトダート坂路でハロン20秒ペースのキャンター1本を乗り込まれています。1月上旬の馬体重は506kgです。
◇元野副厩舎長のコメント 「休むことなく順調にやれており、今週の水曜日からは終いのみハロン15秒へ。ここの坂路はタフなコースですし、まだ明け2歳ですから、慎重にペースを上げていきたいですね。ダイナミックに動ける馬ですので、それを最大限に活かせるよう、ハミ受けや体の使い方について学ばせていければと思います。気性的には割とどっしり構えることができる馬ですよ」
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調教ペースを上げながらでも馬体が減ることもなく、先月に続いて今月も500kgオーバーと、牝馬とは思えない逞しさを示してくれました。元野副厩舎長も仰るように、チャンピオンヒルズの坂路は何ならトレセンよりキツイぐらいですが、これだけ身体がしっかりしていれば、今後も遠慮なく鍛えていくことができそうです(^^)
また、元野副厩舎長によれば「ダイナミックに動ける馬」とのことですから、競馬に行って立派な馬体を持て余してしまうのではなく、それを武器にできるだけのセンスがあるんじゃないかと…。
あまり前ノメりになってはいけませんが、ここまでは本当に順調だと思いますし、半兄と違って気性に問題がないこと、育成調教の最初から(北海道ではなく)チャンピオンヒルズさんにお世話になっていることも含め、これはひょっとして、私が想定した以上に早い時季から始動することになるのかもしれません。(栗田先生はじっくり行くイメージですが、どうなんでしょう_(゚、。)?)
【チャンピオンヒルズ在厩のデプロマトウショウ’21:公式HP(2022/12/23更新)より】
木村秀則牧場在厩のゴッドフロアー’22は、昼夜放牧による管理が続けられています。
◇木村担当のコメント 「今は成長中でバランスを崩しており、自身の体を持て余している感じですが、確実に大きく育ってきていますね。内国産馬にはなかなか見られないほどの筋肉量といった感じで、フランケル~モズアスコット、そしてサンデー系の母との配合がどのような走りを見せてくれるのか、引き続き注目していきたいところです。年末年始は比較的寒く、日中でも-4~5℃ほど。熱を蓄えるために、放牧地の各所に置いてある飼料を探しながら歩き回り、しっかりと食べている姿をよく目にしました。今月下旬あたりから、性別を分けたグループで放牧に出そうかと思っています」
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前回(12/18)の近況でも触れられていましたが、本馬は「前後のバランスや背中のラインが崩れたり整ったりしながら成長するタイプ」のようですし、大きめサイズのフレームに豊富な筋肉量が特長だとすれば、1歳になったばかりのこの時季に、多少、身体を持て余してしまうのも仕方がないでしょう。今、大事なのは放牧中にしっかり動き、日々の遊びの中で心身の強さ、基礎的な運動能力(運動神経)の向上を図ることですから、今後も放牧地各所の飼料探しに精を出して欲しいと思います(^^)
木村さんも仰っていますが、いかにもガッチリとした父モズアスコットの本馬がどう成長し、どんな馬になっていくのかについては本当に楽しみと言いますか、出資者目線でなくても興味津々です。。現時点では何とも言えませんが、もしかしたら、500kgを優に超える重戦車のような大型馬になっていくのかもしれませんね。
【木村秀則牧場在厩のゴッドフロアー’22:公式HP(2023/1/13更新)より】