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したこと、みたこと、聞いたこと
かつて経験したこともない猛暑が続く今年の夏、庭に自生する紫ジソが同じく自生する青シソを駆逐して生え広がってしまい、シソジュースを作ってみた。紫といっても黒ずんであまりきれいでない紫ジソの葉だが、水を加え沸騰させたところにレモン汁を入れるとガゼン鮮やかな赤紫へと変身する。美味ではないが夏バテには効くそうだ。私は、更に黒酢を足して飲んでいる。猛暑のおかげで紫ジソは2日も干したら、からからになってくれ、あとは手で揉み、すりごきですったらあっというまに「ゆかり」も出来上がった。子どものころ夏の昼食には、よくこのゆかりのおにぎりを食べたものだった。
今年の8月22日は、韓国併合の調印から100年目ということで、東京で1000人が集う集会があった。集会の最後は、舞台上で韓国の民族楽器チャンゴを叩いてのにぎやかな合奏と踊りになった。客席でも踊る人の姿がちらほら見られたが、集会では多数派の日本の人たちの身体はなかなか硬いようだった。舞台上で踊る人を見ていたら、脳裏に4年前の靖国デモの光景がよみがえって来た。
4年前、2006年の夏は、小泉首相(当時)が公約した8月15日参拝をするのでは、と日本の市民グループだけでなく、台湾や韓国からも来日した人たちも加えての抗議のデモや集会が5日連続してあった。靖国神社には、日本人だけでなく台湾や韓国の戦没者も無断合祀されている。私が参加したデモでは、台湾の人たちがおそろいの民族衣装のようなものを着て、デモ行進中は数メートルおきに元気な掛け声をあげていた。日本の人のデモは、私自身もそうなのだが、この台湾や韓国の人に比べてあまり元気とは言えないものだった。韓国の人たちは解散地点で輪をつくり、皆で歌っていて、これも日本の人たちが解散地点では三々五々に散っていくのとは対照的だった。そのとき耳にしたのは金敏基(キム・ミンギ)作詞・作曲の「朝露」だった。このときはただ単純にこの歌のメロディーが好きだった私は、そばで立って聞いていた。
8月22日の集会でも、「朝露」は歌手の沢知恵さんがピアノを弾きながら声量のある声で歌った。彼女は幼いころに母の故郷である韓国で一時期暮らしたことがあり、牧師だった父の家には、金芝河(キム・ジハ)などの民主運動家が出入りしていたそうだ。彼らがそのときよく歌っていたのがこの「朝露」だったと思い出も披露してくれた。この歌は朴軍事政権下の1971年、キム・ミンギのアルバムに収録され、75年に禁止曲となったという過去があるという話を最近、友人が教えてくれた。「朝露」は今でも歌い継がれているそうだが、近頃は韓国でも音楽が始まって自然に踊りだすのは中年以上の人たち、若者は身体の動かし方がわからなくなっているのだとか・・。
8月15日を前にしての靖国の集会は、今夏も行われたという。そして、8月15日の首相・閣僚の靖国参拝のない夏だったことは、政権交代の事実をひさしぶりに思い出させてくれる出来事ではあった。
(束)
※去る2月2日のベートーヴェン・レクチャーコンサートは、
240名にご来場いただき、盛況のうちに無事終了することができました。
皆様には有難うございました。
♪♪♪番組のお知らせ♪♪♪
5月7日(月曜)~10日(金曜)
NHKラジオ第一 『ラジオ深夜便』の 「ないとエッセイ」で
「ベートーベンのラブレター」(評論家・青木やよひ)
が4夜連続で放送されます。番組は夜11時20分から始まります。
http://www.nhk.or.jp/radiodir/pro/shinya.html