寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

つぶらな瞳よ…25 (完結編)

2011年07月29日 09時16分12秒 | 日記
私は今車を走らせています。
祇園白川からお客様がお泊まりになっているホテルまでです。
京都は一見都会のように見受けられますが、以外と田舎であります。 午後11時を回ったこの時間、すでにほとんどの道は空いていました。
メインの五条通りですらこの様です(笑)
お客様を乗せて車はスイスイと走りました。何か話さないかな…私は微かな希望を抱いていましたが、車中は無言です(苦笑)
私たち運転手は沈黙の人でなければなりません。 タクシーに乗った時にやたら話しかけてくる運転手がいますね(笑) あれでは私たち役員専属の運転士は勤まりません。
私たちには黒子としてあくまでも蔭の立場でいなければなりません。もちろん車中で見聞きした事柄は守秘義務によって他言無用になっています。
早い話が口が堅くなけりゃあだめなのです。 うっかり車中の内輪話を口外したのが発覚したら即解雇です。 わかるものですよ…後ろの席からです!
運転士が聞き耳立てているのがです。
実は 私も経験があります。顔見知りの人の名前が出てきて、しかも人事異動にまつわる話だとつい、耳が立ちますねぇ(笑)
それはわかるみたいで、さあこれから具体的な中身だと思っていると急に話が変わりました…
おかしいなぁ…
と思ったのですが、はっ!!としました。
役員さんは気がついたのでしょう。
何気なく話を逸らされていらっしゃいました。
又それに気がついた私は冷や汗がドッと出たものです(笑)

それからは私は前方にいや運転に集中することに努めるようにしています。

さて、お客様は相変わらず無言です。
今の話と矛盾するかも知れませんが、役員さんが話しかける場合は当然ながら別ですね!
愛想よく、手短に、お答えするのです。
これも教本にありますが、 宗教、政党、特定の野球チームなど議論に巻き込まれる話題は避けなければなりません。又 猥談や賭け事の話しもご法度です。
ところで私は河田部長がどうして倒れたのか、聞きたくてウズウズしていました。
会社の身内の話よりも客観的な立場の人の方がわかりやすいと思ったからです。
「お騒がせしました…」
私は禁を破って声をかけてみました…
「いやぁ~びっくりしましたよ」
お客様は以外と気軽に返答されました。
「すみませんでした」なんで私はが謝るんだろう(苦笑)「いや!いいんですが、あんなになるとはね…」
内容はよくわからないがお客様のご機嫌は悪くありませんでした。 「なにがあったのです?」
私は単刀直入に聞きました。
「ああ…そうか」
お客様は私が現場にいなかったのを思い出して 話し始めて下さいました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

つぶらな瞳よ…24(完結編)

2011年07月28日 11時26分18秒 | 日記
私は待機に入っています。この時間は(8時過ぎ)は一度眠気が襲ってくる魔の時間帯でもあります。
誤解のないよう言いますけど、私たちは仮眠も大切な仕事の内です。 つまり睡眠不足で安全運転を損なうよりも寝不足を解消しておくのが大切なのです。 私はラジオのボリュームを落として目を閉じました。
確かにこの路地は人通りから外れていますから静かなものです♪
昨日の明け方まで張り込みをしていたせいで、私は直ぐに眠りに落ちました。

どれくらい経ったでしょうか(眠)
携帯の着信で目が覚めました。
「はい、高村です」
多分お迎えのコールでしょうね…
本来なら時間前に会食会場(料亭)で待機するのが本当でしょうが、 河田部長に前もって連絡を入れてもらうよう頼んでいたのでした。 こうしておけばギリギリまで休めるからですが、
意に反して携帯の向こうから聞こえた声は違いました…
「大変よ!!」
その声は私の耳を打ち破るくらいでした。 「はぁ…」何事かわかりませんが女の声ががなりたてています。
しかし寝起きの頭で全く理解不能でした。
「もしもし高村さんでしょ!」
「はぁ…」携帯の女はがなりたてるだけで名前を明かしません。 考えてくださいよ…寝ぼけ頭でいきなり言われたって理解できる筈ありませんよ(苦笑)
業を煮やしたのか、電話の主は「もしもし」をやたら繰り返しています…
私は携帯を耳から外しペットボトルのお茶を一口飲みようやく落ち着きました。
う~ん事態の急を告げているのが少し分かりました。
「もしも~し」
私は取り敢えず返答を返しました。
「私よ私!!」
誰なんだよ~ 私だけじゃあわからんよ!?
あんた振り込め詐欺か(笑)!!
言いたいところをぐっと押さえてできるだけ冷静に答えました。
「私よ、沢田です」
「あ~沢田さんですか」そう言えばこの声は沢田さんでしたね(苦笑)
まさか寝ていたとも言えません(笑) が沢田と聞いて正気に戻ったことは確かでした。

「どうしたんですか」私は時計を確認しながら携帯を持ち換えました。

「河田さんが倒れたのよ!!」
「河田部長が!」
私は慌てました。
エンジンを掛けると直ぐにドライブに入れて発進です。
「どこですか!」
時計を見ると11時を回っていました。
この時間じゃあ川藤の宴会は終わっています。二次会でしょうね。
私はバンドルを切りながら二次会の会場に向かっていました。
川藤から二次会は歩いても僅かの場所であります。
よく腹ごなしに歩いて行くことがありますから私はてっきりいつもの辰巳神社を目指しました。
「違うのよ!」
「なにが?」
携帯片手にバンドルを切り路地から花見小路通りにでました。
酔客を避けて進みましたが、違うのよ…の一言で一旦停車しました。
闇雲に車を走らせるのは危険ですから…
「もしもし」
私は事態の把握に努めようと携帯を取り直していました。
酔客と観光客がまばらに歩いているのを見ながら沢田さんを想像しました。
「あれ?」お客様の接待中なのになぜ沢田さんから電話があるんだ?
ふと疑問がわきました。
「早く来て下さい」
「どこですか?」
「ここよ、ここ!」
「ここってどこですか?」
そんな押し問答をしてようやく分かりました(苦笑)

祇園白川はいつもどおり静寂さを保った町並みが続いていました。 この街のどこで河田部長はたおれたのでしょうか~
私は沢田さんの誘導でようやくたどり着きました。
格子作りの町屋を進みながら目を配っています。
辰巳神社から通りを
西へ進めていくと人影が動いていました。
車を寄せていくと中の一人がてを上げています。「ここよ~」
手を振っていたのは沢田さんでした。
近づくにつれ人影ははっきりして円山本部長もいらっしゃいました。
「高村さんお客様を先にホテルまで送って下さい」
円山本部長は冷静にしていらっいました。 指示が的確ですね。
「はい、」
私は目で河田部長を探しました…
「お客様をお届けしたら帰ってきて下さい」
耳打ちされてうなずきましたが、河田部長の姿が見えません?
お客様は変わらない様子で円山本部長と談笑していらっしゃいます…
「それじゃ」
「ありがとうございました」
いつも通りのお見送りを尻目に私は車を出しました。
バックミラーに皆が最敬礼している姿を見ながら私はホテルへとバンドルを切りました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

つぶらな瞳よ…23(完結編)

2011年07月27日 11時04分10秒 | 日記
祇園の川藤に着きました。ここは花見小路から少し入った祇園のど真ん中にあります。
たぶん?ど高い事でしょうが(笑)、こんな処で飲み食いさせるには訳があります。
川藤は一流の料亭であります 。値段は 無論料理やサービスも一流です。 こんな一流に招待することは最高のもてなしになります。つまりあなたの会社もあなたも最高…一流だと認めているのです…
何かややこしい話ですが兎に角持ち上げるのが接待と言うことでしょうか(笑)
ところで7時半に入ったお客様は10時過ぎになるでしょうか♪
以前ご紹介した通りこんな会食は二時間半が相場です。
会食はあくまでも侘寂(わびさび)の世界ですから色気は全くありません(笑)…が…
以前興味半分で舞妓さんを呼んだことがありましたっけ♪
舞妓さんは置屋からくるのですが、ワンセット二時間!三味線と太鼓の御姉さん(おばさん)二人で…いくらだと思いますか!?
私は花代(料金)を聞いてびっくりしました(笑)まぁ 値段については後日公開しましょう…因みに内容は舞踊です。舞踊とは三味線や太鼓に合わせて舞いを踊るのですがこの祇園甲部は井上流であります。躍りを見せて あとは二回くらいお酒をしておしまいです(笑)
さてと…
祇園に戻りましょうか♪
私は待機の二時間半をどう過ごすか考えました。 我々運転士の教本によりますと、まず腹ごしらえ!それから二次会までの道順の確認です。途中に障害物はないか、工事などあれば、避けて通る道を探さなければなりません。又 直前に通行不能になった場合の回り道も確認が必要です。 長い距離ならトイレも確認するべきです。 等々面倒臭い確認事項がいっぱいあります。
今回は道順も何も見えている位の距離ですし、あとのホテルだってほんとすぐそこです(笑) 私は取り敢えず腹ごしらえから入ります。
こればっかりは人間が持つ三欲のひとつですし第一腹が減っては戦ができぬ♪と言いますから(笑)
因みに三つの欲、あとの二つはなんでしょか!? (笑)

さて話の続きですが…私の好物は中華料理です(笑)
油を中華鍋に落としてジュージュー焼く音とあの香り…堪りませんなぁ(笑)
料理だってトロリとした水片栗粉の舌触りに甘辛い味…白菜、チンゲン菜、人参、木耳、烏賊…つまり八宝菜ですが(笑) 腕の良いお店で食べたら絶品ですね(笑)
これはお店の宣伝になるのでシークレットにしますが、私は馴染みの某店で食事を済ませました。(満足♪)

戻って祇園です。
上がり予想時間まであと一時間半でした。
この辺りは道が狭いので待機に適した場所がありません。 しかし私は秘密の場所を探しています。
祇園のそばに建仁寺があります。正門から左に沿って道がありますが、その一方通行を進んだ角を曲がったところ、小さな路地があります。ここはかろうじて祇園の中だと思いますが(違ったらごめんなさい)この路地を挟んで反対側になんとラブホが一軒あります。
回りは閑静な住宅街で たぶん路地の向こう側だから祇園の外になるのでしょう。
そのラブホはひっそりと目立たない建物です。
廻りと合わせた京都らしい配慮ですね(笑)だから建物は景観にすっかり馴染んでいました。
それでも青白いネオンが不気味に灯っているのを見ると、やっぱりラブホなんだな…とわかりますがね。
たぶんこんな場所柄なので常連客だけの利用でしょうけど(笑)

兎に角私は平和にぼけ~と待機に入りました。
このあとまさか大変な事件が起こるとは夢にも思いませんでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

つぶらな瞳よ…22(完結編)

2011年07月26日 12時24分54秒 | 日記
その夜は久しぶりに暇な一日でした(本業です)
私は昨夜の残業(高城部長を深夜まで見張っていました…)でくたくたでした。今夜はゆっくり寝ましょう〓~帰り支度をしていました。定時退社…ですね(笑)
因(ちな)みに 私の拘束時間は9時~午後6時です。

「ピピ♪ピピ♪」
携帯が鳴りました。
この時間だと、明日の予定変更でしょうか。
「はい、高村です」
「あ~加藤です」
間延びした総務の加藤課長の声でした。
私は総務課所属です。したがって加藤課長からの連絡は自然でしたがこの時はなぜか嫌な予感がしましたね(苦笑)
「はい…」
「急で申し訳ないのですが…」
そーら来た!!
私の予感は当たりました。 又々残業かよ!(笑)
私の予感はズバリでした。
「これからお得意のお迎え→祇園→ホテルをお願いしたいのですが♪」う~ん接待のフルコースです(笑)
何でもトラブルの火消しらしくて…ホントこの会社トラブルが多いですが…。
今回もそんなトラブルの火消しに躍起になっているようで、昼間現地の工場を視察であとは営業がドガチャガで済ますんでしょうね(笑)
でも全く営業とは名ばかりでていのいい苦情処理係であります。
京都駅まで車を走らせたら、営業の中村課長が待っていました。
「いゃあ…高村さん悪いねぇ」私と変わらない年格好のこの課長さん…人は良いんですが、営業の押しみたいなものに今一つ欠けていらっしゃいます(苦笑)
きれいに禿げた頭に汗を滲(にじ)ませ笑顔で 迎えてくれました。
「これから祇園の川藤です。あと白川あたりで二次会に行きますから11時ごろホテルまで最後お願いします」
ふ~ん まぁいつもと同じパターンですなぁ(笑)
しかしどうして新しい契約でもクレーム処理でも同じ接待コースになるのか私には理解できません。
只酒を飲むのでお客様は文句は言わないでしょうが、同じような料亭やクラブでも気分によって変えた方がより接待の効果があるのではないでしょうか…
**このあたりの細やかさは無骨な工学部じゃあ理解できないでしょうね(笑)**因みにうちの会社は工学部でなければ役員で有らず、みたいな学部派閥があります(笑)

話を戻しましょうか(笑)
中村課長と軽く打ち合わせを済ませて私は待機に入りました。
相手は購買部の部長でこちらの接待担当は円山本部長であります。
事の重大さはこちらの肩書きによりますが、本部長クラスが出張るのはまぁ重要な方ですね。 どちらにしても他日役員クラスで仕切り直しがあるもので、この日本の企業はお互いの肩書きごとにお付き合いがあるのです。
簡単に説明しますと、課長=課長、部長=部長、本部長=本部長、役員=役員 。
つまり同地位同士が商談でも飲み会でも合わせます。
例えお得意先であっても課長にはこちらも課長、せいぜい部長までになります。決して本部長は出ません…
だから、若い時代に課長同士で知り合った者は順調に昇進を重ねると何十年か先にはお互いが役員になり再会 するのもそう珍しい話ではありません。
うちの役員クラスはそんな長い付き合いの上で成り立っている方もいらっしゃいます♪
例えばA役員は主力のお得意先と永年取引があります。
そこの担当役員さんと課長時代からの付き合いで… その方はホント切れ者との評判通りに出世を遂げました。 たぶんその方が昇進するたびにうちのAさんもついて昇進していらっしいました…
部長になれは部長、本部長になると同クラス、そんな具合でした。そして相手方が役員になった時遂にAさんも役員になりました。
この話は内輪では結構有名でして、 圧力があった…とかなかったとか♪
まぁ堅い友情に乾杯♪ですね(笑)

脱線してしまいましたが、私お客様二人と河田部長円山本部長をピックアップして祇園までひと走りです。
皆さんお気づきでしょうか…さすがのクラウンでも所詮はセダン車であります。私の横に円山本部長が乗りますと後ろは三人です。、河田部長は真ん中の席ですが、クラウンは後輪駆動ですから、車軸が真ん中に走っています。
右側と左側はお客様…真ん中のでっぱりを跨いでに河田部長です。この真ん中にの席はほんと座りにくいもので(笑) 半腰スタイルで座らなければならないのですね。
今夜はクレーム処理もありまして、河田部長いつもよりテンションがアップしていました(笑)
「ほんと狭くて申し訳ありません」
「すぐ、すぐ着きますから…ハハハ♪」
後部座席の真ん中でそりゃあ気を使います… が、私にしたら喧しくて仕方ありません(笑)
お客様も接待を受けるとは言いながらもクレーム処理の直後だけに表面上は難しい顔をしていらっしゃいます。 車内は半白け(笑)でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

つぶらな瞳よ…21

2011年07月25日 05時39分43秒 | 日記
営業所に戻った私は
直ぐに階上(うえ)に上がりませんでした。 祇園で出会った若い女性の面影が脳裏から離れなかったからです。
事務所に戻れば あの(失礼)沢田さんに出会ってしまい、せっかくの清(すが)しい彼女の面影が消えてしまいそうで、少しでも余韻に浸りたかったのです。
しかし冷静に考えてみれば彼女はどう見たって二十代だし、こっちは花の五十代(笑) 淡い恋心を抱くには無理っぽいのです。
おまけにこちらが勝手な好意を持っていても彼女からしたら蚊が刺した程も感じていないでしょうしね…
いくら厚かましい私でもそのあたりはわきまえているつもりですが…
しかしそれにしても爽やかな彼女の女らしさ…(嘆)

しばらく車の中で清々しい彼女の余韻に浸っていた私は若い日々に感じた切ない胸の痛みみたいな気持ちを整理して…つまり儚(はかな)い中年の戯(ざれ)事と言い聞かせ割りきりました。

「さあ!」自分に一声かけてエレベーターのボタンを押しました。
六階は出ていく前と変わらずのんびりしたムードでした。
打ち合わせなんかもすでに終わっていました。 広いフロアは閑散と しています。 私はチラッと倉庫に目を向けていました。
まさかとは思いますが、さっきの事がありましたから…(笑)
私が何となく突っ立っていたのでしょうか うしろから声をかけられて我に返ると、 早速沢田さんでした。 (苦笑い)
「お疲れさま…」
自慢の髪なのでしょうか、かき揚げながら私に怪しい視線を向けています。
何か妖術…いや失礼(笑)私の全身を見渡すようにクルリと瞳を回して 一段落「おかみさんいました?」
口元が少し動きました。
「おかみさんかどうかわかりませんが、若い女の人に渡しましたよ」
私は出来るだけ平静を装って答えました。
まさかいい子がいましたよ♪なんて口が裂けても言えません(笑)
「そう…」
沢田さんは短く返事をしながら首を傾げて考えていました。
「ああ」
思い出したように声を上げると、「そうそうあの子かおるって言うのよ」いきなり沢田さんは彼女の名前を口にしました。
「…」
「あの子ね…若く見えているけど32なのよ」
「…」
私は何と答えていいのかわかりません(苦笑) 曖昧にしていると… 「気になってるんじゃあないの」
私の顔を覗き込むようにして沢田さんは言いました。
「な、何がですか」
(しまった! )
私は内心舌打ちをしていました。
あまりに図星で動揺したのが顔に出ていたようで、沢田さんはそこを鋭く突いてきました。
「高村さんならいけるわよ(微笑)」
な、なんと言うことを…私は怒りました。
いやふりをしただけです(コホン)
「何か図星みたいですね…紹介しますよ」
髪をかき揚げる仕種で私を挑発してきます。 …この女は一体何者なんだよ。人の心の中を見透かせるなんて…
私は内心舌を巻きながら「いや、結構ですよ」精一杯突っ張ります。たぶん…引きつった笑いでしょうが…
「そう…あの子は渋目が好みらしいわよ」
「からかわないで下さいよ…」それだけ言うと自分の席に戻りました。まさか…沢田さんはからかっているだけだよ。私は自分に言い聞かせていました。 これ以上沢田さんの側にいたら本気にしてしまいそうで。しかし、けしかけられたお陰で一旦は消し去った彼女を意識していました。
**あ~この年になって迷える子羊になりたくないなぁ♪〓〓〓
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする