まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

誤字は許さんっ! (その2)

2010-12-02 19:29:27 | 人間文化論
1年くらい前に 「誤字は許さんっ!」 っていう記事を書きました。

そこでは福大や看護学校でワークシートの採点をしていてよく見かける誤字として、

「講議」、「例え」、「以外に」 の3つをご紹介しました。

今日は、その後、目につくようになった誤字をご紹介しましょう。


第1位 「不可決」


これは 「欠かすことができない」 という意味なんですから、

「決」 ではなく 「欠」 でなくてはなりません。

ですが、音が同じなので間違えてしまうのでしょうか。

倫理学の授業の中では使用頻度の高い言葉なのか、

福大でも看護学校でもよく見かけるまちがいです。


第2位 「改たに」 「新ためて」


これも 「あらた」 までが音が同じだし、意味もなんとなく似ているので混同してしまうのでしょう。

ワークシートでは 「新たに気がついたこと」 や 「改めて考え直したこと」 などを書いてもらいますので、

これらの出現頻度が高くなるのだろうと思います。

「新たに」 は 「新しく」 という意味であり、

「改めて」 は 「以前とは変えて (換えて)」 という意味ですから、

微妙に両者は違っているのですが、なかなかそこまでは捉えきれないようです。


第3位 「受け取める」


これは看護学校のほうでひじょうによく見かける誤字です。

植物状態の患者さんが発しているかすかなサインを看護師が 「受け止める」、

という内容のプリントを読んでもらう機会があるので、

そのために看護学校で出現頻度が高まってしまうのでしょう。

「取る」 はあくまでも 「取る」 であって、単独で 「取める」 と書いたりはしないと思いますが、

「受け取る」 と 「受け止める」 になるとやはり意味が似ているので、

ゴッチャになってしまうんでしょうか。

特に今年、この誤字が急増したように思います。

ワークシートでは誤字にはいちいち赤で修正をさせていただいています。

あわてて書いているんだから仕方ないじゃないかよと気分を害している人もいるかもしれませんが、

日本語文化を守るためにこれからも闘い続けていきたいと思います。