湯の字にっき

日々の日記をつらつらと綴っております

「嵐になるまで待って」

2016-09-27 | キャラメルボックス辺りのこと
キャラメルボックス 2016グリーティングシアターvol.3
かめありリリオホール観てきました。

今回会場が遠かったせいもあり、初日に行けず
祝日も他の予定入れちゃってたのもあり
後半の2回しか見られなかったので
なんというか出遅れた感があり、
皆様の感想うっかり見ちゃったのもあり
自分の感想があんまりはっきりないのですが
ちまちまとメモっておこうかなーと
落書き程度に書き散らかします。

波多野。
期待値高かっただけにちょこっとだけ心配でしたが
いい意味で裏切っていただきました。
新しい波多野ありがとう、かじもん。
彼について今回思ったのは、他の方も書かれてるように
子供で弟で普通の人、は概ね同意です。
まぁ、そう書かれてるのみてから観たからかもしれないけどね。
悪人ではない、ほぼほぼ同意です。
というのは岡田さんの波多野みた時からそれは思ってるよー。ってのがあって
私の中で波多野はユーリに救いを求めている人という図があったりしたのですが
今回の波多野はチカちゃん、もしくは雪絵にそれを求めていたかなーと思ったりしました。
ユーリが自分と同じ力を持ち、純粋によい方向へ行こうとしていることへの嫉妬や
自分もそちら側へ行きたいような、逆に力を止めて欲しいようなそんな弱々しい揺れを
観たいなーと思っていたので、最初のダンスがユーリとペアだったもんだから
勝手に高まりました。ユーリ×波多野!! とね。まぁ、あの一瞬で昇華させました。
ラストシーンで傘を抱え込んでいやいやをする姿は子供そのもので
ホントに今回の波多野はかわいいなー。
あと、波多野の出番が意外に少ないと思った気がする。
それに気付くのはバレエ観劇のシーンだったかな。下手から普通に入ってくるところ。
ここの波多野がものすごく普通の人っぽくて、
怒りをぶつける対象がいないから、それ当たり前なんだけど。
それ以外の波多野ってその場に居なくても、
圧倒的に場を支配してるんだなーと思ったりもした。
それから、ダンスの時のオープニングで
広瀬教授と姉が話しているのを見遣る時の波多野の目がね。
弟としてのものかもしれないけど、嫉妬をすごく感じて、ここはなんというか
男っぽいなぁ、というか、男だなぁ。と思ったりしました。
ものすごく好きなシーンです。
この表情を間近で見られてよかったです。

高杉。
いやー。なんかびっくりした。毛塚くん、すごくよかった。
たらしに見えた。そのくせ、ラストシーンで登場する時の台本。
付箋びっちりで、相当この人読み込んでるわねって思わせるところがかわいい。
でも新婚さんなら、もう少し奥さん大事にしなよー。
でもって美人ばかり口説くのね。勝本と仲良しなのもいいね。

チカコ。
玲ちゃんの思わせぶりというか、
わかってるけど言わないって感じのにやにや感。
かわいい。
関根君に肩捕まれて、離せよだっけ?すごむところさすがです。

滝島。
クボカンさん。いとしい。
丸さがいとしい。転がり具合がいとしい。もうなにもかもいとしい。
彼の「波多野さんを止めてくれ。雪絵さんのことで〜」って台詞がいとしい。
あの台詞があることで、この人の人となりがしゅってするよなー。
ちゃんと見てる人だよなー。
最後の山崎さんとのごっこがサイコーでしたわ。

幸吉くん。
彼の好きなところはたくさんあるけど、好きな台詞は
「長い目で見たらユーリだけど」というのがとても好き。
この台詞ホントに好きだわ。みさえ、も好ポイントですが。
友達に言われなければ、この人の俊敏さと言うものに気付かないくらい
ナチュラルに俊敏な動き方だったなーと思いました。
びっくりした。ホントにあっという間に動いてるのね。
西川さんとのあれこれ。シャッターも携帯電話も楽しい。
そういや、樹里ちゃんの全力ジェスチャーも楽しかったなー。
ノ。好き。

そして、今回の物語の中で私がいちばんびっくりしたのが
窓ガラスを割るのが幸吉くんだった。ということです。
なぜか、波多野が割ったと記憶していて
幸吉くんが割った瞬間、え?ってホントに驚いてしまいました。
(なんとなく、雪絵さんが全ての後始末というか、
弁償とかしたんだろうなと思っていたせいじゃないかと思われる。)
いや、割った後の展開見たら、納得なんだけどもさ。
あ。そうだ。ここの波多野がまたかわいいというかいとおしいというか。
けなげだったんだよなー。身体がちっちゃく見えるくらいに。
窓ガラスを割ることによって、外の雨風というより暴風雨の物凄い音量がなだれ込んできて
彼がいくら「死んでしまえ」と言っても届かないのに
言い続ける姿が声が、かわいそうで、やってることひどいのに、
小さい子が必死に抵抗しているようで、ちょっと、ここ泣きそうでした。

人を足蹴にする鍛治本さんもなかなか見られるもんじゃないですが
ここのシーンは音楽が急展開するところが好きです。
階段を上がり続けるような感じの音楽に変わるとこ。

そしてそして、全ての原因である雪絵。
たぶん彼女があんなに美しくなければ、こんなことにはならなかった。
そんな気さえする、雪絵でした。
語る時の腕の力強さが、とても信じられる人でした。
弟を止めに入る時の揺るぎなさ。ホントに強い人なんだな。
あんなことさえなければ、今でも二人で笑っていられたかもしれないのに
そう思うとかなしくもあります。
彼女の笑顔をみたかったなーと千秋楽のカーテンコールの〆のあれこれ見て思いました。
岡内さんの雪絵でよかった。
2002年の嵐のユーリを見て岡内さんという女優さんを好きになりました。
今回の雪絵を見てまた更に好きになりましたですよ。
役者さんは役によってお客さんに受け止められる瞬間があると思うんだけど
それまで苦手だった役者さんが一気に好きになったり気になったり。
そんな展開をいくつも孕んでいる舞台だった。
もっともっと見たかったな。旅に出てしまってさびしいよ。

それから最後に、
西川さんの広瀬教授が舞台上で物語を見守っていてくれる姿に
やっぱり、安堵してしまう。嬉しいと思ってしまう。
やっぱり、西川さんにはそこにいて欲しいと願ってしまう。
むつかしいかもしれないけど。
わがままかもしれないけど、ね。
明日からまた新しい「嵐」が続いていくのね。
所沢公演までみられるチャンスがないので、その日を楽しみにお待ちしております。