栗東トレセン在厩のバスラットレオンは、4日、シュウジデイファームへ放牧に出る予定となっています。
◇矢作調教師のコメント 「トレセンに帰ってきてからもいつもと変わりなく、特に大きな疲れや反動は見受けられませんが、3月から頑張って走ってくれましたからね。このあとは北海道で少し早めの夏休みを挟んであげましょう。まずは目に見えない蓄積疲労を取り除き、英気を養いたいと思います」
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1勝クラス、ニュージーランドTを連勝、マイルカップ、ダービーに挑んでくれたバスラットレオンが放牧に出ます。
「少し早めの夏休み」を過ごすのは栗東近況ではなくシュウジデイファームとのことですが、梅雨の本格化前に北海道でのんびりできると思うと、何だかかなり羨ましい気がしてきます。。いや、もちろん3月からフル回転で頑張ってくれたことを考えれば、当然のご褒美だと思います(^^ゞ
とにかく、レース後の状態に関して「いつもと変わりなく、特に大きな疲れや反動は見受けられない」のは何よりです。そのあたりはダービーで捨て身の玉砕戦法をとらず、残り300mで無理をさせなかった藤岡佑騎手に感謝ですし、秋競馬に向けて良い準備ができる流れにつながってくれると期待をしたいです。
北海道は相変わらずコロナ禍が収まらず、全然会いに行けそうもないのが残念ですが、まずは住み慣れたシュウジデイファームでゆっくりし、来たるべき古馬との対戦、マイル路線でトップをめざす戦いに備えて欲しいと思います!
【2021/5/30東京11R 東京優駿(G1/芝2400m)でのバスラットレオン:公式HPより】
栗東トレセン在厩のゴッドシエルは、2日、坂路で55秒台を計時しています。
- 21.06.02 助 手 栗東坂良 1回 55.7-40.4-26.7-13.7 馬ナリ余力
◇松永幹調教師のコメント 「集中しすぎて遊びがないというか、本当に真面目。もう少しリラックスして走って欲しいのですが、これが良い方向に出てくれればと考え、今度は短めの距離を試してみようかとも思っています。テンションや引っ掛かり具合は気になるほどではなく、飼葉喰いも問題のない範囲。第3回阪神開催(6/19~)を目標に調整を進めていきましょう」
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5/28に栗東トレセンに帰厩したゴッドシエルは初めての速めを消化しました。時計は坂路を55.7-40.4-26.7-13.7秒(馬なり)と、去勢前とあまり変わり映えしないですが、まあ、去勢は急に足が速くなる魔法ではなく、テンションや折り合いなどの内容に改善が見られるかどうかがポイントになります。
その意味では「テンションや引っ掛かり具合は気になるほどではなく、飼葉喰いも問題のない範囲」であれば悪くないような…。ただ、「集中しすぎて遊びがない」、「もう少しリラックスして走って欲しい」といったコメントからは、依然とあまり変わっていない雰囲気も感じますので、そのあたりを実戦で確認していくことになるでしょう。
こういうタイプの馬には何かのキッカケでガラッと変わる可能性があると思うのですが、かと言って、何の確証もなく変わり身を待つわけにもいかず、人為的にキッカケを作りにいったのが今回の去勢手術だったわけです。つまり、あくまで去勢はきっかけの一つになれば…という『おまじない』だと理解をしたうえで、短めの距離を試すなど他の要素も含めて、少しでも以前とはひと味違う走りが見られることを期待します。
ちなみに約一年前の近況、育成時代のクローバーファーム福島代表のコメントを見てみると…
クローバーファーム在厩のゴッドシエルは、周回コースと坂路を併用し、おもにハロン17~20秒ペースのキャンター3200~4000mを乗り込まれています。『【ゴッドシエル】成長とともに心身に余裕を』
◇福島代表のコメント 「動き自体は素軽く、だいぶ体力も付いてきていますが、相変わらず一生懸命に走りすぎるようなところがあり、テンションが上がりやすい様子。今後の輸送などを考えますと、もう少し心身に余裕が欲しいですね。馬体重はおよそ460kg。リラックスさせる意味で、日に3時間ほどのサンシャインパドック放牧を行っています」
【クローバーファーム在厩時のゴッドシエル:公式HP(2020/5/1更新分)より】
何と言いますか、真面目過ぎる走りで余裕がない、もっとリラックスして走れれば…という課題は当時から変わっておらず、そう簡単に治るようなものではない気がしてきますね(^^;)
美浦トレセン在厩のグランソヴァールは、3日、五十嵐騎手を背にウッドで追い切られています。
- 21.06.03 五十嵐 美南W良 5F 67.7-52.8-38.7-12.0(9) 馬ナリ余力
- 21.05.30 助 手 美南坂良 1回 53.5-39.1-25.6-12.7 末強め追う
- 21.05.27 助 手 美南W良 5F 69.5-54.3-40.3-12.8(8) 馬ナリ余力
◇尾関調教師のコメント 「3歳馬に先導してもらい、最終的には単走になりましたが、好印象でした。前走時が試験の疲れを気にしながらの調整であったのに対して、今回はフレッシュな状態ですからね。障害戦も二度目で上積みが見込めそうですし、東京コースもいいのではないでしょうか。レースは来週6月12日東京1R 障害未勝利(ダ3000m)。良いコンディションで迎えられそうです」
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6/12東京1R 障害未勝利戦を目標に調整中のグランソヴァールが一週前追い切りを行いました。時計は美浦ウッドを67.7-52.8-38.7-12.0秒(馬なり)と、先週の69.5-54.3-40.3-12.8秒(馬なり)から大きく縮めていますし、何ならもう一度平地を使おうかと思うほどの好時計、以前の絶好調が戻ってきたように思えます。
もちろん、ここまできて『じゃあ平地で…』とはならないですが、障害2戦目での未勝利突破に向けて、この追い切りはかなり心強い内容ですし、それが尾関先生の「上積みが見込めそう」、「東京コースもいい」、「良いコンディションで迎えられる」といった前向きコメントにつながっているのだと思います。
まさかの出遅れに始まり、ややスムースさを欠いた前走から休みを挟んでの障害2戦目。状態面での比較なら段違いだと思いますので、改めて障害戦初勝利を期待したいと思います!
栗東トレセン在厩のリナーシェは、2日、坂路で少し速めを乗られています。
- 21.06.02 助 手 栗東坂良 1回 61.2-44.9-28.6-14.0 馬ナリ余力
◇四位調教師のコメント 「無理のない範囲で徐々にペースを上げており、2日は単走で15-14程度の登坂となりました。あくまでも進めていく中での状態を見ながらにはなりますが、ひとつの目標として6月12日中京6R 3歳未勝利(芝1200m)あたりを意識していければと思っています。レース間隔があいていますので、今度は芝も選択肢に加えていく予定です」
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検疫馬房がとれたので…という理由で、5/27にトレセンに戻ったリナーシェですが、早くも6/12の芝1200m戦に出走することになりそうです。ここまでのレースぶりを振り返ると、確かに芝の短距離戦が一番好走確率が高そうですし、出られるチャンスがある今回を逃す手はないのかもしれません。
最終的にはこれから一週間の状態、来週の追い切り次第なのでしょうが、スリーアウト明けの一戦で全く進展がないとだいぶ厳しい感じになってしまいますので、何とかして前進を見せて欲しい…。そう簡単にはいかないだろうとは思いますが、まずは次に希望がつながる走りを期待したいです。