アジアの手仕事~生活と祈り~

アジア手工藝品店を営む店主が諸国で出逢った、愛すべき”ヒト・モノ・コト”を写真を中心に綴らせていただきます

お供えの内容

2011-09-30 06:23:00 | 旅の一場面






(写真 ラオス・フアパン県 サムヌアにて)

サムヌアでの、お寺へのお供えとして葉の中に包まれていたのは、1000kipや2000kip(日本円で約10円・20円)のお札、モチ米のご飯、焼いた肉類、蜂の子となります。

包みによって内容が異なる場合があり、それぞれの家庭からお供えが持ち寄られるためと思われます。

お寺参りの帰り、お供え物を頂いて

2011-09-29 05:44:00 | 旅の一場面






(写真 ラオス・フアパン県サムヌアにて)

お坊さんの講話を賜わったお寺参りの帰り、子供たちはお供え物をお寺から頂いて帰途につきます。葉に包まれたモチ米他のお供えは、村の大人たちがこの日のために準備したものです。

本当はそのまま家に持ち帰り、まずは家の仏壇(祭壇)にお供えをしなければなりませんが、悪がきたちは帰り道にこっそり食べて、葉っぱを川に流します。どこか懐かしく既視感を覚えるような光景です。

サムヌアの手紡ぎ木綿の腰紐

2011-09-26 06:23:00 | 技巧・意匠・素材












ラオス北東部のサムヌア地方の女性が、筒型スカート”シン”を履く際に腰紐(ベルト)として用いる伝統を有してきた手紡ぎ木綿糸の束紐”アーン(aeng)”。サムヌアの土地の白綿と茶綿の手紡ぎ糸で仕立てられるものです。

製織用の”かせ”としての木綿糸とほぼ同一のものですが、織り手女性が糸や機に宿る神様への感謝と祈りを込めて使い始めたのが、その由来と考えられており、織り手の誇りを象徴する衣装小物とも感じられます。

現地の若い女性は、ただの木綿糸を腰に巻くことなど恥ずかしくてしないということですが、熟練した織り手のおばあちゃんでなければ似合うものではない、というのも確かなようです。