寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

極秘指令(その五)

2010年05月31日 09時00分03秒 | 日記
私は気分転換に表にでました。京都は冬寒くて夏は暑い、つまり盆地の典型的な気候風土があります。
生憎今日も暑い一日です。こんな日に健康美人を見せられたらさすがの私も参ってしまいましたよ…(笑) だけどね、これは仕事!自分に言い聞かせるのは辛いけれど(笑)割り切らないとね。
そんなことを考えているうちに二人は帰ってきました。手でも繋いでないかな?(笑)私はまだ親子の疑念を抱いていました(笑)だって亜紀さんはどう見たって二十歳そこそこだし、オヤジの川中相談役は六十五過ぎでしょ!孫なら分かるけど…愛人かな?私はドラマの見過ぎでしょうか(笑)次の島原では角屋を案内して大門跡を見ました。このあたりで気がついたのですが不思議な事に二人共にカメラを持っていないみたいです。角屋の前では他の観光客はしきりにカメラや携帯のシャッターを切っていました。それをボンヤリ眺めていた私に亜紀さんが、『すみません!お願いできます♪』ようやく写真のリクエストかと思えば携帯を渡されたのです。おまけに一人撮りです。川中相談役はトイレだったでしょうか…私の疑念はそれで益々深まりました。島原を済ませて鞍馬寺に向かいました。
鞍馬寺はあの源義経が天狗と剣の修業をした伝説で有名なお寺です。
ここで六時過ぎになりました。
あとは貴船まで十分くらい、順調にコースを消化していました。
鞍馬寺は勾配のきつい階段が続きます。若い亜紀は興味津津で元気良く上がって行くのと対象に相談役はつらそうに登っていかれました。その亜紀が階段に片足をかけるたびに大きなヒップがプリプリ揺れています。しっかり実の詰まった健康美人のお尻です
私はその後ろ姿に見取れている自分に気がつき嫌気がさしました(苦笑)
そりゃあ最近こんな健康美人をお目にかかったことがなかったせいでしょうね。(私もスケベオヤジになりました(笑)) しかしあの相談役が文句ひとつ言わず付き合っているのも不思議な感じがしました…
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極秘指令(その四)

2010年05月29日 09時40分54秒 | 日記
彼女…亜紀と呼んでいたなぁ… 幾つなんだろ? 私はいろいろ妄想をたくましくしていました(笑)
『高村さん!』
『は、はい、』相談役の声にハッとしました(笑)
『亜紀が言っている壬生寺は遠いの?』
『みぶでら?』
『ほら新選組のあったところだよ』あぁ壬生寺ねぇ…『市内ですからそんなに掛かりませんよ』私は取りあえず返事をしてから地図を取り出しました。
『壬生寺…確か幕末に活躍した新選組の本拠地でしょう 』私も実は新選組に凝った時がありました(笑)
幕末に王城の地に暗躍する倒幕浪士に正義の剣で対応した殺し屋集団! その新選組には鉄の規律がありました。それは死を以て償うと言う正に本当の武士を目指した姿でした。
そんな血なまぐさい新選組に興味があるとは…
レアな趣味ですね(笑)
壬生寺は卸売市場の近くでした。 このあたりは道路が極端に狭くて一通(一方通行)が多いので大変ですが
そんな露地がかえって幕末の風情を色濃く残しています。
さすがの相談役も狭い路地裏や暑さに閉口しておられた様子でした。 それが亜紀さんはと見れば…そりゃあ幕末にタイムスリップした風景に酔い痴れて辺りをキョロキョロする始末です(笑)
私はクルマを小さな駐車場に入れて待機していました 『じゃあちょっと見て来るか…』!『あの~高村さん?新選組詳しいですよね一緒にいかがですか』なんと亜紀さんが私もと誘ってくれたのです。『ありがとう私は何度も来ていますから…』私は体よく断りました。そりゃあ亜紀さんと二人でなら絶対行くけど鬼より怖いおじいさんが一緒ではね…(笑)『そうかい、じゃあ待っていてよ!』川中相談役は亜紀さんを制して勝手に返事をしました。私は苦笑いをしながら『ごゆっくり下さい』軽く会釈をしました。相談役と亜紀さんが中に入っていきました。
これはやっぱりエチケットでしょう。それに調子良く一緒したら後、災難を覚悟しなけりゃあなりませんから…川中相談役と私じゃあ力関係が月とスッポンです。私は気分を変えて次の観光コースを考えました。 壬生寺→島原! これで決まりでしょう。
島原は遊廓でした。今はもう廃業していますが、当時の面影を残している角屋や輪違屋があります。やはり新選組の隊員が遊びに行ったところで、壬生寺と島原はいわばセットみたいなものです。この壬生寺から島原までの道順を確認しつつ私は目を閉じました。
クルマから降りる時の亜紀の仕草が頭に焼き付いて離れません。大きな瞳に豊かな胸。健康そうなふくらはぎ…それが次から次と私の頭の中でクルクル回って挑発してくるのです(笑)…
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極秘指令(その三)

2010年05月28日 09時51分08秒 | 日記
私は仕事とは言え観光案内をするハメになりました(笑)川中相談役は以前の迫力は無くすっかり品の良いおじいさまになっておられます。 しかし会議の場ではトチった部下に眼光鋭く睨みを利かすのは変わらないそうであります。 しかし会議が終わった三時前に出てこられた時は普通のおじいちゃんでした(笑)
私はすかさずクルマを寄せました。 『お疲れ様でした』私はドアを開いて笑顔で接します。
『あっどうも今日は高村さんよろしくお願いしますよ』かつての鬼も私の対応の完璧さに脱帽でしたね(笑) いやまだ日も高い時分からの観光だから引け目を感じているのでしょうか(笑)
たぶんここでは私だけしか知らない秘密かも知れません。(へっへっ♪)他の社員が知ったら会議なんかにならなかったでしょうから…
兎にも角にも私は相談役のご指示に従いましてホテルへと向かいました。さすがに昼日中ですね。外は茹だるような暑さです。クルマのエアコンは最高に利かせているのですが、外よりはマシ程度でした。 少し走れば利くんだけど… 私は相談役が 『暑いねぇ』
とクレームを付けないかヒヤヒヤしていました。
…と言いますのが相談役は大層な暑がりらしいのですよ。
しかし相談役はあまり気にせずに…『高村さん七時から貴船だからそれまでどこか涼しいところに行ってよ』どこかリクエストはありますか?私は一応相談役のご意向を尋ねました。どこそこへ行きたい、とおっしゃればそれが一番楽だからです(笑)『う~ん任せるよ(』『じゃあコースは考えていますがお嬢さんに聞いてみましょう』『そうだね~』あまり気のなさそうな相談役に相談したのは間違いだったと思いました(笑)そんな話をしていたらクルマはホテルに着きました。私はフロントに行こうとしたのを相談役は制して携帯を取り出して『あぁ私だ、今ホテルに着いたよ』『…』『うんうん待ってるぞ』『…』
『黒のクラウンだよ!』
そうか連絡してくれたら助かるなぁ ~
私は後部座席の空を確認してから玄関先に横付けしました。
『高村さん彼女は直ぐに出て来るから…』
『はい分かりました』『?』
返事をしてからあれっと思いました。 東京じゃあ娘を彼女と呼ぶのかい?
しばらくして玄関先に一人の女性が現れました。
水色のワンピースが涼やかで夏のお嬢様風でした。
『高村さん亜紀ですよ(笑)』
『ようこそいらっしゃいました。』 『こんにちわ♪』 軽く会釈した胸の谷間が眩しくて私は思わず目を逸らしました。
ベージュの帽子から覗いた大きな瞳が悪戯っぽくほほ笑みかけてきます『今日はよろしくお願いします♪』『こちらこそ♪』意外と礼儀正しいなぁ~
私のそんな心情を察したのか彼女はニッコリほほ笑みを返しました。
このおっちゃんにしては上出来の娘じゃあないかい(笑) …
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極秘指令(その二)

2010年05月27日 07時33分35秒 | 日記
♪友情と言う言葉を古い箱から取り出して~♪
これ覚えていますか?
そうかつてのカップヌードルのコマーシャルソングです(笑)これの登場は実にセンセーショナルでした。だってラーメン食べるのに水もお箸も鍋だっていらないんだよ。それでホコ天(歩行者天国)なんかで食べながら歩いたりして…あの頃から若者のマナーが悪くなりましたよ(笑) しかし未だにカップヌードルは売れております。 正に永遠のベストセラーですね。
昨日お話しました通り私は神戸まで名刺宅急便を仰せつかりました。 無事届けて時計を見るともう十時を回っていました。しかし人を運ぶよりは気が楽でしたね♪
しかしこんな仕事はそうはありません。秘書からの直電には様々な人の思惑が絡み合った複雑な事情もあります。
京都の鞍馬に貴船があります。
鞍馬の火祭りは有名ですね。その隣りに貴船があります。ここは夏に川床が開かれます。 京都の事ですから懐石料理→高級→高い(笑)
こんな私のイメージ通りのところです。ただ山奥にありますから交通の便も悪くて祇園なんかと比較できるものはありません。 市内よりは多少涼しいのと秘境もどきの観もあり隠れ遊び的要素がありますね(笑)…去年の夏でした。 やはり秘書の金沢さんから携帯に連絡を貰いました。 プライベートなら良かったね(笑) …なんて苦笑いしながら私は金沢さんからの指示を聞きますと、
『すみませんが、川中相談役が京都の観光をお願いしたい…とおっしゃるのです』
『観光…ですか』『はい…』金沢さんは申し訳なさそうに小さく答えました。
別に私には観光であろうがなかろうが関係ありません。そんな事で動揺していたらこの仕事は勤まりませんから(笑)
私は観光を咎めたわけじゃあなかったのですが、金沢さんが早とちりしたんでしょうね。 私は例によって淡々とした言葉で受け答えすることにしました。
その方がらしく思えたからです。
『川中相談役が午前中会議にこられます。会議が終わり次第帰られる予定だったのが、お嬢さんと京都の観光をしたいとおっしゃるのです。
会議は三時には終わるので後は相談役の指示に従って下さい。』
要するに娘と観光する訳だ(笑)
私の仕事は七時から貴船のひろや(料亭名)に予約が入っていてそれまでの観光コースはお任せ、最後はホテルまで送ることです。
川中相談役、この方あの鬼塚専務の元上司です。鬼塚専務は正に鬼専務と呼ばれていますが、川中相談役も前の専務で現役の川中専務時代はやっぱり゛鬼゛で通っていたそうであります。今は退いて相談役になりましたので、好好爺(こうこうや)風情になりましたね(笑) どちらが本当の人物像だか知りませんが、善い人では要職は勤まらないのでは悲しい話ですね。
明日はその相談役&娘の観光案内です。一応三時間程度のコースを幾つか考えておきました。当日天気は曇りちょうど観光日和でした。会社から娘のホテルまで迎えに行きました。 そこで見た娘は…
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極秘指令!

2010年05月26日 08時38分06秒 | 日記
今日美味しいアイスを見つけました。パリッチ♪と言います。包装にあるようにパリパリ食感とチョコ20%増量でボリーュムもあり最後まで飽きない抜群のお味です。その上チョコレート主体にしては全くくどくありません。ローソンで158円とは納得のおねだんでした。(笑)

さて先日の帰りがけでした。 その日はたいした用事もなく『こりゃあ早帰りしょう…』と速攻会社を出ました。途中コンビニでタバコを…とクルマを止めた途端携帯が鳴りました。 明日の予定も大した事無いはずだし… 仕方なく携帯を取りました。
声の主は今村さんでした。
今村さんは黒田副社長の秘書です。 『今村です。お疲れ様です』
『お疲れ様です…』最近゛お疲れ様゛よく使う事ですが、私何にも疲れてません(笑) むしろこんな電話が疲れさせるんだよ(笑)
『高村さん今日はもう上がりですか?』
こんなこと聞いて来るのはまずろくなことがありません!私の予定はパソコンを開けば直ぐに分かるからです。
『すみませんが、これから神戸までお願いで来ませんでしょうか!』
そうら来た(笑)
今村さんの言葉には秘密めいた響きがありました!確かに予定はありませんが、これから神戸かよ(笑)
『どなたをお迎えにいくのですか?』これから(午後6時半)行けば八時には着けるぞ。私はパッと時間を計算しました。
『いえお迎えじゃありません』
『…』
『実は副社長の名刺を届けていただきたいのです。』 『め・い・し?』 『はい!副社長が名刺を切らされまして明日どうしても必要なのです』 なんと言うおっさんや(笑) 出張で名刺忘れるなんて…『高村さんしか頼む方がいらっしゃらなくて…』
敵は下手に出ながら来たぞ(笑)『じゃあこれから会社に帰って神戸まで行けば良いんですね』言ってから、あれっと思いました。名刺はどこで貰うんだ?
『いいえ』
今村さんの艶っぽい声が私を否定しました(笑)
『今営業の高橋さんが東京にいらっしゃいます。高橋さんに名刺を預けるので新幹線の駅で受け取って神戸のホテルまで届けて頂きたいのです』東京・新幹線・ホテル私にはこの三つが瞬時には結び付きませんでした。
『高橋さんがこれから本社を出られますから…』
えっ!まだ東京にいるの?
私はようやく事態が飲み込めました。
つまり私の返事を聞いてから行動するのですよ。
『もしもし、高橋さんは何時の新幹線に乗るのですか?』
『はい、これからここを出られますから七時二十分の新幹線に乗ります』
乗ります…ってあんたが乗るのかよ (笑)
『で途中京都駅に九時五十分に着きますのでそこで名刺を受け取って頂きましてあと神戸まで運んで頂きたいのです。』
『はぁ…』私は溜め息混じりの返事を返すのが精一杯でした。それにつけてもなんとダイナミックな発想でしょうか(笑)
たかが名刺でしょうが…
それを東京から新幹線を使って、それだけじゃあないね高速やガソリン使って大の男が二人運ぶのですよ 。名刺って良く知らないけどスピード 名刺作ります、そんな看板よく見るけどねぇ(笑) それか何か特殊な紙を使っているんだろうか?
そんな訳ないか(笑)
私は念のために高橋さんの携帯をメモりました。
ホテルには今村さんが連絡しておくそうです。私は本当の運び屋でした。
秘密指令 …
秘書からの直電にはろくなことは無い!と言う典型でした。…
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