おはようございます。
寒さも一段落したようです。ですが この寒波は いわゆる 冬将軍の
あいさつ代わり ですね。
◎ここからドラマに入ります^^
👹冬将軍⇒主人公。
世間は暖冬 といって のほほんと暮らしてるみたいだけど
気象庁が何と言おうとわしは、頑張りまっせ(笑)そうしないと南極のペンギン君に申し訳ない、
ホッキョククマどんにも合わす顔がアリマヘン^^
ホンマはわしかて涼しいくらいがエエんや、寒くしようと思うと冷たい空気を集めないとアカンし、
風だって そよ風 てわけにはいかんからな。その点 春ヤンはエエよな。
ほんわかした空気をフォワ〜と流すだけでエエからな。たまに雨を降らすくらいやから
わしみたいにオイチラ オイチラと水を汲んで雲まで上げんでエエよな。
その点 わしなんか 雲まで上げた水を 冷やさなアカンさかい そりゃぁ大変なのよ。
風は吹かさなアカン、みぞれは降らさなイカン、みぞれが終わったら 雪に変えなアカンし
それに気を取られていたら吹いている風が弱くなったとクレームの対象になるし、
今年こそはバイト入れなアカンかな。
そやけど前もバイト希望で来たニイチャン この雲の上の職場を一瞥して
「ああ、用事思い出した」言うて速攻帰りくさった。急ぐなら交通費を訊かなんだらエエのに、
それだけはキッチリ持って帰りくさった。 フゥ‥環境が悪いんかなぁ‥
そう言うと ムスメに手伝わそうとしたら「私、高所恐怖症なんよゴメンな」とぬかしくさった。
この仕事があったからお前も学校行けたんやぞ、と怒ったら、「オトウチャンそんな事言うてたら
パワハラで役所にチクるで」と言いくさる(苦笑)
全くもって 誰のお陰で大きくなれたんじゃ、イライラ‥
👩詐欺子︰アラッ💡 そこにいらっしゃるの 冬将軍さん?
👹冬将軍︰ ん?アンタ誰だったかな?
👩詐欺子︰私よ私、冬将軍さんって、ほんとカッコいいわね(こぼれる笑顔)
👹冬将軍︰ んん‥わしのこと知ってるんか
👩詐欺子︰知ってるも何も ホント有名な人、ハンサムやし、雪や風を自在に操れるなんて
凄く魅力的やわ。。。
👹冬将軍︰ そんなに褒めてくれたら恥ずかしいがね。
👩詐欺子︰褒めるも何もホントの事やから‥ところで今は何をしてはるの?
👹冬将軍︰ この時期やろ、雪を降らそうと思って用意してるんやがね。
👩詐欺子︰雪?ヘェ~大きなバケツに水を汲んで雲まで運ぶんや,
👹冬将軍︰ そうそう、それをこっちにある大きいうちわであおいだら氷になるんやで。
👩詐欺子︰へぇ~空から降ってくる雪って冬将軍さんが作ってるの、
👹冬将軍︰ そうや、これがわしの仕事やから これをやらんとおまんまの食い上げャ(笑)
👩詐欺子︰随分と稼いでいやはるでしょう。
👹冬将軍︰ いやいや アカン。昔は何人もいて 仰山雪降らして荒稼ぎ出来たけど今は暖冬やし
円安、材料高やから ちっとも儲からん、みんなここを退職して夏場に回ったり、あぶれたのは
秋の方に再就職したな。
👩詐欺子︰そうでしたか‥でも昔の稼いだお金があるんでしょ
👹冬将軍︰ そら、貯めたお金があるから それで何とかやってられるんや。
👩詐欺子︰でも、利息もあまり付かないし使えば減ってしまうでしょう。
👹冬将軍︰ そうなんや、今更他の季節の仕事も出来へんし、困ってるんや。。
👩詐欺子︰あの‥もしよかったら秘密の投資があるんですよ。
👹冬将軍︰ ヒ・ミ・ツ‥‥大丈夫かいな?
👩詐欺子︰これは絶対に儲かる話やから誰にも言うたらあきませんよ、
👹冬将軍︰ うん、言わへん、言わへん、
👩詐欺子︰こんな儲け話は他に無いからおくさんにも言うたらアカンですけど、約束できる?
👹冬将軍︰ するする、嫁ハンも、アンタの稼ぎではやっていけへんから 言うてバイト
しとるんや、何とかアイツの鼻をあかしたらなアカン。
👩詐欺子︰そうそう その意気や!
👹冬将軍: けど、ホンマに儲かるんかいな?
👩詐欺子:ハイ、儲かりますよ。一度試しにやってみます。
👹冬将軍: そやな、ちょっとでもええんか。
👩詐欺子: ええ、お試しでやってみたら これの良さが分かりますよ(こぼれる笑顔)
👹冬将軍: ホンじゃ、とりあえず千円で、
👩詐欺子: ええ、千円でもいいけど、もうちょっとやらんと儲かったって知れてますよ。
👹冬将軍: そうか…そしたら十万円!
👩詐欺子: はいはい、ほしたら十万円預かりますね。
・ ・ ・
👩詐欺子: こんにちわ!冬将軍さん。
👹冬将軍: ん、誰や?
👩詐欺子: 私、幸福のキューピットです。
👹冬将軍: おお、あんたか、そや、この前に預けた金どうなった。
👩詐欺子: ええ、あの十万円を投資に回しましたら、ハイ、ちゃんと殖えましたよ。
👹冬将軍: ほぅ:どれくらい増えたのかね。
👩詐欺子: はい、千円も配当が付きましたよ。
👹冬将軍: 千円。たった千円かね。
👩詐欺子: 何を言うてはりますの、十万円を銀行に置いていたかて一円も付かへんですよ。
それが千円って他にないですよ。
👹冬将軍: うぅぅ。。。
👩詐欺子: ね、冬将軍さん、十万円くらいやから 儲かった実感がないんですよ。
👹冬将軍: そうなんや。。。
👩詐欺子: ハイ、これを利殖と云うんですけど、もっと大きな金額を投資すると
利殖率も上がるので もっと儲かりますよ。
👹冬将軍: ほんまか?
👩詐欺子:ええ、試しにもう少し増やしてみて下さいな。
👹冬将軍: うん、じゃ五十万円にしてみようかな
(もし、騙されてもこれくらいなら捨てたつもりでええわ、惜しいけどな…)
👩詐欺子: はいはい、分かりました。他のみなさんも最初は慎重ですよ^^
👹冬将軍: そうか、これでもし儲からなかったら、あんた責任取ってくれるやろね。
👩詐欺子: はいはい、もちろんですよ。絶対損なんかしませんよ^^
愉しみに待っててくださいね。
・ ・ ・
👹冬将軍: う~ん、あれから一か月経ったけど来ないなぁ…ひょっとして騙されたん違うやろか。
👩詐欺子: こんにちわ!冬将軍さん、儲かりましたよ!
👹冬将軍: おー待ってたぞ。
👩詐欺子: はい、お待たせいたしました。この前の五十万円に利殖が三万円も付きましたよ。
👹冬将軍: ほー三万円も付いたんか。
👩詐欺子: ええ、この利殖制度は金額が多いほど利率が上がるんですよ。
👹冬将軍: ほぅ…だから三万円も付いたんか。
👩詐欺子: はい、こんないい話は他には無くて これがあまり広がると運用がしにくくなるので
だから、内密にしているんですよ。
👹冬将軍: そうか、そうなんだ。。。
👩詐欺子: 冬将軍さんは特別ですから…ところで今回の試運転で利殖制度をご理解頂けましたか^^
👹冬将軍: ああ、分かった。
👩詐欺子: それはよかった。ところで次回の利殖運用は、投資の最低金額があるんですが
どうされます(ニコニコ笑顔)
👹冬将軍: え、最低金額って、五十万円じゃぁアカンの?
👩詐欺子: はい、世界機密中央機構で定められている投資金額が増えました。
👹冬将軍: どれくらいになったの?
👩詐欺子: はい、10万ドルになったんですよ。
👹冬将軍: え、ドルなんか?
👩詐欺子: はい、この機構は世界的な組織ですから投資はすべてがドルなんですよ。
👹冬将軍: じゃぁ、今まではどうしていたの。
👩詐欺子: はい、円はそのまま投資できるんですが、その最低金額を決めないと
少しの金額を扱うのは面倒なんですって。
👹冬将軍: そうだったんだ。
👩詐欺子: それで冬将軍さん、この先はどうされますか。
👹冬将軍: う……(どないしょう、結構儲かるみたいやけど今度は大きいからなぁ)
👩詐欺子: ねぇ、こんないい話はもうありませんよね。
だって今回から10万ドルからですから、手っ取り早く稼げますよね。
👹冬将軍: じじ 十万ドルって日本円でいくらなんだ、
👩詐欺子: はい、今日の為替ですと、およそ一千五百万円ですね。
👹冬将軍: 一千五百万!
👩詐欺子: (じぃ~と冬将軍の顔色をうかがいながら)
キリのいいところで二千万円で行きましょうよ。
👹冬将軍: え、二千万円。
👩詐欺子: そうですよ。ちまちま投資していても時間ばっかり掛かるし
そのうちに世界機構も中東に行ってしまいますよ。
👹冬将軍: ちゅうとう?あの中東かね。
👩詐欺子: ええ、なにせ世界的な組織だからいつまでも日本にいないらしいですよ。
👹冬将軍: それやったら投資した後はどうなるんだ。
👩詐欺子: それは、大丈夫よ。ちゃんと証書もあるし払い出しもオッケですよ。
ただ、日本では、積極的に勧誘しないみたいですよ。
👹冬将軍: ふ~ん。なんだか勝手な奴らだな。
👩詐欺子: そうですね、ですがちゃんと配当が出たらそれでいいじゃないですか。
👹冬将軍: そうだな。こんなエエ配当が出るとこってないからな。
👩詐欺子: そうですよ。私も今回は思いっ切りいきますよ^^
👹冬将軍:・・・
👩詐欺子: どうですか、冬将軍さんも、ふたつ、いきましょうよ!
👹冬将軍: ふたつ…
👩詐欺子: ハイ、二千万円ですよ、これだけ投資しますと配当は三百万円は下りませんね。
👹冬将軍: さんびゃくまん… う~これだけもらえたら 雪降らすのもちっとは手抜きしてもいいかな^^
何せ重労働やから結構身体にガタ来てるんだ。これだけあれば楽できるし嫁もそないに気張らんでええやろ^^
👹冬将軍: よっしや、わかった、
👩詐欺子: はい、一緒に儲けましょう!(舌ペロ)
👹冬将軍: そしたら二千万円 振り込むわ^^
👩詐欺子: ハイ、お願いします。あ、そうそう早いうちがいいですよ。
配当が増えますからね。
👹冬将軍: 今から銀行行ってくるわ!
・ ・ ・
◎◎◎こんな甘い話はアリマヘン。絶対儲かる なんて話はおかしいと思って下さい。
【注意】これはフィクションです。