二度目のTRUTH。
7/29(火)19:00
15列目くらいの下手。結構よい位置でした。
写真は階段シアターの畑中さんのもの。
下にあるコメントがまた良くて楽しいんだけど
写真ぼけてたので次回に撮り直ししてこよう。
英之助がいいんだよね。
振り返る弦次郎の視線の先に立つ姿は相手を責めるような目に見えなくもないけど
それは弦次郎が詫びたいと願う裏返しみたいなもので。
斬られて倒れた英之助が、鏡吾と仲間たちに身体を運ばれていった時に
なんとなく魂が残って、しばらくそこにあったような気がして
そこから、彼は許嫁の初音でもなく、敵の鏡吾のところでもなく
自分を斬った友のもとへ気持ちを飛ばしたのじゃないかな。
死なないで欲しくて、生きていて欲しくてそこへ。
帆平センセイが誰を斬ってきたかを問い、
弦次郎が「英之助です」と答えた時に呼ばれたようにそこに来て
ずっと、弦次郎が死を選ばないようにそこにいて
来たるべき敵に備えて闘う術を思い出させるように
見つめて、思い出を囁いていたのじゃないのかなと思うとね。
最後の最後の笑顔が本当にもう、これでようやく彼も去れるのかなと
思ったりなんだりで、むにゃむにゃ。
初演再演は仲のよい英之助と弦次郎に嫉妬してる鏡吾っぽい気持ちも
あるかなぁと思ってたけど、今回は二人の仲なんか眼中にない感じの鏡吾もよいなぁ
彼はどんな気持ちで斬り役を自分にと言い出したのか。
ああいえば弦次郎がむきになって必ずやると思ったのか
ほんの少しの罪悪感は持ち合わせていたのだろうか。
もしかしたら、自分が斬った方が確実に二人をしとめられると思う気持ちだろうか。
英之助の死を確かめる時の上川さんの冷酷な感じが好きだったけど
大内さんの胸を掴む荒さもよいなー。ひどくかわいそうに思える人だわこの人。
この辺今日から始る鏡吾の過去の「涙を数える」で
なんか明らかになってるのかもしれないけど
しばらくおあずけだわ、涙、早く見たい。
あと小多田さんの三郎太がよいですねー。
血気盛んな若者。頭はいいんだけど、若いから上に立てず
意見を取り入れて貰えず、絶えず苛ついてる感じ。
手柄を立てたくてなんかぎらぎらしてるわ。
畑中さんの時にはなかった雰囲気? 今度再演見直してみよ。
岡内さんのふじさんが何気にもてもてですわね。
最初のどっちを選ぶ? のシーンでダンナに飛びつこうとして
鏡吾に腰を掴まれて、引っ張られながらも
降り切ってダンナのとこにいくのが無性に好きだわ。
幸せそうだわねこの、夫婦。普段はでれでれしてるのに
びしっとしてるかじもんが素敵だわ。
で。まぁ。あとはコネタ。
最初の方の道場に鏡吾達が来た時の殺陣で
菱形の段を登り中央へ駆けていく畑中さんの足の軽やかさに心奪われた。
大内さんの「ちゃぶだい、どーん。ああ、もったいない」
エアちゃぶ台うっちゃり。
稽古場にやってきた弦次郎との挨拶を終えて、
貴ちゃんの美緒が「着替えてきます」と言った時の
応える弦次郎さまの「はい」の響きがいい。
ここの声と強さがいいんだよな。
憧れの人、妹の距離感の声だな。
あと、手紙を落とすの、貴ちゃんだろうか。
ちょい気になる動きしてた。
弦次郎が戻ってきて、みんなで小突いたり蹴ったりのところの
「ほんと痛い」がかわいい。
英之助とのケンカのシーンの「おしまい」がかわいい。
これって、幼い頃からケンカの度にこうしておしまいしてきたんだろうか。
どちらかの母かもしくは両方か、仲直りの仕方みたいな感じで
そんな風に思って見てしまう。
その英之助を斬る前の、素振りのシーンが
これから、私はこの悲劇の目撃者になるのだなという
緊張を孕んだシーンでどきどきした。
英之助が弦次郎を呼ぶ声を聞き取ることは出来なかったけれども
英之助は弦次郎の声を聞いていたのがすくいかなと思ったり。
結構15列目くらいの方が、ただ見ているだけなんだけれども
そこに生きてる人、という風に見えて不思議に近く感じた。
その時代を生きている人々の生活に触れたような感じ。
殺陣も全体が見渡せてよいのですね。
よくもまぁ右に左に立てに上にと動き回れるものだわ。
初音さんを助けに向かう弦次郎さまがよいですー。
ただちっと欲を言えば、畑中さんもうちょっとーって思ってるとこはある。
あるんだが、秘密だ。
歌詞にある「君にはもう届かない」が聞こえる度切ないわね。
耳の聞こえない弦次郎でなく、鏡吾にとどかないのか。
最後の生きろは届いたのか。
カーテンコールは大内さん。大丈夫じゃなくなりかけて
畑中さんが「大丈夫ですか?」って声かけたせいで
余計大丈夫じゃない感じになっちゃったり
何やら筒井くんが上手からちょっと出ては引っ込み出ては引っ込みしてたと思ったら
「ゲストの紹介忘れてますよ」ってことだったみたいで
ゲストの紹介したり。大内さんの挨拶は見所満載です。
そして、三方礼のあと、Wカーテンコールは畑中さん。
短くぱしっと、お礼と挨拶でさよならー。
7/29(火)19:00
15列目くらいの下手。結構よい位置でした。
写真は階段シアターの畑中さんのもの。
下にあるコメントがまた良くて楽しいんだけど
写真ぼけてたので次回に撮り直ししてこよう。
英之助がいいんだよね。
振り返る弦次郎の視線の先に立つ姿は相手を責めるような目に見えなくもないけど
それは弦次郎が詫びたいと願う裏返しみたいなもので。
斬られて倒れた英之助が、鏡吾と仲間たちに身体を運ばれていった時に
なんとなく魂が残って、しばらくそこにあったような気がして
そこから、彼は許嫁の初音でもなく、敵の鏡吾のところでもなく
自分を斬った友のもとへ気持ちを飛ばしたのじゃないかな。
死なないで欲しくて、生きていて欲しくてそこへ。
帆平センセイが誰を斬ってきたかを問い、
弦次郎が「英之助です」と答えた時に呼ばれたようにそこに来て
ずっと、弦次郎が死を選ばないようにそこにいて
来たるべき敵に備えて闘う術を思い出させるように
見つめて、思い出を囁いていたのじゃないのかなと思うとね。
最後の最後の笑顔が本当にもう、これでようやく彼も去れるのかなと
思ったりなんだりで、むにゃむにゃ。
初演再演は仲のよい英之助と弦次郎に嫉妬してる鏡吾っぽい気持ちも
あるかなぁと思ってたけど、今回は二人の仲なんか眼中にない感じの鏡吾もよいなぁ
彼はどんな気持ちで斬り役を自分にと言い出したのか。
ああいえば弦次郎がむきになって必ずやると思ったのか
ほんの少しの罪悪感は持ち合わせていたのだろうか。
もしかしたら、自分が斬った方が確実に二人をしとめられると思う気持ちだろうか。
英之助の死を確かめる時の上川さんの冷酷な感じが好きだったけど
大内さんの胸を掴む荒さもよいなー。ひどくかわいそうに思える人だわこの人。
この辺今日から始る鏡吾の過去の「涙を数える」で
なんか明らかになってるのかもしれないけど
しばらくおあずけだわ、涙、早く見たい。
あと小多田さんの三郎太がよいですねー。
血気盛んな若者。頭はいいんだけど、若いから上に立てず
意見を取り入れて貰えず、絶えず苛ついてる感じ。
手柄を立てたくてなんかぎらぎらしてるわ。
畑中さんの時にはなかった雰囲気? 今度再演見直してみよ。
岡内さんのふじさんが何気にもてもてですわね。
最初のどっちを選ぶ? のシーンでダンナに飛びつこうとして
鏡吾に腰を掴まれて、引っ張られながらも
降り切ってダンナのとこにいくのが無性に好きだわ。
幸せそうだわねこの、夫婦。普段はでれでれしてるのに
びしっとしてるかじもんが素敵だわ。
で。まぁ。あとはコネタ。
最初の方の道場に鏡吾達が来た時の殺陣で
菱形の段を登り中央へ駆けていく畑中さんの足の軽やかさに心奪われた。
大内さんの「ちゃぶだい、どーん。ああ、もったいない」
エアちゃぶ台うっちゃり。
稽古場にやってきた弦次郎との挨拶を終えて、
貴ちゃんの美緒が「着替えてきます」と言った時の
応える弦次郎さまの「はい」の響きがいい。
ここの声と強さがいいんだよな。
憧れの人、妹の距離感の声だな。
あと、手紙を落とすの、貴ちゃんだろうか。
ちょい気になる動きしてた。
弦次郎が戻ってきて、みんなで小突いたり蹴ったりのところの
「ほんと痛い」がかわいい。
英之助とのケンカのシーンの「おしまい」がかわいい。
これって、幼い頃からケンカの度にこうしておしまいしてきたんだろうか。
どちらかの母かもしくは両方か、仲直りの仕方みたいな感じで
そんな風に思って見てしまう。
その英之助を斬る前の、素振りのシーンが
これから、私はこの悲劇の目撃者になるのだなという
緊張を孕んだシーンでどきどきした。
英之助が弦次郎を呼ぶ声を聞き取ることは出来なかったけれども
英之助は弦次郎の声を聞いていたのがすくいかなと思ったり。
結構15列目くらいの方が、ただ見ているだけなんだけれども
そこに生きてる人、という風に見えて不思議に近く感じた。
その時代を生きている人々の生活に触れたような感じ。
殺陣も全体が見渡せてよいのですね。
よくもまぁ右に左に立てに上にと動き回れるものだわ。
初音さんを助けに向かう弦次郎さまがよいですー。
ただちっと欲を言えば、畑中さんもうちょっとーって思ってるとこはある。
あるんだが、秘密だ。
歌詞にある「君にはもう届かない」が聞こえる度切ないわね。
耳の聞こえない弦次郎でなく、鏡吾にとどかないのか。
最後の生きろは届いたのか。
カーテンコールは大内さん。大丈夫じゃなくなりかけて
畑中さんが「大丈夫ですか?」って声かけたせいで
余計大丈夫じゃない感じになっちゃったり
何やら筒井くんが上手からちょっと出ては引っ込み出ては引っ込みしてたと思ったら
「ゲストの紹介忘れてますよ」ってことだったみたいで
ゲストの紹介したり。大内さんの挨拶は見所満載です。
そして、三方礼のあと、Wカーテンコールは畑中さん。
短くぱしっと、お礼と挨拶でさよならー。