一般財団法人 知と文明のフォーラム

近代主義に縛られた「文明」を方向転換させるために、自らの身体性と自然の力を取戻し、新たに得た認識を「知」に高めよう。

6月13日の現代打楽器作品展、楽しい演奏会でした。

2012-06-18 10:01:42 | 雑感&ミニ・レポート

音霊が舞い上がる、楽しい演奏会でした!

現代打楽器作品展
@国立オリンピック記念青少年総合センター 

●プロジェクション・トランス・ソニック(湯浅譲二 2010年作曲、初演)
●トライクロイズム(松平頼暁 2006年作曲、2007年初演)
●ふるえる月(木下牧子 2000年初演)
●月の鏡(西村朗 1995年初演)
              演奏:上野信一&フォニックス・レフレクション

久々に、『現代音楽』に心躍ったひと時だった。
と、言うより コンサートという形では、初めてだったかもしれない・・・。
モダンダンスの世界では、結構使われるジャンルではあるが、
今回は、舞台上にかなりの数の多種の楽器が、圧倒的な存在感でおかれていた。

『上野信一&フォニックス・レフレクション』による、
『現代打楽器作品展』というコンサートだった。

4人の作曲家の四様の、実に個性ある作品の演奏・・・。
今迄、海外の作曲家の作品や日本の曲や、CDや生演奏で
聞いたり、はたまた踊ったりと触れてきたジャンルではあるが、
今回は、目からウロコ・・・。

ここからは、私の心に浮かび出た言葉!

おもしろ~い!
現代音楽って、観るものだ!
聞いてはいかん、ましてや、踊ってもいかん!
CDでは、伝わらない、3D以上の世界感があった。 
マリンバ中心に、銅鑼に太鼓に なんだコレ? こんなものあんなもの・・・。
これで叩くの?それでこするの?
いや~、見てるだけでも楽しいのなんのって!
大人が、真面目に、身体くねらせながら指先手先全身全霊、
呼吸合わせ、神経を研ぎ澄ましながらの演奏。
指揮する、上野信一さんの 『手』の美しかったこと・・・。
『現代音楽』は、難しい。踊ればなお一層、難しくなりがち。
固くしてたのは自分。
上野さんがおっしゃった、「難しく考えないでください。ベートーベンだってその時代には、
現代音楽だったんです。」
その一言が耳に残っている。
いや、本当、演奏者こそが踊る、音霊が舞い上がる、
楽しい演奏会でした・・・。

鈴木雅子★舞踊家



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