湯の字にっき

日々の日記をつらつらと綴っております

しつこく百万粒

2011-08-14 | 畑中さんのこと。
カーテンコールというか、最後の挨拶で
上手袖から出てきた沖田さんの前髪に桜の花びら
刀を手渡した迅助、とってあげてーと思ったけど
そのまま礼して引っ込んで、出てきた時にはなくなってた。
ちょっとつまんないー。

さて、昭島さん。
今回の話を転がす人ですね。彼がやってきて去るまで。
土方をたばかるおまえの誠はどこだーと問いたい。
「それは嘘ではないですか」
まぁ彼は、今回の件でいい上司に巡り合えてよかったですね。
あと、どんな必要があってプロポーズ時にあの台詞を口にしたのか
聞いてみたいぞ。

何やら前の席のご夫婦のだんなさんの方が
三鷹さんの独り芝居、ツボに入ったらしく
本気で笑いが止まらなくなってて、そっちの方が可笑しくなってしまった。
三鷹さんが何か言うたび、止められない笑いに翻弄されていた。
愉快なり。三鷹さんもいつもよりちょっと楽しそうに見えた。

角度が違うと景色が違う。初の下手サイドで観劇。
死にに来た沖田と
死なせなくない土方。
ナイスな構図だった二人の殺陣。ここは下手がいいかも。
三浦さんがおっきくて、かっこよくて。片手で相手してるってのがさぁ
腕を掴まれて口惜しげにしている沖田がねぇ
ああ、もう。なんなの。

そんな目でみるつもりはまったくないし、今後もないけど
そう思ってみると
旅立つ前に「誠」を語る二人、ときさんに向かって話ながら
土方と沖田の目で会話、みたいな
最初の船の上で陽の出を見てる時も、一瞬だけ視線が合う、とかね。

三浦さんの土方があんまり土方っぽくないなーと以前に思ってた理由
たぶん、孤立感とか孤独感とかが
あまり感じられないせいかなと思ってたんだけど。
だってあの隊士、みんな土方さん大好きなんだもんな。
今回もそこは同じなんだけど、やっぱり近藤さんの不在?
というか、喪失かな。助けようと必至で、諦めないところがね。
洋装の時の立ち姿とか。殺陣もすんごいかっこいいし。
三浦さんに包容力が増したという感じかしら。それは前からあったよな。
なんにせよ、素敵で見ごたえのある土方さんでございます。
ぶんなぐられるの台詞もさ。
お入りくださいも、おはよーございまーーすも。
黙ってない三鷹さんも、繋がってて変化してて。
沖田の道場の練習も、ポーランドのあの場面も。
初日に懐かしい、と思った人達の今になってて。
観に行かずにいられないんですよ。
思えば去年の今頃? 来年の演目発表に「風」のその後の新作と聞いてから
ずっと。ずーっと楽しみしていたのが、いろいろあって
ようやく観られてるんだから。
嬉しくて仕方がないのだ。本当に。

さて。あとは細かいメモ。

沖田さんの着物の時のパンツの線が見えないのが気になる。
これは私でなくお着物で来場していたお隣の方の台詞。
そういわれたら気になりました。

最初の木刀の殺陣、音がぶつかり合う音がすごいですね。
手順があるとわかってるし、何度も観てるから同じ型の動きなんだけど
本気なぶつかり合いでどきどきする。

人形たちの永い午睡
の歌声、~の前に の吉良さんの声が不意に耳元に降りてきてときめく。
↑歌詞カードで確認 その夜が 来る前に のようだ。
この「前に」の声が。なんか色っぽい艶のある響きでした。
早くサントラで聞いてみたい。
家にあるのは「飛行夢」版

冷たい夜にの時の三鷹さんの語り。
空の向こう、曲にかかるように、
爆撃のような 風の音のような遠い音が聞こえている。
それからその空の下に、瓦礫の野が見えるような。
苦しい記憶。三鷹さんが本を閉じるのが悲しいというか淋しい。
本当に新撰組があの土方さんが終わってしまったのだな。

筒井くんの白い帯、ちょっとほどけてた。

そしてさらに関係ないけど、
私の中で前田綾ちゃん2シーンほど出演。
土方の姉として。
迅助の思いを馳せるゆきのとして
ああ、裏切り御免が観たい。
生で観たい。この後帰って行くのだものね。