寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

再び大爆発!武田火山(13)

2012年05月31日 09時12分40秒 | 日記
この町にある飲み屋街新町に到着しました。 祇園や北新地みたいなわけにはいきませんが、
それでもスナック、カラオケなど20店余りあります。
値段は大体3000円が相場で(ボトルキープしていた場合)、ママさんに女の子が二三人いるでしょうか…

ここにある アリ も標準的なお店でした。

まず幹線道路から狭い路地を入ります。
奥は袋小路になっていて突き当たりの手前右側にアリはあります。(シャレになったかなぁ♪)
私は狭い路地をゆっくり、ゆっくりと進みます。
別にもったいをつけているつもりはありませんが、慎重に走るのが私の勤め♪
一部上場企業の取締役専務と工場長をお乗せしていますから… (オホン!)

お店に近づくと連絡していたのでしょうね… アリのママさんらしき女の人がこちらを見ていました。
赤色のシースルーに茶髪のウルフカット、
いかにも飲み屋のママさん然とした感じです。
武田工場長が軽く手を挙げていました。

馴染みの顔ですよ(笑)
クルマを店の真横に着けると同時に鬼塚専務が降りました。
「おお…なかなかいい店じゃあないか♪」
伸びをしながら屈託のな声です。
「いや~田舎ですから…」頭をカキカキ武田工場長は言い訳みたいに言いますが、なるほど祇園や新地とは比較にならないくらい…
お店のネオンは赤や青緑が派手に灯っていて万事派手好みの武田工場長らしいお店でした。
たぶんそれを皮肉っていらっしゃるのでしょうが…(笑)
私はクルマを静かにバックしながら去っていきます。
心得です! 私は黒子に徹しなくてはいけません♪
二次会が終わるまで近くのコンビニ辺りで待機になります。
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再び大爆発!武田火山(12)

2012年05月30日 08時49分36秒 | 日記
私の仕事は役員専用車の運転士です♪

特殊なお仕事ですね(笑)
生産性など皆目ですが、たかが自動車の運転… 会社の役員さんを安全にお運びする役目は以外と大変であります。

さて、二次会に移動となりますが、総勢20人になるとタクシーに乗り合わせになりますが…
役員さんは特別ですね(笑)
クラウンに鬼塚専務と武田工場長…
お二人を私がお運びするのです。

あとはタクシー…
出来るだけ沢山乗って(経費節約、)(笑)まぁギュウギュウ詰めですね(笑)
一方こちらは3000CCの黒塗りのクラウン♪
お二人はゆったりとご乗車していただけます。
「高村さん(私の名前)」
武田工場長が後ろ座席から乗り出しながら
「新町まで行ってよ」「はい、」
新町はこの街の飲み屋の集まったところでした。
「しんまち…?どこですか!?」
鬼塚専務はすでに呂律が回らなくなっていらっしゃるみたいですが…
あやすように武田工場長は「専務、以前おこしになったところですよ」
「あっ、そう」鬼塚専務はタバコを捜しているのか上着をガサゴソしだしていらっしゃいます。
「タバコですか…」
「ああ…さっき忘れたかなぁ…」
飲み出すと人間つい、うっかりがあります、専務は忘れ物の名人でした。
以前も私のクルマに新幹線の切符を忘れてしまわれ、一本遅れてしまわれました。

他にもいっぱいありますが… そのエピソードは随時にお話をしていきましょう(笑)
さて、クルマは無事にスナック アリ に到着しました…
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再び大爆発!武田火山(11)

2012年05月29日 07時44分07秒 | 日記
懇親会も宴たけなわでした。
お湯割りをグググィと飲み干すなり鬼塚専務が…「おい!次だ!!」〓横暴ですね(笑)

次とは二次会ですね♪
ざわついた座敷は一遍に歓声に包まれました。
中で「いょ~♪」
変な掛け声を出したのは下田課長でした。
普段は経費をケチっている総務 課長ですが、
相手は泣く子も黙る鬼塚専務とあっては、
いつもの様に渋っていたら自分の身がどうなるかわかりません。
懇親会の費用は工場持ち…つまり総務管轄です。元々13人のところが20人に増えていて内心泣きたいくらいの散財になるのですが、 「どうせ金が掛かるならパッといっちゃえ!」
〓後は知らんぞ(苦笑)
この辺り下田課長はヤケクソ気味でした。(苦笑)

「おい!立川部長、専務が次とおっしゃってるぞ」!
「は~い立川ここにおりま~す!!」

武田工場長も立川部長もヘロヘロに酔っ払っていますが、
この会社は何故か上の者が先に酔いつぶれてしまうのが伝統でした(笑) 係長クラスは緊張しているのか素面(シラフ)に近いのでしたが…

先ずは二次会!二次会!!

武田工場長が
「ちょっと」
下田課長を呼びつけます。
「は、はい工場長様~」
普段から気色悪いと評判のところにアルコールが入っているから尚更です(笑)
気持ち悪いヤツやなぁ(苦笑)
武田工場長は渋々下田課長に
「おい!俺の知っている店けどいいかな…だ」
「は、へ~い(嬉)工場長の知り合いのお店ならどこでも結構ですから…」
ヘラヘラ笑いが下田課長の持ち味で、これが若手から見て気色悪いとなるのですが…

実際私なんかが見ても媚びを売るようにも見えるのですよ… (苦笑)

「そうか…♪」
ゴマスリとわかっていても経費のこと(笑)
武田工場長も一応財布のひもを握っている下田課長はないがしろにしにくい訳がありました。

よ~し♪ じゃあかおるの店に行くか♪
ついでにこの前のツケも込みにしちゃえ♪
武田工場長は胸算用をしてニヤリとしていました。

〓いやぁ~工場長とは言えサラリーマンだからこんなのもアリですね(笑)
いわば役得くでしょうね♪

こうして話しはまとまり一同武田工場長の馴染みのお店 "アリ"
へと全員集合となりました(笑)

アリまではtaxi、あと専務と武田工場長は私が送るのです。
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再び大爆発!武田火山(10)

2012年05月28日 09時00分46秒 | 日記
懇親会は鬼塚専務の独壇場でした。(笑)

何人かの係長クラスを冷やかした鬼塚専務は大満足で、
「武田工場長!」
「ハイハイ♪」
「いゃあ~工場長お前のところの若い奴は皆優秀やなぁ♪」
ついに武田工場長にお鉢が回ってきました(笑)
「ありがとうございます♪」
ニコニコ顔の武田工場長です(微笑)
「しかしなぁ…」
お湯割りのグラスを片手にタバコを吹かせて独特のポーズで鬼塚専務は続けます…

「どうして、儲からないの?」
とぼけた顔でなかなか痛いところをついてこられますね(苦笑)

「なぁ…立川ぶちょう!(笑)」

「は、はい…頑張ります」
いきなり振られた立川部長はしどろもどろです(笑)
「頑張らなくてもいいから、儲けてよ…」
「は、はい(汗)」
「なっ!武田工場長!!」
「ええ…みんな頑張ってますから…」
「そうじゃあないんだよ、」
「はぁ…?」
「だ・か・ら、頑張らなくていいんだよ(笑)」
「はいはい…頑張りませんから…(微笑)」
「おっ!お前ら頑張らなくて儲けられるんだな!」
どうしろ、と言うんだよ♪ このおっさんは(苦笑)
又始まったよ~座敷は一同笑いが漏れています♪
「みんな頼んだぞ!!」
最後は専務のこの一言が決まり文句ですが…
「ところで!立川、赤井が見えないが、どうしたんだ♪」

ありゃあ…遂に来たか!?下田課長が頭を抱えていました。
赤井は加藤と二人の慰め会行ってましたから、この懇親会は欠席でした。
「専務よく赤井を覚えていらっしゃいますね…」
立川部長が呆れ声を上げました。
「俺みたいに優秀なヤツは忘れないんだよ!?」
これには一同爆笑でした(笑)

「じゃあ、山田は覚えていらっしゃいますか?」
「山田…?」
専務は小首をかしげています。
「あの新潟に行った…」
横から立川部長が口を挟みます。
赤井が不参加なので話題を変えようとしていますが…
「他に行ったヤツは関係ないだろ…今はこのS工場だよ!」
「そうですよね、しかしあいつは確かな技術を持っていたからな…」
武田工場長もフォロします(笑)
「なんだよ、ここに欲しかったのか?」
「ええ…まぁ~」
曖昧な返事をした武田工場長には苦い思いでがありました。
山田は工場内で女性関係で揉めた挙げ句武田工場長が新潟へ追い出したのです。

無論この人事権は武田工場長にありますが、確かな技術を持っていただけに事前に
鬼塚専務に承諾を得ていました。

「ああ…」
鬼塚専務は天井を仰ぐようにしています。
考え事や思い巡らせている時の癖のようですね(笑)

〓しかし、下手な考え休むに似たり…

諺どおり…(笑)
飽き性の専務は気を取り直したようで、直ぐにお湯割りをグイッと飲み干していらっしゃいました。

そして…
タバコを吹かして一言!
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再び大爆発!武田火山(9)

2012年05月25日 08時56分47秒 | 日記
さて…
さてとは話の繋ぎになりますが、懇親会は係長以上の参加になりました。
総勢20名です(笑)
千人近い従業員が働く工場で僅かの管理職と思いますが、実はこれには裏があります。
係長以上…と書きましたが、ここに参加を招かれない管理職もいるのです。
誰でしょうね?(秘密)

さて話を戻して懇親会では鬼塚専務の毒舌が冴え渡りました。

「おい、お前!(そんなにきつく言っていませんから…)」
酔えば酔うほど饒舌になる鬼塚専務(笑)
例の三杯セットを前に快気炎を上げていらっしゃいます。

?三杯? 何それ…

〓わからない人はこのブログを読み直して下さいな(笑)

待たされるのを嫌う鬼塚専務…
目の前にご愛飲のお湯割りを置くのですが、 飲んでしまって、「おい、お代わり、」
呼んでから出てくるまで焦れてしまうのですね♪ (歳は取りたくないですね♪)

だからコップには直ぐに飲める、ほどよいお湯割りとちょっと熱目のお湯割り、作りたて、熱々のお湯割り…
三つ置いてあります。
専務がほどよいお湯割りを飲み干すと、お側の者が新しい 熱々のお湯割りを作ります。だから
専務の前には絶えず三つのお湯割りがあるのです(笑)

「おい、お前…」
「はい、僕ですか…」
「ああ、何て名前かな」
「はい、中尾ですが…」
鬼塚専はまず工場の幹部連中と賑やかに冗談を言い合います♪しばらくして 場が盛り上がってきたのを見て口撃を若手に切り替えてくるのが常套手段でした。

一番に名指しされたのは中尾係長です(笑)
「お前の上司は誰や?(穏便に言われてます)」
周りの幹部連中はほら出たぞ…とニヤニヤしています。
実はこれも専務のいつものやり口でしたから…(笑)

訊ねられた中尾係長は戸惑いながらも
「上川部長ですが…」「うん?お前の上司は上川か?」
「はい…!?」
「違うだろ…」
「え!?」
違いましたっけ?
中尾係長は周りを見ますが…
周囲の幹部連中は黙って笑っているだけです(笑)
「お前は上川一人だけが上司か!?」
「ああ…」
中尾係長はようやくわかった様子です(笑)
「わかったみたいだな…(笑)」
「はい…上司には武田工場長もいらっしゃいました(苦笑)」

「それだけか?」
お湯割りをグビリと飲んで鬼塚専務は訊ねます。
「???」
待てよ…僕の上司とは上の人みんなかな…
中尾係長が首をひねり出しました。

みんなどうなるのか、期待したり心配したりとお酒をチビチビやりながら聞き入っています。
この辺りの間の取り方や語り掛ける話術はさすが鬼塚専務ですね…(微笑)

場を白けさせず皆を引き込む手腕には脱帽です(笑)

「どうだ、中尾か・か・り・ちょう…」
追及は可笑しくとぼけた様子ですが…
「はぁ…」
思いもよらない質問に中尾係長はアップアップでした(笑)

実は専務はこんななぞかけ問答みたいな質問を仕掛けて若手の人間性を確かめていらっしゃったのでした。

でも気の効いた答えがいいとも言えず、 しどろもどろしていた若手が以外や抜擢された例もありました。
あまり気が利きすぎて
「お前は吉本に行ったらよかったんじゃあないか!!」
と皮肉を言われた若手もいましたっけ♪

こうして初参加の係長クラスは次々に専務の洗礼を受けていくのですが…(笑)
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