新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

3月8日 その2 黒岩神奈川県知事が語ってしまった

2021-03-08 11:11:51 | コラム
小池百合子東京都知事の見え見えの小細工:

昨7日朝のフジテレビの「ザ・プライム」での黒岩神奈川県知事の発言には一瞬驚かされたが、小池さんならそういう小賢しい駆け引き(と言うべきか、他の表現があるかも知れない)だなと思わせられた。この件は同じグループの産経新聞が記事にしてしまったので、既にご存知の方はおられると思う。

それは黒岩知事が「小池都知事から連絡があって『官邸に緊急事態宣言の2週間延長を申請に行こう。この件は大野埼玉県知事も森田千葉県知事も了承済み』と聞いた。だが、不信感があって両知事に確認すると『黒岩知事の了解済みと聞かされたので了承した』と言われた。よって小池都知事に抗議して謝罪も得たので中止した」と開けっぴろげに語ったのだった。ホスト役の橋下徹の顔付きにも一瞬戸惑いの色が見えた。私に言わせれば「余りに陳腐で初歩的且つ古典的とも言える小細工だ」とでもなるだろうか。黒岩知事が公開の場で言われたのだから真実だろうと解釈した。

私は1987年だったかに、これと全く同じ手法の駆け引きを某商社にされた事があった。その際には黒岩知事と同様に、ある有力な仲介者を通じて先方様に照会して貰って、虚偽であると判明したので、直ちになかった事にさせた。何と30数年前に遭遇した小細工の話を21世紀に入ってから聞かされるとは思っても見なかった。

ここに改めて言う必要もないほど、私は小池百合子東京都知事不信任派である。今回の件を見ても彼女が常に駆使して官邸や西村康稔大臣を出し抜く手法を見ても、果たして小池都知事は賢明で知恵者なのか、あるいは単なる小細工を弄してはスタンドプレーに専念して、売名を狙っているだけに見える。または、ドナルド・トランプ氏の「自分ファースト」とも形容される強烈な個性を模倣しているだけの、似非政治家でしかないのかと、本気で決めつけたくなる。今回のように黒岩知事が白日の下に曝さなければ、本気で総理の座を目指す希代の知恵者との評価になっている事だろう。


COVID-19用のワクチンに思う

2021-03-08 09:32:57 | コラム
何故マスコミは副反応を事細かに報じるのか:

昨日からテレビのニュースでは「女性の医療従事者がアナフィラキシーを起こしたが大事には至らず入院している」と繰り返して知らせてくれている。彼らは何もこの件だけに限った事ではないが、副反応が出るや否や丁寧に教えてくれている。私には何故そこまで報道する必要があるのかが解らない。如何なるワクチンでも副反応を生じるもので、何もこの度のファイザー製に限られた事ではあるまい。手術や他の薬品にも副作用が生じているではないか。先ほど検索してみたら、「副反応」はワクチンに関して使うべき事のようだが、そういう解説は一切なく「副反応」になってしまった。

テレビ局に問いかけたい事は「副反応とやらを、それが生じる度に報道するのはどのような目的と主旨があるのか」との点だ、恐らく一般大衆はインフルエンザのワクチンで経験されたかと思うのだが、多少の副作用(と言うのだと思っていた)を経験されて、ワクチンとはそういうものだと承知しているのではないか。かく申す私も、一度だけインフルエンザのワクチンを接種した後で発熱し風邪を引いたような症状になった事があった。彼らが殊更に取り上げるのはmRNAとやらいう初物のワクチンだからだろうか。

私にはこの報道姿勢は恐らく多くの人々が待ち望んでいるだろうワクチンの早期接種に、敢えて水を差しているように思えてならないのだ。即ち、「このワクチンはこのように副反応を生じる危険性があるので注意せよ、恐れよ」と、脅しているのと同じではないのかとしか思えてならないのだ。私は余り感心した姿勢ではないと思っている。何のことはない、結局は毎度お馴染みのマスコミ批判になってしまった。

余計な事だが、「アナフィラキシーとは」を色々と調べてみた。Oxfordには”anaphylaxis“とは「食べ物か、触れた物により生じる極端なアレルギー性反応」とあった。広辞苑には「(無防備の意)アレルギーの一種。抗原抗体反応により急激なショック症状を起こし、著しい場合死に至る現象」とあった。Anaphylaxieはドイツ語だとあった。因みにPfizerのvialのlabelにはCOVID-19と記載されているようだ。