一般財団法人 知と文明のフォーラム

近代主義に縛られた「文明」を方向転換させるために、自らの身体性と自然の力を取戻し、新たに得た認識を「知」に高めよう。

第14回it's展開催中

2013-04-04 11:54:09 | 雑感&ミニ・レポート

第14回it's展開催中@銀座・渋谷画廊

※当ブログ管理担当・片岡が参加しているグループ展です。銀座がてら、お立ち寄りください。
●銅版画・木版画・紙版画・パステル画・油絵・タピストリー・コラージュ他 

2013年4月1日(月)~7日(日)11:00am~6:30pm (最終日~5:00pm)

東京都中央区銀座7-8-1 渋谷ビル2階●03-3571-0140
【銀座6丁目】交差点、【ライオンビアホール】向いブロック【フェラガモ】の後ろ→豚カツ【梅林】の2階



中央: 迷路にマッピング  mapping on a maze
フィルム&粘土: そこここ精霊  spirits ubiquitous
                          (↑作品:片岡みい子↓テキストも)


せっせと検証、ひたすら評価


「スマホ」って、字義通り street-smarts (都会でしたたかに生きていくため)のツール。

タイミングを逃さず、お得情報をゲットし、有益な人達とつながり、
3.11以降は災害対応でも必須アイテム(アッシはまだ携帯)ですね。

 そりゃ~誰もが幸せになりたいわけで、
ポジティヴ姿勢でコスパを考慮して、効率的に動こうとします。
そして、
「からだは喜んでいるか」
「こころは満たされているか」
「今日は充実していたか」
「豊かな」人生か
自分は「輝いて」いるか
あらゆる場面局面で、せっせと検証ひたすら評価しています。   

でも、時間もこころも人生も、プランやデザイン通りにいかないスヨネ。
「上手に」マネッジなんてできないです。
ライフプランナーにいわせれば、家族や自分の長寿さえ「リスク」要因ですよ。

アッシは、結果や成果はともかく、
行動を起こして周囲に振り回されプロセスに浸かろうと思います。

 ところで、今年のit’s展、そこそこ「楽しんで」いただけましたでしょうか?


『ベトナムの現代音楽…』

2012-08-27 15:26:00 | 雑感&ミニ・レポート

『べトナムの現代音楽…』


『現代音楽』・・・縁・・・再び・・・。
長い時間を経て、上野信一さんのコンサートで、
再び出会い心躍った『現代音楽』。
上野信一さんのコンサートで、はじけて、『楽しい~~!』
を、初体験したが、もう一方で 舞踊家魂が、
踊れる?踊れない?と線引き区分けをしてしまう。
そんな響き方をしてしまう 刺激的な曲もあるのが
『現代音楽』なんだな~!?

そして、今度はベトナム!!
『グエン・ティエン・ダオの世界』というレクチャーコンサートが
来る9月29日(土)にあるのだ。
彼の曲を聞かせてもらったことがある。それは、
踊れる・・・舞踊家魂を揺さぶられる・・・静かで激しい、実に刺激的な、
そんな一曲だった・・・。メロディというより、音と対話するように、
時には音をかき消すように、吐き出すように、奏でるように、
『声』が入っていた・・・。吐き出される呼吸 吸い上げる呼吸が
身体から『音』になって出ているようだった。

以前、敬愛する演出家が 私たちダンサーに踊りながら声を出させた。
当時としては新しい試みだったのだが、肉体言語を放つ私達としては、
舞台上で踊りながら声を発することはかなりの戸惑いで
演出家の望むことには、いたらなかった。
グエン・ティエン・ダオさんの曲を聴いて、あの時求められたのは
これだったのか?と、思った・・・。
彼の曲には、パーカッションのための、ヴォイスのための、と書いてある。

今回のコンサートでは、パーカッションはもちろん上野信一さん。

そして、ヴォイスはソプラノの奈良ゆみさんが・・・。
ダオさんも来日し、作曲家の西村朗さんと対談をするそうだ。
パーカッション(上野信一さん)にエレクトーン(内海源太さん)の
音霊の中を、奈良ゆみさんのソプラノの音霊が女神となって、
空へ上って行くのだろう・・・と、私のイメージは広がり、
舞踊家魂はノックされるのを待っている・・・。

そんな、『ベトナム現代音楽』との縁が再び・・・。
それと、写真家の高島史於さんのベトナム写真展も同時開催するらしいです。

楽しみ楽しみ~!

そうだ、世界初演の『inori(祈り)3.11 東日本大震災の犠牲者へのオマージュ』
という曲も演奏されるそうです。これは祈りをこめて、聴かせて頂きたい・・・。

                                     鈴木雅子★舞踊家

『グエン・ティエン・ダオの世界』
2012年9月29日(土) 17:00開演(16:30開場)
国立オリンピック記念青少年総合センター小ホール
一般3500円 学生2500円 全自由席

お問い合わせ  一般財団法人知と文明のフォーラム東京事務局
03-5545-4345(平日9~18時)
 chitobunnei@gmail.com


6月13日の現代打楽器作品展、楽しい演奏会でした。

2012-06-18 10:01:42 | 雑感&ミニ・レポート

音霊が舞い上がる、楽しい演奏会でした!

現代打楽器作品展
@国立オリンピック記念青少年総合センター 

●プロジェクション・トランス・ソニック(湯浅譲二 2010年作曲、初演)
●トライクロイズム(松平頼暁 2006年作曲、2007年初演)
●ふるえる月(木下牧子 2000年初演)
●月の鏡(西村朗 1995年初演)
              演奏:上野信一&フォニックス・レフレクション

久々に、『現代音楽』に心躍ったひと時だった。
と、言うより コンサートという形では、初めてだったかもしれない・・・。
モダンダンスの世界では、結構使われるジャンルではあるが、
今回は、舞台上にかなりの数の多種の楽器が、圧倒的な存在感でおかれていた。

『上野信一&フォニックス・レフレクション』による、
『現代打楽器作品展』というコンサートだった。

4人の作曲家の四様の、実に個性ある作品の演奏・・・。
今迄、海外の作曲家の作品や日本の曲や、CDや生演奏で
聞いたり、はたまた踊ったりと触れてきたジャンルではあるが、
今回は、目からウロコ・・・。

ここからは、私の心に浮かび出た言葉!

おもしろ~い!
現代音楽って、観るものだ!
聞いてはいかん、ましてや、踊ってもいかん!
CDでは、伝わらない、3D以上の世界感があった。 
マリンバ中心に、銅鑼に太鼓に なんだコレ? こんなものあんなもの・・・。
これで叩くの?それでこするの?
いや~、見てるだけでも楽しいのなんのって!
大人が、真面目に、身体くねらせながら指先手先全身全霊、
呼吸合わせ、神経を研ぎ澄ましながらの演奏。
指揮する、上野信一さんの 『手』の美しかったこと・・・。
『現代音楽』は、難しい。踊ればなお一層、難しくなりがち。
固くしてたのは自分。
上野さんがおっしゃった、「難しく考えないでください。ベートーベンだってその時代には、
現代音楽だったんです。」
その一言が耳に残っている。
いや、本当、演奏者こそが踊る、音霊が舞い上がる、
楽しい演奏会でした・・・。

鈴木雅子★舞踊家


第13回it's展開催中

2012-04-04 07:29:22 | 雑感&ミニ・レポート

第13回 it's展開催中@銀座・渋谷画廊
※当ブログ管理担当・片岡が参加しているグループ展です。銀座がてら、お立ち寄りください。

●銅版画・木版画・紙版画・パステル画・油絵・タピストリー・コラージュ他 
2012年4月2日(月)~8日(日)11:00am~6:30pm (最終日~5:00pm)
東京都中央区銀座7-8-1 渋谷ビル2階●03-3571-0140
【銀座6丁目】交差点、【ライオンビアホール】向いブロック【フェラガモ】の後ろ→豚カツ【梅林】の2階


左:前進しかないのか Nowhere to go 
右:森に沈め Let the land back to the Nature(↑片岡みい子↓テキストも)

森に沈むフクシマ

2001年だったか、福島を売り込む吊広告に
「森に沈む〇〇」とあったのを憶えている。
緑に囲まれた静かなイメージは伝わってくるが、
「沈む」がもたらすネガティヴ効果が強く、記憶に残っていた。
あらためて検索してみたところ、首都機能の福島移転を勧めるコピーで、
「森に沈む都市」だった。

最近、再放送のドキュメンタリー番組で、
チェルノブイリ事故後、原発至近地域で生物が死に絶えたあと、
周辺から新たに動物たちが侵入、
熊や鹿やネズミが汚染が続く森で元気に生きている様子を観た。
番組は、今なお放射性物質を出しながら、
鬱蒼とした森に「沈んで」いく原発の姿を映して終わった。

放射能に汚染されても、自然は何も言わずに新たな生態系へ移っていく。
戻ることはない。
私たちは、汚染された土地に暮らし、汚染された空気を吸い、汚染された水や作物を摂り、
それでも元気に暮らしていく。

チェルノブイリの森の動物たちと同じだ。
ものすごい世の中で生きているんだ。


第12回it's展開催中

2011-04-22 11:49:52 | 雑感&ミニ・レポート

第12回it's展開催中@銀座・渋谷画廊
※当ブログ管理担当・片岡が参加しているグループ展です。
銀座がてら、お立ち寄りください。
●銅版画・木版画・紙版画・パステル画・油絵・タピストリー・コラージュ他 
2011年4月18日(月)~24日(日)11:00am~6:30pm (最終日~5:00pm)
東京都中央区銀座7-8-1 渋谷ビル2階●03-3571-0140

【銀座6丁目】交差点、【ライオンビアホール】向いブロック【フェラガモ】の後ろ→豚カツ【梅林】の2階


progressive-plutomaniac brothers 【プルート兄弟】↑片岡みい子(↓テキストも)

80年代半ば以来、頭から離れないフレーズがある。
PROTECT ME FROM WHAT I WAN!
電光文字アーティストのジェニー・ホルツァーが、
ラスヴェガス空港の到着ロビーに流したメッセージだ。


3・11以来、地震・津波・原発事故が頭から離れない。
天災はなんとか乗り越えても、
土、大気、水を汚す致命的なこの人災、収束できるのか。

終夜明るいコンビニや、多すぎる自販機、
高速道路SAトイレの温かい便座も、強すぎる冷房も、
オール電化住宅も、私は望んではいない。
でも、継続的な反原発活動家ではなかった。
庶民が求めた小さな幸せや快適さ、
企業の利益追求と科学者の進歩主義、
国策としての原発推進。
そしてこの度、「想定外」の津波で冥界の蓋が開いた。
誰を責めればいいのか、どこが責任をとれるのか。 
PROTECT US FROM WHAT WE WANT!

と虚空に向かって叫ぶしかない。

 


安田節子さんの新著刊行迫る!

2009-05-21 23:02:56 | 雑感&ミニ・レポート

 

シンポジウム◆食の現状・農の未来◆のパネリスト
 安田節子さんの新著 刊行迫る!


6月28日のシンポジウムの内容を凝縮した、安田さん渾身の力作です。
世界の食が、
遺伝子工学を駆使した一握りの
アグロバイオ(農業関連生命工学)企業によって支配されつつあるという、
衝撃的な内容です。
もちろん、そこからの脱却の道も示されています。


6月15日発売です

平凡社新書
『自殺する種子――アグロバイオ企業が食を支配する』
定価756円(税込)




なないろ畑訪問記

2009-05-19 09:23:16 | 雑感&ミニ・レポート



 シンポジウム◆食の現状・農の未来  なないろ畑訪問記 


6月28日のシンポジウムに先立ち、パネリストのお1人、片柳義春さんを訪ねました。
片柳さんは、神奈川県綾瀬市で、
CSA(Community Supported Agriculture:
地域コミュニティが農業を支える)システム
による「なないろ畑農場」を運営しておられます。

片柳さんは、東京生まれのシティボーイにもかかわらず、
幼い頃から農業に興味をもち、
「成長の限界」、『複合汚染』、2度の石油ショック、スリーマイル島核事故など、
環境への危機感が高まった70年代には、

大学の裏山で畑を耕していたという、根っからの農業青年だったそうです。

「有機農業を基礎にコミュニティを再生し、エコロジー型社会に変えていこう」
という信念は
今なお揺るぎなく、
いつくかの地域通貨にも携わってこられた熱い運動家でもあられます。
シンポジウムでは実践に根づいた興味深いお話を伺うことができそうです。

●「なないろ畑農場」の詳細は、サイト↓をご覧ください。
http://members2.jcom.home.ne.jp/nanairobatake/

訪問日5月13日の出荷所と畑での写真です。


甘い新玉葱


見事なレタスは、サラダに


実がつき始めたトマト


胡瓜の隣には、虫除け効果のある葱やバジルを植える


「夏には畑めぐりツアーを企画しています」

※食と農・シンポ事務局TABAに、j-mosaとカタオカMが同伴しました(文責●カタオカM)