寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

本部長の独り言〓

2011年02月28日 08時47分29秒 | 日記
混み合った京都駅駅から佐川本部長は颯爽(さっそう)とあらわれました。
こう書きますと如何にもカッコいい登場ですね(笑)
事実、青年実業家然とした態度は次期役員候補の自信の表れかも知れません。
私は下衆の勘ぐりから赤井さんの態度を注目していました。しかし私の勘ぐりは脆くも崩れました。
赤井さんはごく普通に上司と部下でした。
『お疲れ様でした』赤井さんのあいさつに『おう!ごくろうさん』たったこれだけでしたね(笑)
『う~ん』うなるまでもなく当たり前のあいさつ…
私の見込み違いでしたかね(笑)
…ところで今日の本部長塾は地方の工場です。
高速道路を飛ばして一時間の行程でした。
私は車中での佐川本部長の話を楽しみにしていました。それは今日みたいな若い部下と同乗している時は特に面白いのですよ。
☆面白いと言いましてもばか笑いじゃあありませんよ(笑)馬鹿話は長原ちゃんだけで充分ですね(笑)☆
車はゴミゴミした市内を抜けると名神高速道路に入りました。
私は下道よりも高速道路の方が走りやすいタイプです。信号はないし歩行者やバイクもありません。真直ぐ(緩いカーブ在り)の道をひたすら進めばよいのです。
この日も高速道路は空いていました。私は制限速度から10%アップくらいで走ります。
☆名神高速の場合制限速度は二種類あります。80キロと100キロです。因みに東名はほとんど100キロですね☆
ですから90キロでゆっくりゆっくりと走ります。 車中では佐川本部長の独演会となりました(笑)
『高村さん昨日さ、鬼塚専務を送らなかった』
☆佐川本部長はご出身が三重ですが大学から東京ですっかり標準語が板に付いています(笑)
昨日… 確かに昨日私は鬼塚専務を新幹線まで送りましたが…
『昨日ね俺名古屋にいたんだよ…』
『はぁ…』だからどうだっての…
『専務が俺に一杯やるから名古屋駅まで来いよ…で言うんだよな…』
名古屋・一杯・来い…?
『だから専務は東京にお帰りになるんだから私が東京まで行きます、で東京まで行って飲んだのよ』
『はぁ~』
いくら鈍い私でも 分かりましたよ(笑)
要するに昨日の夕方専務は東京まで帰る積もりが途中名古屋辺りから佐川本部長に携帯をしたんでしょうね。
一杯飲もう~ それで名古屋にいた佐川本部長はわざわざ途中下車して飲まれてもまた最終の新幹線で帰る専務を気遣って本来なら京都に帰る予定を変えて東京まで追いかけて行って一杯やったのでした。
だから今日京都まで戻ってきたのですね。
普通なら名古屋で仕事を終わって京都まで帰り家で寝る…邪魔臭いですねぇ(笑)非効率ですね(笑)これを平然と話す佐川本部長は恐るべき男です(笑) 考えれば時間や交通費、宿泊費など完全に浪費ですが…(笑)
たとえば鬼塚専務が一杯飲むから…と私にお声が掛かったとして東京まで行けるでしょうか(笑)
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本部長の独り言〓

2011年02月25日 08時44分38秒 | 日記
佐川本部長は酔っていました。
本部長塾を終えて、まさに一丁上がり!の雰囲気ですね(笑)。
この塾は課長が対象になっていますが、一人営業が混ざっていました。
それも紅一点です。赤井さん。 どんな人?…そうですねぇ…年頃の細面の美人ですよ。
去年の佐川本部長の塾に参加していましたが、その時はあまり気になりませんでした。
それから今回の塾です。
『あれっ!』私は続けて本部長塾に参加しているのを見て意外な気がしました。
本部長塾イコール課長ですからなぜ一兵卒がでているのでしょう?
ひょっとして…
私は下衆(げす)な推測をしてしまいました(笑)
ところが営業所から赤井さんを乗せて(クラウンにですよ…)京都駅まで佐川本部長を迎えに行った時です。
佐川本部長は東京からこられました。
こんな時の礼儀と言いますか作法ですが、目下の者…部下は必ず車から降りてお出迎えをします。
いつでしたか名古屋駅で鬼塚専務を待っていた時でした。
運転士の私はもちろん車の外で待っていました。すると 同乗されていた高辻役員も同じように車外に出て待っていらっしゃいました。
当時まだ経験が浅かった私はその姿に驚いたものでした(笑)

…で話を戻します佐川本部長がもうすぐ出てこられる時間です。
私は外で佐川本部長を待ちました。 新幹線口はいつものように混雑しています。車を探すのが大変なときもありますが原則としていくら混んでいても私は車からは離れる事はできません。戻ってきて車が無かったらシャレにもなりませんから(笑)こんな場合はお付きの者が改札口までお迎えに行くのがこれまたしきたりでした。ここでは赤井さんがその役目です。赤井さんは途中から気がついたみたいです。新幹線から降りて来るお客であたりはいっぱいになり誰が誰だか分からないくらいです。しかし私は焦りません。佐川本部長がこちらを探して下さいますから…その時です。『佐川本部長の携帯は何番かしら』
赤井さんは混雑振りに慌てた様子です。探すより携帯で連絡を取った方がベストと思ったのでしょうね。
私は驚きましたよ。だって佐川本部長の携帯知らないとは…
『まさか』私は変な勘ぐりがありましたから、疑いましたね(笑) しかし赤井さんの真顔からしてブラフ(知らない振り)とは思えませんでした。
なるほど考えて見ると一社員が本部長の携帯を知るはずがありません。
本部長が直接指示を出すのは部長です、また連絡網としてはせいぜい課長まででしょうね。
だから人込みに慌てた赤井さんが連絡をとろうとしたが携帯番号を知らなかったのは当たり前の事でした。
果たし佐川本部長は雑踏の中を悠然と現れました。
これにはカラクリがありまして、(そんな大袈裟な…)
予め待ち合わせの場所が決められているからでした。
京都駅駅ならこの辺り新大阪駅はどこそこ…伊丹空港、関空といった具合です。
これはお迎えがいない場合のためで、社用車を利用する本部長以上なら皆さん心得ていらっしゃいます。
『やあ』元気に手を上げて近付いてこられた佐川本部長をみてやれやれでしょうか。
私はお出迎えをしながら赤井さんの様子を観察していました。。。
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本部長の独り言

2011年02月24日 09時28分05秒 | 日記
やっと暖かくなりましたね。厳しい寒さもようやく治まりました(笑)…そして春です。しかし手放しでは喜んでいられません。花粉情報によりますと今年は一段と早くからスギ花粉が飛び散るそうですよ。
一難さって又一難…中々うまくいかないですね。
先週は佐川本部長をお乗せしました。この方は弱冠52才!…う~ん…弱冠と呼ぶべきでしょうか(笑)
兎に角次期役員候補の有力者であります(笑)
性格はさっぱり爽やか…鋭い洞察力と歯に衣を着せない辛辣な発言も多々あります。しかし自他共に認める役員候補者であることは間違いありませんよ。
片道一時間往復二時間の短い時間ではありましたが佐川節を十分堪能させていただきました(笑)
特に帰り道でした。アルコールも入って佐川節は一段と冴え渡っていましたね。これは本部長塾の時でした 本部長塾と言いますが、他には役員塾もあります。主に課長クラスを対象に経営学や運営について大局的に話すのですね。課長は現場に一番近い管理職ですがつい日々の仕事に追われがちで経営者としての大局的な見方をおざなりにしてしまいます。 それを是正するのが第一点、もう一つは役員や本部長はどのようにして課長から現在の地位に上がったか、であります。
遥か彼方に見えている本部長や役員も実はこんなに近い存在だった、と自覚することで今の課長に『俺にもできるかも!』発奮を促すのが目的です。。
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密室にて…(完)

2011年02月23日 09時03分09秒 | 日記
売り上げは恐らく半分以下になる部署に高城課長は抜てき?されました。それも高辻役員の思い付きみたいなものです(笑)
『専務…』高辻役員は鬼塚専務を見やって声を掛けましたが、中々よい返答が思い浮かびません。
どうい言おうかなぁ…思案に暮れていますと、
分かったよ…そんな風に鬼塚専務は手を振りました。
『要するに誰だっていいんだよな!』そう!そうなのです(笑)
高辻役員はそう言いたかったのでした。
ただしこの話はお二人だけの内緒話です。
まさか黒田社長にはそうは言えません。もちろん高城課長もです(笑)
新工場が立ち上がって半年…減価償却さえままならない状態で捨て鉢な人事異動を行えば黒田社長の不信を買うのは見えていました。
好調な時には事業部の人事異動は役員さんの好き勝手にできますが、今はそうはいきません。新工場の件があるからです。
新工場は閉鎖こそ免れましたが先行きは不透明であります。
黒田社長から厳しくチェックが入るでしょう。
『…で社長にはどう説明をするの』 捨て石になる高城課長にお二人は全く気にもしていません。『人は使い捨て! そうじゃあないと役員さんなんか勤まりませんよ(笑)』
いつか鬼塚専務がうそぶいていらっしいましたよ…
『黒田社長ですがこの際部署を二つ合わせましょう』 『合わせる?』
『はい!どうせ夏ごろには悲惨な数字しか出ないでしょうから思い切って…』
『そうすると…』 『はい!高城は…』
『高城より社長だよ。』
『社長には私が説明しますから…』 『そうだなぁその時の一番数字が上がっている部署と合併させるか!』
『はい!たぶん野崎あたりがいいでしょう』
野崎部長の部署は来期は好調を予想されていました(笑)
…こうして身勝手な人事異動は幕を閉じましたが、果たして高城課長いや新部長はどんな新年度を迎えるのでしょうか。
夏ごろ…つまり四月から八月までわずか五か月の部長さんで終わるのでしょうか。
それはいづれまた時期がきたらご報告をしたいと思います。
がんばれ!高城課長!
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密室にて…〓

2011年02月22日 09時32分22秒 | 日記
偶然高辻役員の目に止まった高城課長~部長に昇進しますがそれは幸運なのか不幸なのか…
一方最悪な業績が予想される部門の亀田部長は異動になります。
鬼塚専務、高辻役員派の優等生の亀田部長はそれにより難を逃れる事ができました。唯々(ただただ)我が派可愛さの措置です。
『高城で大丈夫かな』なぜ高城課長にしたのか鬼塚専務は根拠をしりたがっていました。 『そうですね…』 まさか名簿から偶然目に止まったから、とも言えず高辻役員はタバコをくゆらせながら小考ののちにこうおっしゃいました。 『あいつ(高城)には根性がないからですよ…』
『…?』それってどういう事(笑)
鬼塚専務が小首をかしげるのも無理はありません。
順調にいっている部署ならまだしも得意先の撤退で大幅に売り上げが下がる部署です。高辻役員の顔を改めて見ました。
『ええ…わたしに考えがあります』 今までもこんな窮地に立ったおりに高辻役員は妙案を出してきました。
それは鬼塚専務は一番知っていましたが、今回は人事異動に関して黒田副社長は大変関心をもっていらっしゃいます。
『俺はいいけど黒田社長は納得するだろうか…』
鬼塚専務や高辻役員の首にも関わっているからです。『高城よりもっといい奴いるんじゃあない!』
確かに優秀な人材はいっぱいおります。
しかし現実が厳しすぎました。
いくら辞令でもこの部署へは皆尻込みをするのは目に見えていました。将来を有望な奴ほど火中の栗を拾うのを嫌います。
…誰がやってもうまくいかないなら誰でもいいや(笑) 投げやりと揶揄されても仕方ない人事異動です……
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