新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

性懲りもなく野党とマスコミの有志連合の批判を

2021-03-05 08:32:22 | コラム
彼らは問題の本質を外している:

菅首相が小池都知事に機先を制して延長を発表:
産経新聞ですら昨夜の菅首相の緊急事態宣言の延期の事前発表を「小池都知事に例によって例の如くに3県の知事を抱き込んで、政府に先んじて延長の必要性を公表して政府の後手後手振りを批判する事を許さないように出られた」と解説していた。尾身茂分科会長は正しいと言っておられた。他の報道機関の見方も同じだったようだし、私も菅首相がその挙に出られた事は尤もだと痛感しているほど、小池都知事のこれまでの小賢しいスタンドプレー式のやり方は、とても共感出来ないし、感心出来た代物ではない。

だが、果たして緊急事態宣言の期間延長は「菅首相対小池都知事の(感情的かも知れない?)対立」や「西村康稔大臣と小池百合子都知事の不仲説」といったような視点で論じられるべきなのだろうか。これは我が国のCOVID-19対策の最も重要な部分であり、延長期間の妥当性や飲食業界を中心に規制すれば済む問題か、あるいは警戒心の緩みで盛り場への人出の増加に対する策が必要か否か等々が論じられるべきではないのだろうか。週刊誌のゴシップのような視点で論じていては、事態は改善されないと危惧するのだ。「矢張りマスコミの質が?」と言いたくもなる。

事は接待の金額なのか:
野党は全く貧乏くさい連中の集まりだと思う。何かと言えば中央官庁への接待で接待費の額を取り上げては「怪しからん」の「過剰だ」などと声高に批判するのだ。これも見当違いの部類だと思う。先日も「接待には会社の格もかかっている」と指摘したが、格も兎も角先方様にも格があると思う。お互いの格に相応しい場所を選べば、まさか有楽町辺りのガード下という訳には行くまい。それに、一流の店や格式高き料亭を選べば、私の在職中の30年前でも1人当たり5万円は不思議ではなかった。それくらいの事を、マスコミの連中が知らない訳はないと思う。

敢えて嫌味を言えば「清くて正しいような事ばかり言っている野党の方々は、そういう場所に自腹で出向いた事も、お呼ばれした事すらないので、やっかみと嫉妬で接待した企業と呼ばれた中央官庁の幹部を非難しているのだ」と思ってしまう。嘗て、杉村太蔵が当選直後に「料亭に行きたい」と叫んで武部幹事長に叱責された例があったではないか。不肖私も経験した事はあるが、それほど一般論としては、普通の人には縁遠い世界なのだ。だが、問題の核心は金額ではあるまい。倫理規定がありながら応じた方も良くはないし、お招きした方の責任の有無を論ずべきではないのか。

私の経験からすれば、「野党とマスコミは事件の核心を外した論議ばかりしているので、接待をした方と呼ばれた方の倫理観と責任感の問題が何処かに消えてしまっているのではないか」と思えるのだ。マスコミ批判派の私から見れば、彼らの報道の質と程度も問題にしたくなっている。野党だって似たようなもので、知識が欠如しているし、調査能力も不足しているのではないか。