おじさん山伏です

修験道の修行から見た心の散歩です。
アイヌのアシリ・レラさんからの命名です。
「キムン・マタギ」になりました。

平成25年度大峯山戸開式 その4/4 山上から吉野桜本坊に下りました。

2013-05-12 | 山伏修行

朝食の準備で大忙し。
一段落して下山を始めました。


下が凍っていて滑ります。特に、木の階段は。
滑ると下まで落ちます。
注意に注意をしながら下ります。
有名な西の覗きです。
岩の割れ目から体にロ-プを掛けて下を覗きます。
 

 

洞辻茶屋まで来てほっとしました。
1日のエネルギ-補給に、
ゆで卵と葛湯を頂きました。
 

 

 

 

心配していた鞍掛けの岩場も無事下りられました。

鍋冠行者堂で勤行。
 



もう少しで五番関のところで、
少し崖崩れで道が分からなくなっています。

今年の百日行の行者さんにお会いしました。
もちろん声を掛けてはいけません。
手を合わせて無事に百日の修行が出来ますようにと
お祈りしました。
最初の何日間は、杖なしで修行です。
 



五番関です。水を一口飲んで出立。
1昨年の台風で崖崩れて通れなくなっていた所は?
吉野から登って来られた登山者に情報を聞いて大丈夫みたいと聞いて下りました。
昨年は、大天井ケ岳で大変でした。
 

 

崖崩れの状況です。
昔は、この崩れた崖上をロ-プを頼りに渡りました。
道が無くなっていました。
土嚢の階段を下り、沢を渡って
土嚢の階段を上ります。でも怖かった。
 

 

 

 

やっと百丁茶屋。
やはり冷たいおにぎりは?
暖かいコ-ンス-プとおにぎり半分。
まだ櫻が咲いていました。
 

 

 

足摺茶屋で新茶屋跡にと思いましたが
道が少し不明なので四寸岩山へ。
最後の下りが厳しいので躊躇したけど
やはり良く知っている道を。
山の原則は、不安のある道は行かないことを原則としています。
 

 



四寸岩山の下りはきつい。
足の内側の筋肉を使って、急坂を下ります。

車道に降り立ったときに足がガクガク。

丁度、吉野の方が車で帰る所でした。
お願いして乗せていただきました。

いろいろとお話ししていて
「今の櫻本坊の院主さんのお祖父さんに大変世話になった」とか。
何だかお祖父さんに助けられた感じがしました。
もし眠気で少し休んでいたら乗せていただけなかったでしょうね。
これも保江先生のいう予定調和なのでしょうね。
言い方を変えると小さな奇跡です。

櫻本坊に到着。
ひげを剃って、シャワ-を浴びて
さっぱりして本堂で役行者様にお会いしました。

今まで見たことのない優しさの中に威厳のあるお顔でした。
僕を暖かく包み込むような不思議な気持ちでした。
心は、いままで感じた事のない至福感に体が包まれた感じでした。

この気持ちを保江先生の愛魂の稽古で感じたらどうなるのか
楽しみにしています。

櫻本坊の前に、野菜や果物の無人販売があります。
野生のみつばや夏みかんを買いました。
 


名前を忘れましたが、この野菜を持ってお店に寄ると
いろいろと食べ方を教えて貰いました。

「お湯を掛ければ簡単に皮が剥けるのでごま油で炒めると美味しい」とか
「酸っぱいので3日間水につけるといい」とか
「それ何?」と質問されたり

でも戸明け式で山上から下りて来た行者さんに
吉野の町の人たちは親しみを込めてお話して下さいます。

吉野にしかない焼き栗


近鉄吉野の駅前のお店です。
僕は、いつも「くずきり」を食べます。
 

久しぶりに近鉄特急はほぼ満員でした。

橿原神宮から特急で、ひょたろうの柿の葉寿司とビ-ルで早めの夕食。
京都駅でいつものパン屋さんで朝のパンを買いました。

くたびれてゆっくりしか歩けません。

でも楽しい戸開け式でした。
来年も床掃除に来よう!
保江先生の「愛」を自分で実践できるチャンスを
神様が与えて下さいました。
これからの人生で本当の愛を考えるチャンスを頂きました。

奥駆け修行は、満行も大切ですが
自然の中に溶け込んで「愛」に包まれる感じを
体で感じなければと思っています。
雑巾掛けも単純な作業ですが、心に響くものがあります。
苦しい修行を終わってひとり静かに本堂で役行者様のお顔を
見ることで自分の心の中が見えてきます。

不思議ですね。
でもうれしいですね。

ありがとうございました。





 





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