寝転がって気ままに想う事

 世の中ってこんなもんです・・
面白可笑しくお喋りをしましょうか ^^

使える奴&使えない奴(三)

2010年06月30日 08時51分37秒 | 日記
梅雨…紫陽花 の色彩が鮮やかなこの頃です。
都会では見掛けなくなりましたが、ここ京都ではまだまだ見ごろの名所がたくさんあります。
京都の北部、大原の三千院にはそんな艶やかな紫陽花が見事に咲き誇っています。皆さん一度ご覧あれ(笑)
ところで社会一般では女性の進出が盛んになりましたね。例えば役所です。男女雇用機会均等法など早口言葉みたいな法律があるそうですが、いち早く取り入れた役所では、高学歴の女史が我が物顔で闊歩していますよ(笑)
それは事務方に限りません。ダンプや大型トレーラー・タクシーなどの男社会の職業にも見られるようになりました。
うちの会社でもご多分に漏れず技術系に女性社員が在籍しています。 製造業主体の会社では技術は本道でありまして、技術→生産管理→営業→管理職 がひとつの出世パターンとなっています。
これが商社系となれば営業→管理職となるでしょう。要するに売ってなんぼ!でしょうけ(笑)…こっちは作ってなんぼ(笑)です。
うちの女性社員の技術系採用は十数年くらいで、まだまだ歴史的には未熟で管理職つまり課長クラスまで到達していないのが現状であります、
ただ有望な人材はいるみたいで、果たして過酷な出世競争を勝ち抜いていけるかはこれからは本人の努力・運次第でしょうね。まぁ私のブログにありました『出世の秘訣』を熟読されることをお勧めします(笑)
この西日本の営業拠点にも営業志望の女性社員がいます。営業志望であってもまずは地方工場の技術職に出されます。
そこで五六年へたをすれば十年近くみっちり製造業とは何かを叩き込まれます。
新卒二十二才から三十前後まで女性としては恋愛・結婚・出産など人生の大きな岐路を迎える時期でもあります。
また地方工場ではもちろん単身アパート住まいです。恐らくアパート住まいは学生時代の延長気分でしょうが、それも束の間です。工場勤務はそれは過酷な勤務だからです。
毎日が実習とレポートの繰り返しです。
実際に現場の技術社員ときたら偏骨揃いであります(失礼)
機械に明るく頭も良く経験もありますが何かの拍子に出世街道から脱落しているのが彼らを偏骨な人間に形成したのでしょうか。彼らは若鮎を眩しい物でも見るようにしながら決して腹をいえ、笑顔を見せたりはしません。訊かれた事に言葉少なに単語を並べるだけでは、何の事やら分からないのも無理は無いでしょうね。
実際ノイローゼ気味に陥る社員も大勢見てきました。 偏骨で職人気質の現地技術社員がぼっと出の新卒しかも女の子に長年培って来た蓄積を教えるはずも無く彼女たちは途方に暮れるのでした。
そんな洗礼を受けながら何年も年月を経て一人前になるのはごく僅かです。
岩川さん…この方はそんな苦労を重ねて現在営業職を受け持っています。
お得意先は中小の会社が主で会社とすれば表向きに格好付けとして置いてある…まぁそんな感じでありました。
『まあ他の邪魔さえしなければいいでしょう(笑)』
いつか根本常務がおっしゃった言葉は正に上層部の本音でしょうね。
それでもそんな偏見を背負い岩川さんは日々奮闘致しました。
そしてある月、正確には四半期です。営業本部西日本での業績が一番となりました。
在籍三十人を有する中でのナンバーワンです…
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使える奴・使えない奴(2)

2010年06月29日 09時04分12秒 | 日記
【能力が全てでは無い】この言葉の裏には根本常務のイズムが凝縮されていました。
根本常務は自分よりはっきりと能力の高い人はそうはいないと考えているのでしょうか(笑) もしそうだとしたら物凄い自信過剰だと思います。 長原部長は根本常務の横でニコニコ座っていました。
そして『私が常務より能力が高かったらどうなったのでしょうか…』
長原部長が好かれる訳はこんな天真爛漫なとこでしょう(笑)……『ハハハ♪』
根本常務は高らかに笑うと『君は何年部長をやっているんだい(笑)』
長原部長はニャと笑いながら『四年です』首をすくめていました。
『なるほど…私に訊いても無駄だよ』
『私はもう登り詰めたからね!』
確かに根本常務まで地位が上がれば例えどんな秀才が来ても競争にならないからです。
その点長原部長は微妙でした。
この会社には部長なんて星の数ほどいますから…
だからキラ星のごとく秀才課長が出て来たらその後塵を拝む可能性はあります。
根本常務はたぶんこの長原部長が可愛いのではないでしょうか。だから敢えて根本流でその警告を教示したのでしょう。
『けど能力のある課長を馘にして会社は損をするんじゃないでしょうか』長原の意見も最もです。
私もついつられて頷いていました(笑)
さあ根本常務はどう答えるのでしょうか(笑)
『会社と言うものは、組織で動くものなんだよ』
『はぁ』長原部長は頼りない相槌をしています。
『特にうちみたいに何万人も社員がいる会社だと余計にそうなるんだね』
『はぁ…』
私は根本常務の言いたい事が分かりました。
長原部長は禅問答みたいな会話に疲れたのでしょうか(笑)だんだんと反応が鈍くなって来ています(笑)
それを見た根本常務は話を変えてきました。
『それより長原君も今年辺りが正念場だなぁ』
横目でチラッと見ておっしゃいました。からかうような素振りでした。
『はい!』
目が覚めたのか元気のよい返事が返ってきました。
これを見て私は思わず笑ってしまいました。
常務も口を押さえてから『高村さんの方が危機意識があるじゃあないの(笑)』
長原部長は親分の根本常務からこんな教示を受けながら昇進してきたのでしょう。返事が素晴らしく良かったので私は気が付きました(笑)
めしの時間だぞ!と飼い主に呼ばれた飼い犬みたいにしっぽを振っていましたから(笑)

…やがてクルマは目的地に到着しました。
『高村さんありがとう』『お疲れ様でした』
型通りの挨拶か済み二人は降りられました。
私はその姿が見えなくなるまで見送っていました。
『どうぞ根本常務の本意を分かってください…』
私は心から祈りました。
しかしまさか長原部長の姿を見納めになるとは…
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使える奴・使えない奴

2010年06月28日 09時23分25秒 | 日記
熱戦でしたね(笑) ついに悲願の予選突破♪あのバイキング野郎をギャフンと言わせたよ。 たかが球蹴りされど球蹴りです(笑) しかし単純な競技はやっぱり理屈じゃあありませんね。相手を捩じ伏せてもボールを奪い取るがむしゃらさが必要なんですね。
近頃の日本の若者に欠けているのではないでしょうか。地位は人を育てる、とよく耳にしますが、地位は奪うものなのか…選ばれし者がすんなりとなるものなのか、疑問に感じる一つであります。それに近い意味で出る杭は打たれる。 があります。目立ち過ぎると周りから叩かれるの意味です。これを自戒するための言葉を古来聖徳太子がおっしゃいました。
『和を以て貴しと為す』
…今日はえらく理屈っぽく始まりました(笑) これも昨日根本常務がご乗車された余韻からでしょう(笑)
根本常務は社内きっての切れ者であります。しかしその風貌は貧・鈍・濁であります。
つまり見た目は大した事無い~ です(笑)
だって誰が見てもまるで田舎のおっさんなのです。
ところが能ある鷹は爪を隠す…まさに根本常務はそれを敢行していらっしゃいました(笑) 人呼んで【笑って人を切る!】
これ、殺人ではありません(笑)誤解のないように説明しますと配置換え…俗に左遷と言います(笑)
あのような穏やかな風貌からそりゃあエグイ人事が発動されます。
このブログによく登場される鬼や暴れん坊と異名を取る鬼塚専務はその暴言や又風貌からしても容赦ない仕置を断行するみたいに思えますが、以外や情にもろくお情け頂戴であります。
そんな対照的なお二人がライバルと呼べるかと言いますと年やキャリアからして鬼塚専務に一日の長があります。
しかし根本常務には別の魅力があります。それを一日ご一緒しましたから根本イズムをたっぷりと満喫できました(笑)
根本常務は…
『人には課長で終わる人、部長まで行く人、本部長まで上がる人、役員まで登る人』
『全て決まっている!』と断言されるのです。
『本当ですか(笑)』側の長原部長が止せば良いのに突っ込むんですね(笑)
『そうだよ。役職はなるべくしてなるものだね』
『じゃあ常務、私なども運命なのでしょうか?』お調子者らしく長原部長は茶化します。 『人事は上司が決めるものだけど、その上司の好き嫌いだけでは決められないよね(笑)』 この言葉に長原部長は大きく頷き…『そんな決め方周りから見たらおかしいですよね』
『そう!だからみんな困っているんだよ』
『困るんですか?』長原部長はよく分からない顔つきでした。
『そう、困ると言うか…』珍しく根本常務が詰まっていました。
『わ、分かりました♪』長原部長はすっ頓狂な声を上げ膝を叩きました。 『どう分かったの』根本常務が訝しげに見ると、『自分の好きにできそうで実は出来ないのでしょう!』『…』
『そうでしょう♪嫌な奴でも仕事が出来たら認めなくっちゃいけないからな…』我が意を得たり…長原部長は得意気に胸を張ります。
根本常務は笑っているだけで『そうだよ』ともおっしゃいません。
私は少し違うのじゃあ…と思いました。どう違うかは上手くいえませんが…
『ねぇそうでしょう♪』長原部長は同意を求めて来ますが、そうでは無い、と顔には書いてありました。
『長原、君はまだ青いよ(笑)』
『どうしてなんですか?』
『いいかい!能力のある人、これが役職につける条件だよね』
『はい!そうです』長原部長は出来の悪い生徒のように愚直に返事しました。
『けど絶対じゃあないんだね…』何か意味深な言い回しが根本常務の特長であります。話を訊かせながら相手の考えていることを引き出させて、自分の考え方と相違点を探り出しています。でもなぜそんな事をするんでしょうか?
『能力が全てでは無い?のですか』 根本常務の口からそんな言葉がでるなんて…
この人能力主義一辺倒じゃあなかったのか?
長原部長は半信半疑でした。
『いいかなぁ仮に能力の高い課長がいたとしょう』『それも長原部長より遥かに高い能力と誰もが認める課長だよ(笑)』
『…』なんと極端な例えでしょうか(笑)
長原部長もどう返事をしたらいいのか…そんな感じで聴いています。
『で、』一度言葉を切ってから
『君はこの部下を上手く使いこなせることが出来るかい?』常務は問い掛けます。
『そりゃあ使わなきゃあ駄目でしょう…』自信無さを空威張りしている感じで長原部長は宣言しましたね。 ハハハ♪根本常務は軽く笑いながら『私には出来ないねぇ♪』思わぬ答えに長原部長も私も驚きました。 こんな切れ者の常務より優れ者なんかいないでしょうけど、根本常務はあっさりと降参したのです。これが鬼塚専務なら『そんな奴俺が使い倒してやるぞ~』と怪気炎をあげるのでしょうが。(笑) 根本常務は違いました。
『それでは常務はどうされるのですか』恐る恐る尋ねると、
『使えない奴はこれだよ』左手で首の辺りにシュと線を入れました。 『へっ!』
目を丸くする長原部長(笑)

恐ろしいものでも見る目付きで根本常務を見上げておりました…(続く)
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熱き戦い!

2010年06月25日 09時15分04秒 | 日記
今日はちょっと一息です(笑)!最近Wカップを観戦していますと、つくづく格闘技だと感じます。たかがボールを器用に操るゲームじゃあないか。そう思っていたのは訂正しなければいけませんね(笑)ボールを持った選手が鼻息も荒く走り込む姿、それを邪魔しようとするデフェンスの選手の迫力を見ているとたかが…とは言えないくらいの迫力です。
身体と身体、魂と魂がぶつかり合う体力勝負ではないでしょうか。アニメの主人公が(タッチとか…)スラリとした華奢なイメージでしたから錯覚していたのですね。あるいはマスコミの華麗なパス回し、芸術的なシュートの表現も眉唾ですね(笑)
強引で力任せなパス!獣みたいななりふり構わないシュート!…これでしょう(笑) 選手をよく見ると足がたくましいのはもちろんですが注目すべきは上半身です。足しか使えないサッカー選手が何故あのように胸板厚く二の腕がぶっといのでしょうか。比較的日本人に似た体型を持った南米系の選手などはまるでミニゴリラですよ。そんな野獣が目を剥いて唾を吐き散らし雄叫びを上げ…
(こんな表現が適切だと私は思います)日本がこれから世界で活躍していくならこの辺りを鍛えないといけないのではないでしょうか!
しかしサッカー選手はよく転びますね(笑)見ていてもわざとらしいのや うっそーと叫んでしまうくらいの 昔流行った『役者やの~』の連発です(笑)
そこで提案いたします(笑)サッカー選手は練習メニューにバレーボールの回転レシーブや相撲のぶつかり稽古そしてオペラの身振りを入れたら如何でしょうか(笑)…
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狐は背後に周る〓

2010年06月24日 08時37分20秒 | 日記
電話の声は女の声でした。しかし経理員にそのことを話すと、『私が取った電話の人は男でしたよ』と首を傾げています。
男と女…
女は冬の天気を訊け、と言うがどうなっているんだろう?
社内規定に照らし合わせるまでも無く誰が内部通報したかよりも不正な事実かどうかを究明することが先決だろう…
部長は頭の中で整理して工場へ来たのでした。そして結果 工場長の自宅を調べても何もなかった。担当部長や××課長もやはりシロでした。その他の社員に訊いても疑惑の噂すら出てきません。
経理部長は同行の経理員と相談の上今回の密告はガセネタと結論づけて帰ったのでした。 ただ最後の日事務所の玄関先で冬の天気を訊いて皆と違う返答をした女子社員がいたことが少し気になりました。
時間の都合で話せなかったが本社に戻って考えて見るとあの密告は現場関係者の告白ではなかったと思えたのです。工場関係の組織は今年刷新されていて工場長以下幹部連中はまだ悪い事が出来るだけの関係が築けていないと見るべきでした。
…じゃあ何のために…経理部長はこの地方工場には全く縁がありませんでした。工場の名簿を見ても知らぬ名前ばかりです。 部下の経理員に訊いてみても同じでした。
内部告発を受理したまでは良かったのですが、いかんせん工場内部の情報に疎く実情が把握できませんでした。
私、つまり比較的近い立場の運転手に探りをいれたがこれもだめ! (意外とボンクラだった(笑)
ここまで考えて工場に着いたのでした。
経理部長は着くとまず一番に総務課長を呼び出しました。
『本橋課長、君はなぜ呼ばれたか分かるかな』
ここはブラフつまりカマをかけたのでした。すると以外にあっさりと
『すみません、私がやりました』と頭を下げたのでした。
そうだったのか… 実は新任の工場長とちょっとした言葉の行き違いから 口論になったそうです。それから事あるごとに本橋課長に辛く当たっていたのでした。
最初は我慢していた本橋課長も遂に堪忍袋が切れて密告(チクった)のでした。ワイロについては証拠はなく単に嫌がらせだったと言います。一通り話をしたあと 『しかしなぜ私だと分かったのでしょう』
本橋課長は涙を浮かべ経理部長に問いました。
『さぁ…』部長は一度言葉を切ってから考えました。 『私は内部告発によって工場の現場関係者を捜した。私は気がつかなかったが後で考えると猟師の後ろに狐が周る話を思い出したんだよ。なにせ私は田舎出身だからね』部長はニヒルな笑いを浮かべながらタバコを咥えました。
『…』本橋課長は何のことか分からないまま経理部長を見ていました。
コンコン!ノックがしました。
『どうぞ』
例の彼女つまり事務員が 『失礼します』と入ってきました。 『お茶をどうぞ』 『ありがとう』
手招きした部長はもう気が付いていたのです。
彼女の顔が生き生きしていることで…
最終電車に間に合うように私は慎重に急いでいました。
部長は朝の饒舌とは変わって真っ暗の外を眺めていました。
多分鬼塚専務にどう報告しようか、と迷っていたのでしょう。
結果として総務の本橋課長のニセの密告とわかりました。 しかしその影には同じ総務の女性事務員がいました。どうやらこの女性事務員は工場長と不倫関係にあるみたいです。本橋課長を追及すれば明白となるでしょう。
事実を鬼塚専務に報告すれば二人の会社人生は間違いなく終わりです。工場ではこの件は完全に伏せてありますからこれは自分の胸三寸でどうにでもなること。会社には被害が無かったとしたら… 狩猟の成果は上がらなかった時猟師は後ろの狐を撃つのだろうか……経理部長は難しい選択肢を選ばなければなりませんでした。(完)
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