看護学校の授業は終わってしまいましたが、倫理学FAQはまだまだ残っています。
そのうちのひとつがこれですが、18歳くらいって本気でこういうことに悩んでいるのですね。
正確にはこういう質問でした。
「占い師の占いは本当に当たるのか? どうして分かるのか?」
前半と後半とそれぞれ分けてお答えしましょう。
Q-1.占い師の占いは本当に当たるのか?
A-1.自分がどういう人間であるのかは特別なテクニックによって当てられるでしょう。
将来については当たったり当たらなかったりしますが、
当たらない場合を自覚することができないので、当たったとしか感じられないでしょう。
相手の心を直接読み取ったり、相手の過去を見透かしたりすることはできない、
ということはみんな自分の経験でわかっていると思います。
ごくまれにそういうことができると主張する人たちがいますが、
そういう人の多くは、後述するような特別のテクニックを用いているだけで、
直接読み取っているわけではありません。
血液型占いや手相占いなどは、相手の内面を直接読み取るわけではなく、
この血液型の人はこういう性格である、とか、
手のシワがこういう形の人は金運がある、等々のルールがすでに作ってあって、
それを相手に当てはめて言うだけですから、当たる場合もあれば当たらない場合もあり、
当たったとしてもそれはたまたまであって、当てたわけではありません。
ただし、占い師の人がこれをやる場合は特別なテクニックと組み合わせてやりますので、
たまたま当たった部分をどんどん活用して相手を理解することができ、
それによってあたかも相手のことを全部お見通しであるかのように見せることが可能です。
そして、相手のことが理解できれば、だいたい相手の将来も予測できますから、
そうやって未来のことも占うことができますが、
それもけっきょくだいたいにすぎませんので、当たる場合もありますが、
多くの場合は当たらないわけです。
当たれば 「おお、当たったあ」 とビックリするのでそのことを覚えているでしょう。
当たらない場合、まだ当たっていないだけかもしれないので、
「なんだ、外れたよ」 と自覚することができないまま時間が経ってしまえば、
占ってもらったことそのものを忘却してしまうことになり、
けっきょく記憶に残るのは占いが当たった場合だけということになるのです。
Q-2.どうして分かるのか?
A-2.コールドリーディングその他の特別のテクニックによってです。
コールドリーディングについては本も出ていますし、
ネットでも情報を見られるので、そちらをご覧下さい。
(ウィキペディア、超常現象の謎解き)
要するに本人から聞き出すというテクニックです。
「超常現象の謎解き」 のなかには、絶対に外れないことを言って当てたと思わせ、
そこから本人に話させるという例が載っていて笑いました。
例えば、「あなたのお父さんは亡くなっていませんね」 と言えば、
「亡くなって、もういない」 という意味にもなれば、
「まだ亡くなっていない」 という意味にもなるのです。
どちらの人も当てられたと思って、自分の父のことを話し始めてしまうわけです。
コールドリーディング自体は別に悪い技術ではなく、
相手のことを理解しなければいけない職業の人には必要なテクニックかもしれません。
看護師にも必要な技術かもしれないので、ぜひ調べてみてください。
自分のことを自分でよくわかっていない人は、
占い師の方にコールドリーディングをしてもらって、
自分を理解してみるのもいいかもしれませんが、
未来については占いに頼ってもあまり意味はなく、
自分で切り開いたほうがいいと思います。
そのうちのひとつがこれですが、18歳くらいって本気でこういうことに悩んでいるのですね。
正確にはこういう質問でした。
「占い師の占いは本当に当たるのか? どうして分かるのか?」
前半と後半とそれぞれ分けてお答えしましょう。
Q-1.占い師の占いは本当に当たるのか?
A-1.自分がどういう人間であるのかは特別なテクニックによって当てられるでしょう。
将来については当たったり当たらなかったりしますが、
当たらない場合を自覚することができないので、当たったとしか感じられないでしょう。
相手の心を直接読み取ったり、相手の過去を見透かしたりすることはできない、
ということはみんな自分の経験でわかっていると思います。
ごくまれにそういうことができると主張する人たちがいますが、
そういう人の多くは、後述するような特別のテクニックを用いているだけで、
直接読み取っているわけではありません。
血液型占いや手相占いなどは、相手の内面を直接読み取るわけではなく、
この血液型の人はこういう性格である、とか、
手のシワがこういう形の人は金運がある、等々のルールがすでに作ってあって、
それを相手に当てはめて言うだけですから、当たる場合もあれば当たらない場合もあり、
当たったとしてもそれはたまたまであって、当てたわけではありません。
ただし、占い師の人がこれをやる場合は特別なテクニックと組み合わせてやりますので、
たまたま当たった部分をどんどん活用して相手を理解することができ、
それによってあたかも相手のことを全部お見通しであるかのように見せることが可能です。
そして、相手のことが理解できれば、だいたい相手の将来も予測できますから、
そうやって未来のことも占うことができますが、
それもけっきょくだいたいにすぎませんので、当たる場合もありますが、
多くの場合は当たらないわけです。
当たれば 「おお、当たったあ」 とビックリするのでそのことを覚えているでしょう。
当たらない場合、まだ当たっていないだけかもしれないので、
「なんだ、外れたよ」 と自覚することができないまま時間が経ってしまえば、
占ってもらったことそのものを忘却してしまうことになり、
けっきょく記憶に残るのは占いが当たった場合だけということになるのです。
Q-2.どうして分かるのか?
A-2.コールドリーディングその他の特別のテクニックによってです。
コールドリーディングについては本も出ていますし、
ネットでも情報を見られるので、そちらをご覧下さい。
(ウィキペディア、超常現象の謎解き)
要するに本人から聞き出すというテクニックです。
「超常現象の謎解き」 のなかには、絶対に外れないことを言って当てたと思わせ、
そこから本人に話させるという例が載っていて笑いました。
例えば、「あなたのお父さんは亡くなっていませんね」 と言えば、
「亡くなって、もういない」 という意味にもなれば、
「まだ亡くなっていない」 という意味にもなるのです。
どちらの人も当てられたと思って、自分の父のことを話し始めてしまうわけです。
コールドリーディング自体は別に悪い技術ではなく、
相手のことを理解しなければいけない職業の人には必要なテクニックかもしれません。
看護師にも必要な技術かもしれないので、ぜひ調べてみてください。
自分のことを自分でよくわかっていない人は、
占い師の方にコールドリーディングをしてもらって、
自分を理解してみるのもいいかもしれませんが、
未来については占いに頼ってもあまり意味はなく、
自分で切り開いたほうがいいと思います。