1月12日(金)午前中、県議会農林環境委員会の調査で、「東京都中央卸売市場食肉市場」を初めて訪れました。平成28年度の主要産地別の状況ですが、牛は全体で年間13万2千頭であり、うち栃木県は1位で13.8%、豚は全体で年間21万頭であり、うち栃木県は10.2%で5位でした。当日は、牛のセリが行われている時間でもあり、現地調査も実施出来ました。和牛や交雑牛等、そして、各産地ごとのせり値は如実に違いがあり、とちぎ和牛はやはり高価で取り扱われている実態が理解出来ました。その後、卸商や買参の方々と意見交換しました。私はヒアリングに徹しましたが、喫緊の課題としては、「繁殖分野のソフト・ハード対策」では、とにかく市場に牛や豚を数多く送り込んでほしい。そのためにも、繁殖分野を強化してほしいとの意見でした。また、「とちぎ和牛ブランドの統一化」では、特に販売において、「とちぎ和牛」として取り扱ったほうが、よりブランド力が高まるのではとの提案もありました。このほか、「国レベルでの乳価安定対策」や「放射能全頭検査の終焉」、「関西方面への販売促進」等も挙げられました。調査で改めて感じたのは、栃木の酪農・畜産の潜在力とブランド力は市場で高く評価されていることであり、同時に持続可能な体制整備に向けて、繁殖分野や放射能汚染対策、更には販売対策等の課題も明確であるため、今後の対応については議論し易いのではとの感想を持ちました。初めての食肉市場の調査は大いなる収穫であり、大変有意義でした。
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