一般財団法人 知と文明のフォーラム

近代主義に縛られた「文明」を方向転換させるために、自らの身体性と自然の力を取戻し、新たに得た認識を「知」に高めよう。

青木先生と共有するベートーヴェン

2010-06-08 08:47:06 | 青木やよひ先生追悼

            
                  青木先生と共有するベートーヴェン     

                                寺本 倫子
 

 私が青木先生と初めて出会ったのは、1999年末でした。

 私は、幼い頃からベートーヴェンが大好きで、そのことで知人が紹介して下さったのがきっかけです。初めてお会いしたときは、ベートーヴェンの後期のピアノソナタや、弦楽四重奏曲について話しました。私は、特に後期の作品が大好きというか、最高傑作との思いが強かったからです。青木先生は、すぐさま、「あなたと5分もお話していたら、あなたがとても深いレベルでベートーヴェンを理解していることがわかりましたよ」とおっしゃり、すぐに、伊豆高原のご自宅へ招待して下さいました。その気さくさには感激極まりありませんでした。

 そして、2000年お正月早々に、伊豆高原のお家を訪問し、先生とお話をし、ご主人の北沢先生の手料理(これまた傑作!)を頂いたことをよく覚えております。ちょうど、私は、2000年3月に、ベートーヴェンゆかりの地を巡っての旅行が決まっていたところでしたので、強い縁を感じました。以後、青木先生と交流をさせて頂きました。

 今度、6月に演奏されます『ディアベリ変奏曲』は、私にとっては、ベートーヴェンの最高の贈り物と思っております。第32変奏の、まるで現代にも通ずるようなリズミカルなフーガ、第33変奏の、もう、手の届かない世界。私は、アマチュアですがピアノを弾き、一昨年、31、32、33変奏を発表会で弾きました。言葉にはならない程のベートーヴェンの愛情を満喫しました。

青木先生に心から感謝するとともに、いつも私の心の中に生き続けております。


青木やよひ追悼 レクチャー&コンサート
《悲愴》から《ディアベリ変奏曲》へ 『ベートーヴェンの生涯』を聴く
高橋アキ・・・・・【ピアノ】 
http://blog.goo.ne.jp/maya18_2006/e/12300789fe4a2f73dfa6725a84b44ac6
※当日券、多少ですがございます。お問合せください。



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