寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

爆発!武田火山…(3)

2012年03月30日 09時02分48秒 | 日記
「只野課長!お電話です」
試作品の納期にテンヤワンヤの只野課長…
野次馬A「見てみな?!今に切れるぜ…」
野次馬B「そうだな…以外とイラチやから」

元よりいる社員逹は苛(いら)立つ只野課長を冷ややかな目線で眺めていました。
みんな只野課長より年上ですね♪
それくらい只野課長の昇進スピードが早かったのですが、昨年より移籍した部課長はたいがい若い連中が占めていました。
「頭デッカチに何が出来るかよ」
「そうそう、ペーパードライバーに運転なんかできないよ(怒)」
「只野なんかドライバーの使い方も知らないぜ…」
「へへへ♪」
「ほんとかよ?」
「ああ前に一度冷却機が故障した時なんだけど、あまりは傍からうるさく言うから代わりにしてください、とドライバーを渡したらさ…」
「どうなった?」
「マイナスのネジにプラスを刺して回らんなぁ…首をかしげていたよ♪」
「ほんとかよ!?」
「ああ…しばらく黙って見ていたけど気がつかなかったぜ(笑)」
「口ばっかりだよな…あいつらは…」
「それに…」
「しー!」「?」
「赤川が来たぞ!!」
「あいつは只野の味方だから…」
「そうだな!!」
「今の話しは内緒だぞ」「勿論!」
「しかし立山部長も確かに頼りないよな…」「ああ…歯がゆいよな…いい人なんだけどね!!」
「ここじゃ、いい人はダメなのさ…」
「言えてるな!」
「上にヨイショできるやつがいい顔を出来るのさ…」
「そうそう!」
「俺たちなんかまるで奴隷だよな」
「ほんと…あいつらの失敗の尻拭いばかりだからな!」
「あいつらは出世しか頭にないからな…」
「まったくヤル気なくすことばっか!だぜ」
こんな愚痴話が工場内で蔓延していました。
一方オフィスでは…
エリートA「ここの兵隊はよくこんな基本的な技術も知らないんだから…」エリートB 「そうだよな…(溜息)」「説明しても判ったかどうかもわからないんだぜ(苦笑)」
「そうそう!判ろうとしないんだよ、」
「考えるのが嫌いなんだな、」
「いや、考える頭脳が欠如しているんだよ」「まったく、こっちの言う通りにやらないからちっとも進まないよ」
「そうだな!!言われた通りに出来ないなんて、どんな基準で採用したんだろ?」
「ほんと…最悪だよな…」
「そう言えば○△課長大丈夫かな?」
「ダメみたいだよ」
「そうか…」
「ここで壊されたみたいなもんだよ!」
「そうだな!!あいつは心が弱いんだよ」
「ああ…しかしここにいたら俺だってなるかもな…」
「俺だって…」
「知ってるかい?」
「なにを?」
「夜寝られなくなるとヤバイんだぜ…」
「○△は診断書を出したんだろ…」
「ああ…夜全然寝られなくて病院に行ったら…」
「あれ!だと言われたのか!?」
「ああ…工場に来たくないんだってさ」
「その気持ち判るよ」
「俺も転勤依頼出しているんだよ」
「正解だな」

ところで完全に二つに割れた工場をまとめる役目の武田工場長は…
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爆破!武田火山 (2)

2012年03月29日 09時04分57秒 | 日記
立山部長「中川さん、工場長はどこにいらっしゃる?」
中川「さあ~知りませんが…」
立山部長「困ったなぁ…」
゛ボン"と陰口を叩かれている立山部長ですが、これでも理工系の大学を出ています。
気が弱いのが難点ですが、実直な性格で工場長の信頼を得ていました。
「部長、工場長ならあそこですよ…」
誰かがニヤニヤしながら目で指しているのは休憩室です。
「ああ…又あそこか」立山部長はため息をつきました。
「トントン♪」
ノックをしてそろりとドアを開けました。
「グ~〓グ~〓」
まるで冬眠中の熊の洞穴に入ったようです(笑)
カーテンを仕切った部屋は真っ暗でした。
「工場長、」
暗闇に向かって立山部長は中の様子をうかがいます。
「〓〓〓〓グ…」
「はは♪イビキで返事してるよ(苦笑)」
困ったなぁ…
立山部長は思案しています。
寝起きの機嫌の悪さは天下一品でしたから…
たぶん昨夜も遅くまで飲んでいたんだろう… 気持ちはわかるけど…

立山部長は再びため息をつくと静かにドアを閉めました。
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爆発! 武田火山!

2012年03月28日 08時43分52秒 | 日記
新しいテーマになります。
新年度も間近になり問題の人事異動も終わりました。
人心一新としたかった円山事業部長。
ギリギリで天の声を聞き届けたのは昨日までのお話でした。
今回ご登場の武田工場長… 円山事業部長とは犬猿の仲。
天の声がなければ今頃はどこの閑職に飛ばされていたことか… 唯我独尊の武田工場長は正に猪突猛進で仕事に取り組む方ですが、何せコミュニケーションが苦手で、口数が少なくては無理もないのでしょうが、実は男気のある方です。
「俺についてこい!!」これは昭和の感性なのでしょうか…中堅層がなかなかついてきません(涙)。
私が肩入れする訳ではありませんが、同じ年代で性格的にうなずける部分があります。
人間分析はこれくらいにしてちょっと武田さんのいらっしゃるの工場を覗いてみましょう♪
只野課長「立山部長、試作品がうまくいきません」
立山部長「う~ん」
只野課長「納期が迫ってますが…」
立山部長「う~ん」
只野課長「どうしましょうか」
立山部長「う~ん」
只野課長「唸ってばかりいないで指示して下さい!」
立山部長「う~ん工場長に伺うか…」
只野課長「工場長…ですか…」
立山部長「そうだね」只野課長「しかしこの試作品は部長に任せるから、と工場長はおっしゃっていましたよ」立山部長「う~ん…」赤川係長「ちょっと…」
なんだよ…只野課長が振り替えると同期の赤川係長でした。
赤川係長は首を振りながら只野課長の袖を引きました。
わかったよ、只野課長は頷きますが、腹の虫は癒えません。
「いいから…」
赤川係長が強く袖をひっぱります。
ああ…
ムキになっている自分を諌(いさ)めてくれたのですが、「どうしてなんだよ…」納得できません。
「まぁいいから…」 何なんだよ…ボヤく只野課長を引きずるようにして休憩室に入れると、
「お前ムキになるなよな!」
「ムキに…って納期がヤバイんだぜ」
試作品の担当になる只野課長は気が気じゃあありません。
「そりゃあ、わかるけど、あのボンに言っても屁の突っ張りにもなりゃあしないぜ」
赤川係長は只野課長の目を見据えていました。
「ぼん…てなんだよ?」
「ぼん…ボンクラのボンだよ」
「はは♪」
的確と言うかあまりに図星な呼び方に只野課長は笑ってしまいました。「あの、ボンの事、知らないのか?」
「何をだよ」
去年末に転属してきた只野課長はこの工場では新参者です。
あまりにも巨大な工場内では顔を見たことさえない部課長が一杯いました。
この工場は会社の方針で一昨年新しい事業を展開しました。
行き先不安な今のエレクトロニクス部門と違って将来性のある事業です。
最初はこじんまりしていましたがやがてうまく軌道に乗り将来性も見込めるようになりました。
生産は直ぐに追い付かなくなり会社は先行投資に踏みきります。
投資はお金…工場の拡張と人材の増員です。 それで半年がかりで拡張と増員を繰り返した結果、他の工場とかけ離れた規模の巨大な工場になっていました。
「お前がムキになる気持ちはわかるけどなぁ…」
赤川係長は他の部門から来た只野課長と同期でした。
だから社内では肩書きつきで呼んでいましたが、プライベートな時や二人っきりになると、お前俺、と呼び合ういわば気の合う仲でした。
「気持ちはわかるとはどう言うことだよ…」「そう意気がるなよ~」
なだめる赤川係長、
他の部門から来た只野課長は同期の中でも出世頭です。
他にも移籍してきた人も優秀な人材が目白押しで、以前からいる赤川係長などは新旧凡秀入り雑(ま)じった工場内をまとめるのに必死でした。
「だいたいあの態度はなんなんだよ」
一旦収まったはずが、赤川係長の言葉で又思い出したようです。
「いや~」赤川係長も苦笑せざるを得ません。
「あんなのボン以下だよ!」
なるほど、只野課長がカリカリ来るのも無理はありません。
一昨年立ち上げた事業の最初から立山部長はいました。
こじんまりした時はアレでも(失礼)よかったのですが…
ここまで大規模な工場になり人材も投入されると、以前からいる平凡な人は弾き出されてくるのは必然です。 工場が上手く回っている時はいいのですが、最近ライバル会社が同じように増産しだすとたちまち発注が激減しました。
一端歯車が狂い出すと寄せ集め集団は脆(もろ)いものですなぁ
(苦笑)
新旧対抗戦の様相を呈してきました。
問題を解決するねは工場の長たる武田工場長ですが…
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さあ大変、異動だ…(51)

2012年03月27日 10時02分51秒 | 日記
あれから…
つまり円山事業部長が黄昏(たそがれ)のミナミ(大阪の繁華街)に消えていってからですが…
本音は後をつけてみたい(笑)のです!
これは越権行為でしょうが、仮に追跡がバレたら私のクビが飛んでしまうので今回は止めておきましょう(笑)
内緒の夜遊び(笑)はいずれ又…

話を戻しまして、
こちらは祇園のキャバクラking & madamです。
妖艶なマダムに言い寄る亀田部長は西日本きってのヤツシ(関西弁 早い話がええ格好の人…
対して東京の若宮本部長も負けていません。
水面下…テーブルクロスの下では虚々実々の駆け引きがありました。
亀田部長「ここ気に入ったから又使わせて貰いますから」
若宮本部長「俺だってこっちに来たら必ず寄るから…」
マダム「(笑)ええ…その節はどうぞよろしくお願いいたします」マダムが頭を下げるとドレスの胸元から豊満な胸が溢れんばかりです。
うわぁ~
目に毒、目の正月(笑)
二人は我こそはその溢れんばかりの豊潤な白き肉体に顔を埋めるべく、饒舌を繰り広げていました。
他方円山事業部長はそんな光景をニタニタして眺めていらっしゃいました。
刺客と言われた若宮本部長も自分の手に落ち満足いく夜でした。
下戸の円山事業部長はコーラを舐めるようにチビチビ飲(や)やりながら考えていらっしゃいました。
まず、これ以上突っ張るのは…
つまり推薦してくれた鬼塚専務や高辻役員のからの人事の助言を受けるつもりになっていました。
先にも説明したように助言とは名ばかりで実際は指示命令に近いもので、事業部内の人事権 は円山事業部長にある 筈なのにいわゆる「天の声」に反発した格好でした。

「まぁ仕方ないか…」呟くのは独り言ですね(笑)
「天の声」に反発はしたもののやっぱり気にはしていたのが本音で…これに誰がどんな反応を示すかを見極められたと思っていました。
天の声に反発するのは間違えば命取りになることもあります。
ここら辺りが潮時と考えていらっしゃったねでしょうね(笑)

その後の人事発表はごく普通の異動に終わりました。
中には「おかしいなぁ…」と首をかしげる人もいたようですが、まずは今の組織を大きく変えるものはありませんでした。
めでたさも中ぐらいなり人事異動…
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さあ大変、異動だ…(50)

2012年03月26日 08時59分42秒 | 日記
今回は(話が)長くなりましたね(苦笑)
まず異動はサラリーマンにとって最大の関心事でしょう。
異動…職場を離れるだけでなく昇進や左遷も含まれていますから…一大事であります(苦笑)
今回の話しは新任役員さん(円山事業部長)が入って複雑化しましたから流れを説明するだけでも大変です。(言い訳)

さて、工場の部課長クラスのお見送りを尻目に私はクルマを進めました。
行き先は…予定は京都の営業所ですが!?
果たしてクルマがゆっくりと工場の敷地を出るや、円山事業部長が開口一番。
「高村さん、ミナミわかる?」
いきなり核心にきましたね(笑)
「ミナミ…ですか?」
「そう、ミナミで得意先と会食があってね…」
「はい、ミナミは高島屋辺りならわかりますけど」
「ああ…そこでいいよ」
実際社用車で夜のミナミに行くのは気が進みません(苦笑)
ミナミはキタ(梅田周辺)と違って一種独特の雰囲気があります。他の同業者(運転士仲間)に訊いても「ミナミはできたら行きたくないあ…」そをな具合ですが…
苦笑交じりに話すのには訳があります。
まず゛ガラ"(風紀と言いますか、要するにお客の質が良くないのです)が悪いのです !
そりゃあ大阪ですから、どこに行ってもお上品な場所はありませんが(苦笑)
中でもミナミは品の悪さでは上位でしょうね(けっして一番ではありませんが…苦笑)
夜間、待機に道路脇に停めていたら必ずイタズラされます。
イタズラどころか、因縁をつけられることすら珍しくありません。 だから私達運転士はミナミ(繁華街)から道路一本外れた幹線道路に停めています。
役員さんにもその旨を伝えてここまで足を運んでいただくのです(笑)」
そんな訳でミナミには出来たら近づきたくないのですが、この場合時間が早いのでまだ大丈夫かな?
と恐る恐る走りました。
4時半を過ぎたころミナミに入りました。
この時刻つまり三月初めですが日がながくなりはじめで街は夕暮れの出前の様子です。
街は夜の賑わいには早くてビジネスマンや商売人たちが忙しく行き来していました。
「ああ…この辺りで停まれるとこでいいよ」円山事業部長はのんびしした口調でおっしゃいます。御堂筋を南下していた私は高島屋を目指していましたが
円山事業部長が声を掛けられたのをきっかけに側道にクルマを停車しました。
「帰りはどうされますか?」
役員さんの仕事が終了するまで、或いは帰っていいよ、と指示いただくまで私達運転士はお供するのです。
アッシー君とガードマンを兼ねたようなものですね。
役員さんは公用…つまり就業中は一般の電車、タクシーやバスなどは乗られません。だから会食を済ませたら自宅まで送り届けるのが私の仕事になります 。
それで訊いたのでした。 すると「ああ…明日関空に行くのでこの辺りで泊まるから帰って下さい。」
「はい、わかりました」
わかりました…はいいけど、どうもクサイねぇ♪
え!何がって?
皆さんおかしいと思いませんか!?
私が秘書から受け取った予定表には会食なんてありませんでしたよ(苦笑)それに明日関空でも自宅からでも行けますよ。
そりゃあミナミからなら尚更近いし電車一本ですがね(微笑)
おかしい…おかしい…おかしい…と思いましたが私は運転士、黒子に徹しないといけません。
どこに行くんですか…と訊きたいのを我慢して私はクルマをもと来た方へ回り帰っていきました。
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