アジアの手仕事~生活と祈り~

アジア手工藝品店を営む店主が諸国で出逢った、愛すべき”ヒト・モノ・コト”を写真を中心に綴らせていただきます

茜染めインド更紗 大模様~細密模様

2016-10-09 00:58:00 | 染織




17世紀~19世紀初頭に掛けて海外交易用のものとして手掛けられた渡りのインド更紗。

交易先と使用目的、つまり相手の嗜好(志向)によって木綿地の質感や染めの意匠を変幻自在に変えたのが当時のインド更紗であり、作品のひとつひとつを目にし・手にしながら、どのような風土の土地でどのように用いられたものなのかを類推するのも鑑賞の愉しみとなります。

なぜここまで大柄の模様の布を相手が欲したのか... なぜここまで細密な模様を手描きでつくる必要があったのか... なぜこの色味なのか... 一枚一枚に物語が秘められています。




●本記事内容に関する参考(推奨)文献
   

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