寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

さあ大変、異動だ…(33)ボッタクリとは…

2012年02月29日 07時40分25秒 | 日記
ボッタクリ防止令が初めて施行されたのが東京です。2000年に四ヵ所(澁谷、池袋、新宿、上野主な繁華街です)を対象に施行されて十数年経ちました。 今では北海道、(札幌ススキノ)宮城(仙台)、大阪、広島、福岡にできています。
我が京都は?
残念ながらまだありません(笑)
ボッタクリ…サービスの後で異常な上乗せ料金を請求すること。または前金取った後に十分なサービスをせずに客を追い出す。(Yahoo参照)
定義はこんな感じですが、要するに店側のサービスが支払う対価に値(あたい)しないとお客さんは納得できない。これに尽きるでしょうか♪
早い話が「なんや!こんなサービスでこんなに獲るんかい!ボッタクリや!」
となる訳でして(苦笑)
しかし誰でも大なり小なり経験あるんじゃあないでしょうか(笑)
私は梅田(大阪)で体験しました…
梅田の阪急東通商店街から少し外れたところで… (苦笑)
あの夜(若し頃です…)ほろ酔い気分でした。怪しい誘いの看板につられて冷やかしがてら覗いたのですが、ドアを開けようとしたら中から恐~いおっちゃんがいきなり顔を出して「兄ちゃん遊んで行きや!」びっくりして「いや、いいです」と断りましたが、話しも訊かずに引っ張りこまれそうになりました。
私は夢中で腕を振りほどき外に逃れましたが、
普通勧誘するにしてもお客の腕を掴んで店に引っ張り込むなんて無茶苦茶でしょう(笑)恐いおっちゃんは店から出てこなくて助かりましたが…(苦笑)
表通りまで逃げて店の方を振り返ってみましたがドアは既に閉まって何事もないように戻っていました。

正直「ビビりましたよ(苦笑)」
当時あのようないかがわしい店も少しは冷やかせるだけの経験と度胸を覚えた頃でしたから…
全くいいクスリになりましたが(笑)

さて本題にいきましょう♪
祇園の地域は割合広くてスナック系(飲み屋)お色気系、昔風のお茶屋さんなど業種により棲み分けをしています。
そりゃあ三味線が流れて「おおきに~」舞妓さん、お茶屋さんの横に「まいど~」なんて安っぽいキャバクラがあったら興醒めするでしょう(笑)

亀田部長は見当をつけたキャバクラに向かいます。
「まったくボッタクリの店に行くなんて…」「おいおい(笑)なにをボヤいてるのよ…?」「いえ!何も言ってませんよ(怒)」
早足で歩く姿は怒りに満ちていました。
「そうかな~?」
「…」
「なぁ亀ちゃん若宮って嫌味な奴だろう…」
「え!事業部長ご存じなのですか…」
「噂で訊いただけだよ(笑)」
「そうなんですよ、アクアでも総スカン喰らいましたからね(苦笑)」「ハハハ♪」
「あいつ…め!」
「どうしたの?」 円山事業部長が覗きこみます。
「え!いえいえ(苦笑)」
きっと顔色が変わったのを見られたのでしょうね…
あの野郎…(怒)
思い出しただけで頭に来ましたよ!
亀田部長はアクアを荒らされたことよりもあの真純ちゃんにちょっかいを出したのを怒っていました(笑)
アクアを接待で使う理由もそこにありましたから…
「さっきはチャンスだったのに…」
まさかあんな時間に帰るなんて思いもしません。
円山事業部長がいなかったら…
亀田部長は怒ったり嘆いたりしていましたが、そばの円山事業部長は不思議そうに亀田部長を眺めて、
「何があったか知らないけどボッタクリはまだかいなぁ?」
ニヤリと覗きこみますマズイ!!
このおっちゃん人の胸の中まで見通すからなぁ…
亀田部長は顔をスルリと撫でて真顔に戻します(笑)
「ああ…もうそこですから…」
なんとか円山事業部長の詮索をかわすと先の曲がり角を指差しました。
この路地にはスナックやbarが入っている雑居ビルが犇(ひし)めいています。
その角を曲がると急に嘘みたいな閑散とした路地にでました。怪しい雑居ビルや古びたビルが現れます。
いかにも寂れている様子に円山事業部長は立ちすくみました。
「こんなとこにあるんかいな…」
見回すけどネオンはおろか看板すらチラホラとしかありません。
「ええ…」
亀田部長もキョロキョロしていますが、
「ああ…あそこでしょう」
指差した先にはわずかにブルーのネオンサインがボンヤリと灯っています。酔客はおろか人っ子一人歩いていません。さっきまでの華やいだ街からちょっと入っただけてこの有り様です。
少し近づくとブルーのネオンサインの下に呼び込み風の黒服がじっとこちらを見ています。二人は生唾をゴクリと飲んでいました。
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さあ大変、異動だ…(32)閑話休題

2012年02月28日 08時08分16秒 | 日記
サラリーマンにとって出世は夢です。
大きなデスクにドカリ♪座り秘書からスケジュールを読み上げられたあと黒塗りの社用車にドカリ(又々)と乗り込みます。
交際費は使い放題、グリーン車乗り放題…
毎夜会席料理にフランス料理の食べ放題!
社員を使い放題…
やり放題ずくめの天国ですよ♪
おまけに年収数千万円!
一度やったら止められません(笑)
いろいろ特権がある役員さんの裏話に一番の面白味(役得)は人事だよ!とおっしゃっていましたが、
なるほど♪
本部長以下全ての役職の人事権を握っているからです。
だから…役員さんの声は「天の声」と呼ばれているわけですが、
仕事の失敗よりも役員さんに対して失態(嫌われる)が怖いのですね(笑)
役員さんのに嫌われたら例え有能な工場長であれ本部長であれ一発に飛ばされてしまいます。
結果、地方の閑職で一生を埋めてしまうのです。
そんな状況であと一歩!までたどり着いたのが円山事業部長です。 役職は゛役員見習い" 先程の役員さんの特権は一部使えますが、人事権など封印されているのもたくさんあります。
役員見習い…役職名らしく見習い…つまり仮みたいなもので、一二年の内に社長などの評価次第により見習いが取れます。
まず大丈夫だ…と言うのが社内の噂ですが、社長のお眼鏡に叶わなかった場合、役員見習いは一転地方の研究所みたいなところに異動、飼い殺しになります。 もちろん上記みたいな待遇はなくなります。給料だってがた落ちです。
そんな天国の入口から地獄に堕ちた人もいることを私は知っているのですが、
それはそれ! 開き直りで楽しく余生を過ごしている方がいらっしゃっるのも事実です(笑)
きっと般若心経か聖書を読み悟りを拓いたのかも知れません…

円山事業部長はそんな訳で手放しで喜ぶ状況ではなく、あくまでも見習い…を自覚しなくてはいけないのですが、秀才とはへそまがりが多いみたいです(笑)
推薦人の鬼塚専務や高辻役員のご意向に反した態度に「あいつは何を考えているんだ!」鬼塚専務はご不審を感じていらっしゃいました。
真意を探れ!と内偵を命じられたのは懐刀の若宮本部長でした。
ヨイショ一本でここまで辿り着いたこの人も「いずれ俺も役員に!」と思っているでしょうね♪
その若宮本部長は京都に来ましたが出迎えた亀田部長と途中ではぐれてしまいました。
円山事業部長は若宮本部長がどんな様子か祇園まで来てみました…腹心の亀田部長と合流しましたが、果して若宮本部長の行方がわかるのでしょうか?
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さあ大変、異動だ…(31)

2012年02月27日 09時15分37秒 | 日記
祇園の雑踏の中を亀田部長は走り出します。 「本部長~」「わかりました~」
道行く人は何事か、と振り返りますが、亀田部長はそれどころではありません(笑) 円山事業部長が言っていた刺客の意味がわかったのです。
「そうか…そうだったのか!」
人混みは亀田部長の勢いに左右に割れています。
「お~本部長♪」
白いコート姿が見えてきました。
やや猫背ながら早足で進む後ろ姿は正に円山事業部長です。
亀田部長の声が聞こえたのでしょうか、チラッと振り向きます。
「わかりましたよ♪」
追い付いてみて円山事業部長の顔は落ち着いてしかも静かに微笑んでいました。(マスクしていて分かるの?)
「わかった!?」うんうんうなずき立ち止まります。
はぁはぁ…
「ああ…あいつなら、さっきまで一緒だったのですよ!」
亀田部長はキャバクラの一件を話しました。「そうか…」
黙って訊いていた円山事業部長はうなずくと「僕も行きたかったなぁ~」とウインクしながら笑います。
「からかわないで下さいよ…」
必死になっていた亀田部長はガックリときましたが、気を取り直して「それより」
見失った事を話すと…「う~ん…評判の良くないキャバクラってどこにあるか知ってるの?」
「ええ、結構有名ですから…場所くらいはわかりますよ」
「そうか…じゃあそこへ行こうか!」
「へ…?」
「はははっ♪たぶんそこに行っているかもね」
ニタリと笑う円山事業部長…
自信あり気にほくそんでいます。
「でもあそこはボッタクリみたいですよ」
頬を脹らませるのは亀田部長のクセです。
はははっ♪「もしそうやったらあいつは自分の部下に嵌められんや!!」
成る程♪あの性格なら騙されたって無理ないなぁ… 亀田部長には嫌味な若宮本部長の顔が浮かびます。
「うんうん… 」
「どうしたの?」
「いえ(苦笑)行きますか?」
「よし、案内してもらおうか!」

かくしてお二人はボッタクリと評判のキャバクラへと向かいました…
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さあ大変、異動だ…(30)

2012年02月24日 10時14分59秒 | 日記
祇園の街中で亀田部長は女の子とぶつかってしまいました…(わざとじゃあないです…)
慌てていたとはいえ、ゴツンと手応えがありましたから、女の子はさぞ痛かったはずですが、 その女の子が顔を上げてみて亀田部長は驚きました。
「真純ちゃん♪」
「あら、亀ちゃん♪」女の子はさっき追い出されたキャバクラ「アクア」の女の子でした。
「どうしたの?」
どうしたの…と言われても…「そっちこそ、どうしたのよ!」
通りすがりの酔客が珍しそうに覗きながら追い抜いていきますが、真純ちゃんは気にしないで、
「私今夜は早番なのよ♪」
「はやばん…?」
キャバクラ「アクア」はオールナイトですが、まさか早番なんかあるとは思いもしなかったようで、亀田部長がそうなのか…とボンヤリしていると、
「ねぇ、亀ちゃんさっきの変な奴はもういないの!?」
大きな瞳をクリクリと回して訊いてきます。
「あぁさっきはゴメンよ、あいつとはぐれてしまって…」
そう答えて亀田部長ははっ!!としました。
「そうか…!!」
「…?」
「わかったぞ!」
そう叫ぶと亀田部長は人混みの中を歩いている円山事業部長を追いかけました。
「亀ちゃん♪」呼び止める真純ちゃんを見向きもせずに…(もったいないなはしですね♪)
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さあ大変、異動だ…(29)

2012年02月23日 08時36分41秒 | 日記
刺客とは…時代劇ファンの円山事業部長らしい些(いささ)かオーバーな表現ですが、目から温和な笑みは消えていました。
「刺客とは…?」
亀田部長はじっと見つめる円山事業部長のオーラを感じていました。
「東京から来ているよ…」
「東京から?」
うん…大きくうなずいて円山事業部長は視線を祇園の方に向けました。
つられて亀田部長も同じように見ますが、観光客や酔客がうろうろしているだけで、果たして円山事業部長のおっしゃる刺客などどこにいるんだろう!?
ぼんやり眺めているだけでした。
円山事業部長はそんな亀田部長を見て笑いだしました。
「事業部長のおっしゃる刺客なんてどこにいるんですか?」
「ふふふっ♪」含み笑いをするときは機嫌の良いときですが…
「刺客はもうこの人混みの中に混じっているさ…」
「この中に!?」
「ああ…」
そう言うと円山事業部長は人混みの中に入っていきます~

「じ、ちょっと…」
慌てながら亀田部長が追いかけました。
「待って下さいよ」
円山事業部長は後ろを気にせずにグングン進んでいきます。
まるで刺客を見つけたように脇目もふらずに人混みを掻き分けていきました。
「ち、ちょっと…」
亀田部長ははぐれないようについていくのに必死です。
「ついて来いや!!」
振り向きもせずに歩き続ける円山事業部長の姿は何かにとりつかれているように見えます。
…一体何を見つけたのだろうか?
人の流れと逆行していて肩は当たるは足は踏まれるわ…散々でした(亀田談)

「おっと…」ドスン!!亀田部長は若い女の子にぶつかってしまいました。
「大丈夫!?」
女の子はしゃがみこんでいました。
栗色の長い髪が肩までありました。
「ゴメン…大丈夫かい…」
円山事業部長の後ろ姿を目で追いながら亀田部長は女の子に声をかけました。
「はい、こっちこそ~ごめんなさい」
顔を上げた女の子を見て亀田部長は驚きました!!
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