寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

再び大爆発!武田火山(5)

2012年05月21日 07時13分40秒 | 日記
ある日の昼過ぎです。
武田工場長に呼び出された談話室には加藤係長はいました。

20平米のダダッ広い部屋に武田工場長と向かい合っています。

さぁ~ どこからでもこいよ!(ヤケクソ)
加藤は身構えながら考えてみました。
只野が部長になる…噂を耳にしていたからです。
加藤と只野は僅か二歳しか違いません。
只野が部長なら俺や赤井(加藤と同期でした…)だって少なくとも課長だろう♪
課長になれば管理職だ(嬉々)、女房にも威張れるぞ(微笑)
う~ん…三十代で課長か…(笑)
加藤の顔は知らず知らずニヤけていました。
うん?待てよ…赤井はひょっとしたらダメかもな…
あいつはあの年で独身者だから、管理職に選ばれないかも…
う~ん…俺だけ課長だなんて…困ったぞ!
その時は赤井の奴を慰めてやらなきゃあならないぞ…
…… う~ん!やけ酒の相手か

加藤は喜んだり嘆いたり…と独り身体をよじっていました。((笑))

「ゴホン、…」
そんな加藤の妄想を絶つようにひとつ咳払いをして武田工場長が座り直していました。

「実は…」
「は、はい!」
返事をして加藤は我に返りました(苦笑)

「…」
口を開いた武田工場長はそのあと又口をつぐみます。
「…」
面と向かった大の大人は再び無言になりました。
おいおい…どうしたんだよ~
加藤は煮えきらない武田工場長に少し不安になりました。

そうか!只野が部長でも俺たちの職制が上がるとは限らないぞ~ 課長も沢山いるからなぁ…
職制は定数制になっています。
つまり余分な職制を作らないための制約がありました。
「う~ん…」
今度は加藤が唸りました。 「う~ん…」
武田工場長も唸ります(笑)
コメント
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