マードラドは10日にシュウジデイファームを出発。11日、美浦トレセンに入厩しています。
◇鈴木慎調教師のコメント 「週明けに確認に行ってきました。血統馬ゆえに牧場サイドも求めるものが高く、まだ最後の1ハロンが少々物足りないとのことでしたが、どうやら成長が早いタイプではなさそうですからね。環境を変えることが刺激になってさらに成長が進むケースもありますので、一度このタイミングでトレセンを経験させておきたいと思います。まずはゲート試験合格までやってみて、その後を考えていきましょう」
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7/19の近況で『首が高めの走りはもうひとつ変わりませんが、良いスピードがありますね。9月頃のトレセン入厩、秋のデビューを狙っていきましょうか』という鈴木慎先生のコメントが紹介されていましたが、宣言通りに9月入厩を果たしてくれました。移動時期などは状況次第で変わることもありますが、このあたりをキチンとやって頂けるのが鈴木慎厩舎の良いところ、さすがです(^^)
ただし『秋のデビューを狙う…』については、ゲート試験や追い切りをやってみて、改めて判断していくことになるのでしょう。シュウジデイファームサイドからは、もう少し最後の1ハロンに力強さを求めたい的な話があったようですし、何でもかんでも10月にデビューさせればイイってものではないですからね。
もともと操縦性、リラックスして走ることなどに課題があるわけで、そのあたりがある程度解消してこないと競馬にならない可能性もありますし、そういった課題が実際どの程度のものなのか、トレセンの環境でしっかり確認するだけでも(このタイミングでの)入厩は価値あることだと思います。
ということで、何はともあれまずはゲート合格を。。いきなりゲート試験で躓くとか、そういうパターンは想定していないので、くれぐれもよろしくお願い致しますm(_ _)m
シュウジデイファーム在厩のマードラドは、引き続き、おもにBTCの坂路で週2回の速めを乗り込まれています。
◇岸本担当のコメント 「週前半に3F39~40秒程度、後半に15-15を乗っており、順調にやれていますよ。時計ばかりで馬が煮詰まってしまわないように、適度に抜いたり、調教メニューを変えたりして対応しています。前半からバーッと行くような面は徐々に薄れてきており、以前よりはコントロールが利きつつある状況です」
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岸本さんのコメントからは、かなり気を遣いながら調教を重ねている様子が窺えますが、その甲斐あって「以前よりはコントロールが利きつつある」のはスバラシイです。最終的にどんなタイプに育っていくかは分かりませんが、いくら走る能力が高くてもある程度我慢が利かないと競馬になりませんから、是非、今の調子で『競走馬の走り』を身につけて欲しいです。
馬体に関しては、これはもうだいぶ良くなってきたように感じます。2歳のこの時季なので若干幼さが残っているのは当然として、かなりイイ感じの筋肉がついてきていますし、相当に期待できるんじゃないでしょうか。
ちなみに予定通りであれば、本馬は次回近況時には美浦近郊にいるかもしれません… と言いますか、少なくとも来月末の北海道ツアー時には会えないはず。何だか嬉しいような残念なようなで複雑ですが、秋の府中をめざすのですから仕方がない。。今となっては昨年のツアーで(ちょっとした手違いで?)会うことができて本当に良かったです(^^)
【シュウジデイファーム在厩のマードラド:公式HP(2024/7/26更新)より】
シュウジデイファーム在厩のマードラドは、おもにBTCの坂路で週2回の速めをコンスタントに乗り込まれています。7月下旬の馬体重は469kgです。
◇岸本担当のコメント 「引き続き坂路だけではなく、速めを行く日以外は様々なコースに入れるなどして工夫しながら進めています。前半や道中のコントロールについては少しずつですが我慢が利くようにもなっていますので、目下は地道に調教を積み、月日の経過による成長を待ちつつ、さらに操縦性を高めていければと思います」
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引き続き、週2回の速めを含めて順調にトレーニングをこなしているようですが、岸本さんのコメントをよくよく見ると、操縦性の向上、コントロールの利いた走りの習得にかなりのご苦労があるんじゃないかと感じられます。
「前半や道中のコントロールについては少しずつですが我慢が利くようにもなっています」と仰ってはいるものの、逆に言えば、改善はまだ道半ばで、油断すると我慢ができない走りになってしまう、ということでしょうから。
鈴木慎先生の計画(9月入厩、秋デビュー)通りに進むとすれば、トレセン入厩まであと一ヶ月ほどですからね。今からの一ヶ月でどこまで操縦性を高められるのか、簡単なテーマではないだけに、シュウジデイファームの腕の見せどころかもしれません!(と勝手な事を書いていますが、マードラドが落ち着かないことには…(^^;))
いずれにしても、いわゆる走る馬の雰囲気は持っていると思いますので、あと一ヶ月間のトレーニング継続による体力強化、走りの質向上を少しでもお願いしたいと思いますm(_ _)m
シュウジデイファーム在厩のマードラドは、おもにBTCの坂路で週2回の速めを乗り込まれています。
◇岸本担当のコメント 「速めを行く日は、3F38秒台の追い切りレベルも織り交ぜて。気が入りすぎることのないように普段はフラットで長めをじっくりと乗るなどして、よりメリハリを利かせたメニューを組んで調整しています。だいぶ常識にかかってきましたので、この調子でさらに成長を促していければと思います」
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前回(7/19)近況で「9月頃のトレセン入厩、秋のデビューを狙っていく」とアナウンスがありましたので、シュウジデイファームでのトレーニングも正味あと一ヶ月ほどになりました。
本馬については当初から『スピードはあるけれどコントロールが難しい』といったコメントが多かったわけですが、様々な工夫をした上でのトレーニング継続と成長促進により、少しずつ「常識にかかってきた」のであれば嬉しいです。
まあ、この手の課題は一朝一夕にどうなるものでもないですし、トレセンに入ってからも苦労はあると思いますが、北海道にいるうちにやれることは全部やって頂きたいですし、その苦労は必ず将来の成功につながると思います。
しかし、改めて馬体を見ると、ちょっと筋骨隆々系になってきましたかね。。だいぶ落ち着いて歩けるようになったのはイイことですが、あえて兄姉たちと比べても、どの馬とも違う雰囲気が出てきたように感じます。そして、それがイイことなのかどうなのか… もちろんイイことだと信じたいですが、答え合わせは秋の東京開催ですね(^^)
【シュウジデイファーム在厩のマードラド:公式HP(2024/7/26更新)より】
シュウジデイファーム在厩のマードラドは、引き続き、おもにBTCのトラックで軽め2500m、坂路でハロン17~18秒ペースのキャンター1本を消化。週2回の速めを乗り込まれています。6月下旬の馬体重は464kgです。
◇岸本担当のコメント 「3F40秒を切るところも交えて登坂。クロス鼻革を着用して我慢の走り、フォームの改善に努めています。調教や成長が進んでいくなかで、持ち前のスピードの使いどころ、操縦性を高めていければと思います。週明けに来場した調教師によれば、『首が高めの走りはもうひとつ変わりませんが、良いスピードがありますね。9月頃のトレセン入厩、秋のデビューを狙っていきましょうか』とのことでした」
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ついに鈴木慎先生から「9月頃のトレセン入厩、秋のデビューを狙っていく」とのコメントが出ました!
ここまでの進み具合から、大体そのぐらいかな?と考えてはいましたが、実際に調教師からコメントが出ると身が引き締まりますし、ましてや王道中の王道、秋の東京開催デビューをめざすのですから尚更です。
ただし我慢を覚えること、頭の高いフォームの改善については道半ばといった印象で。。
まあ、半兄パンサラッサも決して頭が低いタイプではなかったですし、我慢させない時の方が結果が良かったわけですから、もしかしたら『走るミスペン産駒』とはそういうものかもしれませんしね。もちろん、最低限の操縦性、騎手の指示に従うことは覚えなけれないけませんが、それがソコソコ身につけば、あとは持ち前のスピードを活かす方が大事かもしれません。(そりゃあ、パンサラッサのようになるのは簡単ではないですけれど(^^;))
しかしアレですよね、ミスペンバリーの仔は本当にワクワクさせてくれると言いますか、良くも悪くも刺激的で楽しいです。結果はさて置き、これからも一口馬主の楽しさを満喫させてもらいます(^^)
シュウジデイファーム在厩のマードラドは、おもにBTCのトラックで軽め2500m、坂路でハロン17~18秒ペースのキャンター1本を消化。週2回の速めを乗り込まれています。
◇岸本担当のコメント 「3F39秒台で登坂。普段からやんちゃをするわけではありませんが、調教時にうまくコントロールしてあげる必要がありますからね。テンから飛ばしていって、終いでちょっとタレるようでは困りますので、なるべく前半は脚を溜め、終いに活かす乗り方で学習を重ねているところです」
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今回も岸本さんから「調教時にうまくコントロールしてあげる必要がある。テンから飛ばして終いでちょっとタレるようでは困る」と、現在の課題が『騎乗者の指示に従って走る』ことだというのがよく分かります。
まあ、確かに走る能力がどんなに高くても、自分勝手にブッ飛んでいくようでは競馬では勝てませんからね。能力が抜けていればパンサラッサのような競馬をすることも考えられますが、ああいう競馬は普通はできませんから(^^;)
あとは、「なるべく前半は脚を溜め、終いに活かす乗り方」の学習が本当に進んでくれたらありがたいですが、こういう勉強というのは競馬をやってみないと結果が分からなかったりしますしね。。練習ではできたのに、本番になるとどうしてもブッ飛んでしまうみたいな… と、あまり先回りして心配してもいけませんけれど。
いずれにしてもまだ時間はたっぷりありますので、今やるべき勉強をしっかりやり、秋の王道デビューをめざしていって欲しいです。写真を見ると馬体に迫力が出てきましたし、基本的な能力は十分だと思いますので(^^)
【シュウジデイファーム在厩のマードラド:公式HP(2024/6/28更新)より】
シュウジデイファーム在厩のマードラドは、今週もおもにBTCのトラックで軽め2500m、坂路でハロン17~18秒ペースのキャンター1本を消化。週2回の速めを乗り込まれています。
◇岸本担当のコメント 「3F38秒程度を織り交ぜて登坂。坂路に入ると一目散に行こうとしますので、再び矯正馬具をつけて頭の位置やコントロール面に配慮しながら調教を進めています」
◇鈴木慎調教師のコメント 「休むことなく乗れていますが、いま少し調教を進めて心身のバランス良化を図りたいところ。だんだんと良くはなっているもののまだ気持ちが先走る感じですので、成長を待ってあげたいと考えます」
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岸本さん、鈴木慎先生のコメントを見ると、マードラドはだいぶ難しいタイプのようですね。
現状、坂路に入ると勝手にすっ飛んでいきそうになる、勝手にビュンビュン走って終いが甘くなる…みたいなことでしょうから、このままデビューさせるとロクなことにならないかもしれません(^^;)
鈴木慎先生が、「いま少し調教を進めて心身のバランス良化を図りたい」「気持ちが先走る感じなので成長を待ってあげたい」と仰る気持ちはよく分かりますし、能力が高そうな馬だけに、ここは慎重に進めていきたいところです。
この感じだと、あえて北海道デビューは狙わずに、秋の王道デビューをめざすパターンの方が良さそうです。レイデオロ産駒なので、できれば芝の中距離路線が嬉しいですが、そうなると益々折り合いが大事になってきますからね(^^)
シュウジデイファーム在厩のマードラドは、おもにBTCのトラックで軽め2500m、坂路でハロン17~18秒ペースのキャンター1本を消化。週2回の速めをコンスタントに乗り込まれています。5月下旬の馬体重は465kgです。
◇岸本担当のコメント 「トラックだとリラックスして走れますが、坂路だとまだテンからワーッと行って、終いが甘くなることがありますね。とても前向きでスピードがありそうですが、良くも悪くも敏感なところがありますので、調教メニューにメリハリを利かせながら、さらに成長を促していければと思います」
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「とても前向きでスピードがありそう」なのは良いですが、「坂路だとまだテンからワーッと行って終いが甘くなる」とも言われていますので、まだまだ勉強すべきことがたくさん残っているということですね。
まあ、テンションの高さや敏感なところが勉強でどうにかなるかは微妙ですが、しっかり調教を積み、騎乗者とのコンタクトを通じて指示通り走ることの大切さを覚えていけば、単に成長を待つだけ以上の進歩を示してくれるかもしれません… と口で言うのは簡単ですが、正直、マードラドは結構難しいタイプだろうとは思います(^^;)
それでも走る能力は相当に高そうですし、結局のところ、それがあるかどうかが一番重要ですからね。落ち着いて走ること、上手に競馬することを覚えても、そもそも速く走れなければどうにもなりませんので…。
ということで、マードラドは臨機応変に、状況に応じて器用に立ち回るタイプではなさそうなので、ある時期に『自分なりの戦法を確立し、それにハメればとんでもなく強い…』みたいなタイプをめざすべきかも。。いや、半兄パンサラッサがそだったように、気性が激しい馬は放っておいてもその方向に進んでいくのかもしれません(^^)
シュウジデイファーム在厩のマードラドは、引き続き、おもにBTCのトラックで軽め2500m、坂路でハロン17~18秒ペースのキャンター1本を消化。週2回の速めを乗り込まれています。
◇岸本担当のコメント 「15-15から終いの時計を1つ、2つ詰めるように登坂しています。先週来場した調教師によれば、『調教では良いスピードを見せていますが、まだバーッと行くなど気持ちのコントロールに課題を残す現状。メンタル面の成長も見ながらデビュー時期を考えていきたい』とのことでした。終いに脚を溜めるような調教を心掛けていきます」
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「15-15から終いの時計を1つ、2つ詰めるように」ということは、3F42~3秒を基本に速めの本数を重ねている感じでしょうか。(あるいは、日によってもっと速くなることもあるかな?)
いずれにしても、引き続き順調にトレーニングを積めているのは確かなようですし、その中で「良いスピードを見せている」というのは良い情報。その一方で、「まだバーッと行くなど気持ちのコントロールに課題を残す」とも言われており、鈴木慎先生としては、自信を持って送り出せる時期を見極めたい、と考えておられるのかもしれません。
その上で、動画を見ると確かにまだ幼さが残っていて、全体的に成長途上なのは明らかです。素人が表現するのはなかなか難しいですが、早くから使えそうでも待った方が良いことがあるかも…といった感じで。。
いずれにしても、本馬については鈴木慎先生、シュウジデイファームの皆さんがとても大事に考えてくれているのが伝わってきます。「終いに脚を溜めるような調教を心掛けている」というのもその表れだと思いますし、将来的には、そういう周囲の期待にばっちり応えられるレベルに強くなって欲しいです(^^)
【シュウジデイファーム在厩のマードラド:公式HP(2024/5/17更新)より】
シュウジデイファーム在厩のマードラドは、おもにBTCのトラックで軽め2500m、坂路でハロン17~18秒ペースのキャンター1本を消化。週2回の速めを乗り込まれています。4月下旬の馬体重は468kgです。
◇岸本担当のコメント 「終い13秒程度も交えながらの調教へ。ムキになるところがありそうでしたが、少しずつペースを上げていくなかでも落ち着きが出てきましたし、乗りやすくなってきましたね。潜在的なスピードはありそうですので、当面はそれを活かせる体力強化と成長促進に努めていきたいと思います」
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結論は岸本さんが仰る通り「潜在的なスピードを活かせるよう体力強化と成長促進に努めていく」、つまりは既定方針である『現時点の動きが良くても晩成タイプなので焦らずやっていく』作戦でOKなのだと思います。
調教ペースが自然と13秒程度まで上がってきている中、当初心配されたテンションの高さが落ち着いて「乗りやすくなってきた」のは良い傾向ですし、馬体重が468kgまでジワリと増えているのも好材料。何だかんだで兄パンサラッサ(デビュー時458kg)と同じくらいのサイズ感になってきた、ということでしょうか。
今回、私の出資馬でシュウジデイファームに在厩している馬の近況を見比べると、一番進んでいるのがアスゴッドで、その次にマードラドとエレガンシアがいる、という感じになっています。
アスゴッドは夏デビューをめざすことになるかもですが、マードラドもエレガンシア同様にデビューは秋以降になるでしょうから、今はとにかく順調が第一。兄パンサラッサがそうだったように、デビュー時から能力全開でなくてもOKですから、成長とともにだんだん強くなっていく、長く活躍できる馬になって欲しいと思います(^^)