寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

夢よ再び・・・9

2011年04月30日 21時13分40秒 | 噂話
なんだって…』佐川本部長が振り向きました。
『なんですか、目が血走っていますよ』ヘラヘラ笑いな長原部長は挑発するようにビールをグビリと飲みます。
…とその頭にザブリ!長原部長はびしょ濡れです。
『うゎ~』メガネを外しながら叫びました。
『おい!長原ちゃん大丈夫かい!』
佐川本部長がコップのビールをかけたのです(笑) 『どうした!』『どうしたの!』近くの数人が驚いています(笑)
『うわぁびしょびしょだ~』
『どうしたの酔っ払って仕方ない奴だなぁ』目は笑っていません。
『ほ、本部長が…』『なんだよ(笑)長原ちゃん酔っ払ったんだな』
『よ、酔ってなんかいませんよ(怒)』
『ほう~酔っていないんだな・・』
側の山本さんはウロウロするばかりで何も言えません。そりゃあ大の男が二人にらみ合っているんだから仕方ないかも知れませんが…
周りの男性社員だって同じことでした。「おぃ!佐川本部長が荒れ出したぜ、」目配せして知らん顔を決め込んでいました。
 「おい!どうした?」臼井事業部長が覗いてきました。見れば永原部長が頭から濡れねずみです。
それを見た臼井事業部長はニャとしながら(笑)
 「おい!みんな見ろよ・・これが本当の水も滴るイイ男だよ」
 これには全員が大笑いです。「な、何ですか事業部長まで冗談言って・・・」
怒りを露わにするほど余計に滑稽なのは果たして人徳ってものでしょうか(笑)
 口をもごもごさせて長原部長はいましたがもう誰も相手にしません。
 「よ~しこの後どこか河岸(かし)を替えようじゃあないか」凡そ臼井さんには事情が分かっていました。折角の俺の歓迎会じゃあないか、それをこんな役立たずにぶち壊されてたまるもんか(怒)内心で思っていましたが、そこはそう温和な笑顔を絶やさずにいらっしゃいました。
 この判断は正しかったでしょう・・・長原ちゃん(みんなから愛称で呼ばれている)はもう反論できませんでしたから・・・
 「さあ、永原部長ももういいだろう・・二次会を設定してくれよ」
コップのビールと言いましても半分くらいでしたからハンカチやおしぼりで拭ってもう痕跡すらありません。
 「さあ!頼むよ」催促されて長原部長は仕方なしに腰を上げました。
それを見ていた佐川本部長は・・・








 
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夢よ再び…8(泣きっ面に蜂)

2011年04月29日 16時10分23秒 | 日記
歓迎会は金曜日七時スタートでした。今夜の主役はもちろん臼井新事業部長です。
幹事は長原部長… 普通なら新たな上司に媚びを売る者がはびこるのでしょう。
それが今夜は違いました。 主役の側には佐川本部長がいるからです。
ここにいる全員…恐らく臼井事業部長を除いてみんなこの歓迎会は佐川`新事業部長´を迎えるものとばかり思っていました…
だから軽口を叩いて場を和ませる役柄の長原部長一人が浮いた存在に見えました。
いやもう一人…佐川本部長もえらく騒ぎ立てていらっしゃいました。
たぶん自分がしゅんとした姿をみんなに見せたくなかったのでしょう。 普段の強気な性格からして弱みを見られたくないのでした。
一方新事業部長に 成りたての臼井事業部長は冷静でした。
いくら実力があるとしても自分の方が上だと自負していました。追いつかれない地位を自覚しているからです。今夜は佐川本部長が多少突っ掛かって来ても笑って聞き流そうと決めていました。
要は腹のある自分を作ろうとしていたのでした。
こんな二人が同席している宴会は波乱含みに始まりました。
後日、『こんな疲れる歓迎会は初めてだよ』(長原談) 笑えない筈なのに笑わなければなりません。長原部長でなくとも疲れるでしょうね。
それでも歓迎会は粛々(しゅくしゅく)と進みました。 時折お二人の大きな笑い声が聞こえる度に長原部長は肝を冷やしたと言いましたが、兎に角八時過ぎには食べて飲んでの宴会も腹が満ちてきて終焉に近付いてゆきました。
『さあ~行くか!』 長原部長は気勢を上げました。 二次会を集ったのですね。
『ちょっと部長…』側から山本さんが小声でささやきました。
『な、なんだよ』長原部長はすでに出来上がっているみたいです。
『大丈夫ですか』『え、なにが…』『ちょっと声が大きいですよ(苦笑)』無頓着と言いますか…お酒は怖いですね(笑)
さすがに始めは長原部長もお二人の様子を気にしながら進めていました。
それが案外お二人が和らいだ雰囲気でしたから、つい(笑)長原部長もいつもの調子に戻っていました。
『山本さん…来るだろ!』
『えっ!何処へ…ですか』
話を二次会に振られて山本さんはびっくりです(笑) 『はぁ私はちょっと…』
『だめだよ。許さないから…』
『部長それってパワハラですよ(苦笑)』
『何言ってるのよ今夜はめでたい日だから…』
アルコールが充分回った長原部長の地声ですね(笑)
このデカさが災いを呼びました。
『なんだって!』
近くにいた佐川本部長の耳に入りました。
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夢よ再び…7(応援!)

2011年04月28日 09時42分17秒 | 日記
さて昨日までごちゃごちゃと話をしました(笑)…読んでいて眠くなった人もいらっしゃったでしょうね(笑)
それに題とそぐわない横道ばかりでしたから…反省しています。(ペコリ)
本来、今回テーマは佐川本部長の応援メッセージのつもりなのですよ(笑)
この方は口八丁、手八丁…勘は鋭くまるで菊一文字のごとしです!(名刀の誉れ高い日本刀)
その佐川本部長がなぜ今回の人事異動に絡まなかったか…
これについて1~6まで述べるつもりでしたが、脱線ばかりで訳分からなくなりました(苦笑)
しかし改めて考えれば思い当たる節もありました。
佐川本部長は部下からは慕われる兄貴分的な存在です。 一方上司からはどうでしょうか… 検証して見ましょう。
まず鬼塚専務△
根本常務△
宮崎役員△
住友役員×
こんな風でしょう。
そして今回異例の抜擢を受けた臼井(新)事業部長は
鬼塚専務△
根本常務◎
宮崎役員△
住友役員○
こんな結果です。 つまり佐川本部長は上司にあまり良い評価を得られていません。
特に住友役員などは『名古屋には美人がいない』で紹介した通り水と油でした。
他方臼井(新)事業部長は誰ともそつなく付き合ってきたせいか及第点を取っていらっしゃいますね。
特にキーマンの根本常務の評価が高いのはたいしたものですよ。
役員が次世代の後継者を選ぶ時この根本常務の後押しは大きかったでしょう。
それともう一点! 例の学部閥がありました。…と私は睨んでいます(笑)
臼井事業部長はK大学の理工学部でした。
やっぱり…
出身学部を聞いた私は思いましたよ。
この会社は学閥はほとんどありません。あるとしたらそれは学部閥でした。
さすがの佐川本部長もこの壁を越えることは無理だったのでしょうか。 あっ!そうそう、誤解を招かない様に言いますが私は臼井事業部長が嫌いじゃありませんから…念のために(笑)
本題に帰ります。 佐川本部長は十中八九決まったはずの事業部長の座を逃しました。、私が見たところ落ち込んだ様子は見られません。
いつもと変わらない感じで冗句を飛ばしていらっしゃいました。
この分なら大丈夫だな…
私はほっと胸をなで下ろしました。
ところが長原部長にそれとなく様子を窺うと以外や以外結構落ち込んでいたみたいでした。
ところで先週新事業部長の歓迎会がありました。
言わずと知れた臼井事業部長の歓迎会ですね。
会場は京都の居酒屋です。
ここは会社から歩いて数分のところで若狭湾からの直送を売りにしている地場の居酒屋さんです。
参加は約三十人…営業関係が一同に揃いました。
そこで起こった事件とは…
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夢よ再び・・・6(組織とは・・・)

2011年04月26日 22時13分34秒 | 噂話
会社の組織も一万人を超えると全てを把握出来るものではありません。ピラミッド型の頂点を極めた経営者はその要所を押さえて全体を操っているのです。又その要所には必ず腹心となる部下が配置されていますが、トップが替われば要所の人も当然代えられます。
新しい経営者は必ず自分の構想があります。又自分の思い描いた組織を作るのが一番の仕事かもしれません。人事異動の最初こそ落ち着かないようでもいつの間にか機能しているのです。組織とは実に不思議なもので多少間違った人選でも機能するように作られているのですね。
例えば或る本部長がいて、これがとんでもない人であってもその上司や部下がサポートできるようになっています。
これが部長なら上司である本部長と部下の課長が挟み撃ちにしながらサポートをしていく仕組みになっているのです。
つまり最高責任者ですら(つまり社長です)会長や副社長がおそばについているのです、こうしてみると 実に上手く出来ていることに気がつきますよね。
だから大きな会社ほど安定した経営を続けられるのでしょう。
これが一代で築き上げたオーナー会社ならどうでしょうか。
同じような組織を作ったとして … ここにオーナー会社の弱味が隠れているのです。一代で大手並に築き上げた社長は世間からはカリスマ的な存在を誇ります。無論社内では絶対的な経営者であります。たとえ形式的に上場企業であったとしても株式を多数保有していますから、サラリーマン社長とは全く違うのですね。
カリスマ的な経営者が健在な内はいいでしょうが、問題は二代目でしょうね(笑)
話を戻しましょうか(笑)
うちはその点は全くガラス張りなくらい健全な企業であります。
上意下達は日本式の典型でありますが、それ以上はありませんから…
黒いものを白と言え!なんてことは間違ってもない筈ですよ(笑)
そして人間を従隷して組織を維持していく上で部下の評価があります。 これは給料や賞与の支払いの基準となるものですが、基本的に一段飛ばした視線で行います。
どう言うことか説明をします。
まず平の社員だと直接の上長の係長ではなく課長が評価をします。
係長は部長です。 課長は本部長ですね。
このように一段飛ばすのです。直近の上長ではつい私情が絡む恐れがあります、かと言ってあまり離れていては判断する基準すら分からなくなってしまうからでしょうか。 こうすることで、上長は客観的に評価できるのです。
ここで又話が横に逸れますが、うちは東証一部上場のしかも日系平均の基準にも選ばれた一流の企業であります。(威張っているつもりはありません)社歴は優に100年を超えております。当然社員は一流大学卒ばかりです。つまり頭がよい訳ですがウイークポイントがない訳ではありません。
それは天才的な賢者や本当の腕白坊主がいないことです。仮にいたとしても大きな組織の中で変わり者や暴れん坊は自然淘汰されてしまうでしょう。 組織を成り立たせるには出来るだけ標準的な人を揃える事が大切なのでしょう…
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夢よ再び・・・5(理論、理性)

2011年04月25日 22時57分28秒 | 日記
喉元すぎれば熱さ忘れる…そんなことわざがありますが、佐川本部長が寂しく笑う姿は痛々しいものがありました。

しかし他にも 理系の笑えない話は山ほどあります。
あの丸山事業部長は白い巨塔で有名な工学部のご卒業でありますが、入社以来30年近く技術系畑を歩んできました。それが4年前でした… 『一度やってみるかい』高辻役員の思い付きまたいな感じで営業本部にきました。それもいきなり本部長ですよ。
社内ではこんな風になると左遷か大抜擢の評価です。
ところで理系の人は本来の癖なのでしょうね(笑)何事も理論的に物ごとを捉えてしまいます。 その反面行動は感性…(昔流行ったフィーリングですね(笑)の趣(おもむ)くまま・・・てな御仁が多いのです。(なぜか矛盾していますが ・・・)
円山本部長(当時)が着任早々のことでした。某課長が納入価格で折り合わないから、電話で遠回しに断りを入れていました。たまたま丸山本部長が側を通りかかってその電話を小耳に入れてしまいました。  納入価格は部長は元より当の円山本部長も相談を受けていました。
 そして協議の結果今回はお断りをしよう、でまとめたのです。
某課長の電話はその懸案でした。 相手先とは随分永い取引があり、そう邪険に断れません。   ここが営業の頭の痛いところで今までの取引きや今後のこともありますから素気無く断りにくかったのでしょう・・・某課長の電話はもともと長電話でしたがこの日は特に永かったと言います(周囲談)
 円山本部長はしばらくは黙って聴いていらっしゃいました。  が・・・何が気に食わなかったのか突然烈火のごとく怒り出しました。「あほう!いつまで電話してるのや!」(円山本部長は関西のご出身です)
 これには社内一瞬にして氷の世界(笑)でした。 そして声がでかかったのか電話の相手先にもこの怒鳴り声が聞こえてしまいました。
 担当の某課長は真っ青です。この騒ぎに役員室から出てこられた高辻役員が心配をして円山本部長に声を掛けました。 「円山本部長・・・どうしたんだねぇ」
 すると今まで怒り心頭だった円山本部長が急に笑顔を作って微笑みながら「はい!某課長に経費の削減について注意していたところですよ」
 これには一同唖然・・・でした。
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